旅のかなたに

“旅”という言葉はいろいろな事に例えられます。 見知らぬ土地へ赴くのも“旅”。 何かを極めるのも“旅”。 時には人生そのものも“旅”と例えられたりもします。 “旅”の形は人それぞれ。 “旅”の意味も十人十色。 ここは私GIN〈ジン〉が 大好きな旅を中心に 自分の好きなものを まったり書いていくブログです。 よければゆっくりしていってね(^^)

琵琶湖に浮かぶパワースポット ~竹生島~

 

日本一大きな湖「琵琶湖」

 

滋賀県のほぼ中央に位置し”近畿の水瓶”とも呼ばれてきた琵琶湖は近年、日本有数のパワースポットとしても注目を集めています。

 

 

巷では「滋賀県の1/3は琵琶湖w(※1)」「滋賀県ナメたら水止めるぞ(※2)」となにかとネタにされる琵琶湖(笑)

 

しかし、そうしたネタだけでは語りつくせない魅力が琵琶湖にはいっぱいあるんです!

 

 

 

今回の舞台は、我が故郷 滋賀県

パワースポット琵琶湖に浮かぶ更なるパワースポット竹生島(ちくぶしま)を旅していきたいと思います!

 

 

 

では、日本一大きな湖、

そしてパワースポットへ出発です(*≧ω≦*)!

 

 

 

(※1) 本当は県面積の1/6。滋賀県って意外とデカい。

(※2) 滋賀県民が京都・大阪民に対して唯一大きな態度をとれる事柄。京都や大阪の水道水のほとんどは琵琶湖から引いた水を使用していることからくる。ちなみに滋賀県はそのほとんどが近隣の山から引いた水を水道水としているため琵琶湖の水が止められてもほぼノーダメージ。

 

 

 

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竹生島へ向かう前に、まずは琵琶湖のことについて軽くお勉強しましょう!

 

ご存知の通り、琵琶湖は滋賀県にある日本最大の面積と貯水量を誇る湖です。

面積は669.26㎢、貯水量は27.5㎦、最大水深は104.1m、周囲の長さは241㎞あります。琵琶湖南側の最狭部(一番くびれた所)にかかる琵琶湖大橋を境として、北側を「北湖」南側を「南湖」と呼びます。

上にも書きましたが、その豊富な貯水量を活かして京阪神に水道水を供給しているため「近畿の水瓶」とも呼ばれています。

 

 

室町時代連歌師 柴屋軒宗長の歌にも琵琶湖のことが歌われています。

『武士(もののふ)のやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋』

(京へ上るには一見、矢橋(やばせ)の港から舟に乗って琵琶湖を渡る方が早いように思えるが、風の影響で遅れたり危険を伴ったりするため、瀬田の唐橋までぐるっと南下して行った方が確実である)

この歌から急がば回れということわざが生まれました。

急がば回れ。元は「急ぐなら琵琶湖を回って行け」という意味だったんですね(^^)

 

 

そしてあまり知られていませんが、琵琶湖は世界に20ほどしかない”100万年以上前から存在する湖”、いわゆる「古代湖」のひとつなんです。古代湖の中では13番目に古い湖だそう。ちなみに日本国内で古代湖に指定されている湖はなんと琵琶湖のみ!

世界的にも有名な湖のひとつなんです。

 

 

 

滋賀県で生まれ育った身としては当たり前に身近にあるものだと思っていたのですが、実は琵琶湖ってすごい湖だったんですね(*^-^*)

 

 

 

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琵琶湖についてちょっぴり詳しくなったところで、いよいよパワースポット 竹生島へ向かいましょう!

 

竹生島に向けて橋は架かっていないので、島へ渡る際には船に乗ることが必須となります。竹生島への航路を開いている港は下の3ヵ所です。

①今津港

②長浜港

彦根

 

もちろんどの港から乗船しても竹生島へは渡れるのですが、料金や乗船時間は少しずつ異なるので旅の日程やその他行先へのアクセスを考慮しつつ選択することをお勧めします。

ちなみに、京阪神からのアクセスの場合は①今津港が、愛知・岐阜方面からのアクセスの場合は②長浜港または彦根がおススメのようです。

 

①今津港の近くには「高島のメタセコイア並木」②長浜港の近くには長浜城「黒壁スクエア」彦根の近くには彦根城などの観光スポットもありますので、竹生島とともに合わせて訪れてみるのもいいかもしれません♪

 

 

僕はこの日の旅程を考慮して長浜港から乗船することにしました!

 

 

 

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クルーズ船に乗船し竹生島へ向けて出航!!

 

長浜港を出て程無くすると船の真後ろに滋賀県の最高峰伊吹山が見えてきました!

この日は天気が良かったので雪を被った山頂まではっきり見えますね(^^♪

 

長浜港から竹生島へは片道約30分

ほぼ直線で航行するのにも関わらず結構時間がかかるんです。

やっぱり琵琶湖ってデカい!!改めてその大きさを痛感します。

 

 

ちなみに僕が琵琶湖を訪れたのは真冬。

晴れているとはいえ、湖上の低気温と強風により甲板はまさしく極寒となっていました。が!そこは「船に乗るなら甲板一択やろ!!」と豪語する僕。30分の航行の間、震えながらも甲板からの景色を目一杯堪能してました!

 

 

 

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やがて、船の前方に小さな島が見えてきました。 

この島こそ、パワースポット・・・竹生島!!

 

 

竹生島は琵琶湖の北部に浮かぶ面積0.14㎢の小さな島(それでも琵琶湖に浮かぶ島の中では2番目に大きい)です。島には宝厳寺というお寺が建立されており、島のほぼ全体がこの宝厳寺の境内となっています。そのため人は住んでおらず、夜間は無人島となります。

 

 

では、そんな小さな島がなぜパワースポットと呼ばれるようになったのでしょうか?

それを説明するためには、時間を1200年ほど遡ることになります。。。

 

 

 

神亀元年(724年)、当時の天皇 聖武天皇は夢枕に立った天照大御神よりあるお告げを受けます。

「江州(滋賀のこと)の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう。」

このお告げを受けた聖武天皇は僧 行基を遣わして堂塔(後の宝厳寺)を開基させ、そこにご本尊として弁才天像を安置させました。それ以来、竹生島には天皇行幸(天皇のお出ましのこと)が続き、伝教大師弘法大師なども修行をしに来られたということです。

 

 

 

つまりわかりやすく言うと、

竹生島天照大御神お墨付きの弁才天の聖地”なんです!

 

 

七福神の一柱で富・名誉・福寿・縁結び・音楽・芸能などを司る神として広く有名な弁才天そのうえ、天照大御神が直々に聖地として指定された島なのですから”パワースポット”として人気を集めるのも頷けます。

 

 

小さい島ながら、なかなかビッグな物語を秘めているのが竹生島なんですね(*´ω`)

 

 

 

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船が港に到着し、いよいよ竹生島へと降り立ちます。

すると、湖上を進んでいた時には晴れ渡っていた空が一変。島に足を踏み入れた瞬間、大粒の雪が降り始めました。

 

 

単純に竹生島周辺の天候が変わっただけなのでしょうけど、場所が場所なだけに何か人智を超えた力のようなものを感じてしまいます。。。

 

 

実際、竹生島の空気は街中や職場といった日常生活の中で感じる空気とは全く違っていました。ピンと張り詰めた、荘厳で神秘的な空気。その空気に圧倒されたのか、思わずしばらくの間身体を強張らせたまま立ち尽くしてしまいました。

 

 

 

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拝観料(大人 400円)を払い、宝厳寺の敷地内に入ります。

 

竹生島全体的に急な斜面で形作られた島なので平地はほとんどありません。平らで大きな地面が広がっているのは船着き場くらい。

境内を巡るほとんどの道が石段や上下にうねった道となります。

 

 

拝観料を払い受付門をくぐると、目の前に長い長い石段が立ちはだかります。

この石段は「祈りの階段」と呼ばれ、165段の石段が宝厳寺の本堂まで続いています。段数が多いうえに傾斜が急なところもあるので登る際、降りる際には十分注意しましょう。

 

 

 

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祈りの階段を登りきった先、一際大きなお堂が姿を現します。

 

ここが宝厳寺「本堂(弁才天堂)」です。

この中に本尊の弁才天像が安置されています。

 

宝厳寺に祀られている弁才天像は神奈川の江ノ島広島の厳島と並ぶ「日本三弁才天のひとつで、その中でも最も古くに建立された弁才天なのだそうです。そのため、ここ竹生島弁才天のみ名前の前に「大」の字を付け「大弁才天と呼ばれています。

よく見ると堂前の提灯にも「大辯(弁)才天」と書かれていますね!

 

 

舞い散る雪の中で静かに佇む本堂は本当に息を飲むほど美しく、しばらくの間思わず見惚れてしまうほどでした。

 

 

 

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本堂から更に石段を上がると「三重塔」に辿り着きます。

宝厳寺の三重塔は江戸時代初期に一度消失しているそうで、今ここに建てられているのは再建された三重塔だそうです。

 

普段、内部は非公開となっているため柵の外から見上げることしかできませんが、それでもこちらに覆いかぶさってくるような迫力には圧倒されます。

 

 

ちょうど雪も止み天気も回復してきました。

三重塔の朱色と重なる三枚屋根が青空に映えますね!

竹生島で撮った写真の中でも特に気に入っている一枚です(*^^*)

 

 

 

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三重塔から少し降りてきました。

すると、目の前に黒地に金の装飾が美しい大きな建築物が見えてきます。

 

こちらは「唐門」と呼ばれる建築物。国宝に指定されています。

豊臣秀吉を祀る京都東山の豊国廟に建っていた「極楽門」豊臣秀頼の命によってここ竹生島に移築したものだそうです。

唐門をくぐり中に入るとそのまま観音堂へと続いています。

 

ちなみに”唐門”とは”唐破風を持つ門”という意味。

その名の通り、破風(屋根のすぐ下に取り付けられた板)には美しい金の唐装飾が施されていますね。豪華絢爛を極めた桃山様式の特徴が見てとれます。

 

 

残念ながら、僕が訪れたときは保存修理中だったため板の仮入り口が組まれていました。保存修理を終えた後の”完全版 唐門”もぜひ見てみたいですね(*≧ω≦*)

 

 

 

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唐門をくぐり観音堂を抜けると、木造の渡り廊下に辿り着きます。

 

こちらは「舟廊下」と呼ばれる渡り廊下で、重要文化財に指定されています。

 

一見普通の渡り廊下に見えますが、実はこの木製廊下、朝鮮出兵を行った際に秀吉が乗船した船「日本丸」の船櫓(ふなやぐら、甲板のこと)を利用して造られたものだそうです。なので”舟廊下”という名称が付いてるんですね!

 

舟廊下を外側から見てみると、木の柱が組まれていて廊下部分は地面から3メートルほどの高さに造られていることがわかります。

 

 

 

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舟廊下は観音堂からの渡り廊下です。

では、観音堂と何を繋ぐ渡り廊下なのでしょうか?

 

その答えがこちら。

舟廊下は観音堂とその先の「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)の本殿とを繋ぐ渡り廊下なのです。

 

都久夫須麻神社は竹生島の東側に位置する神社で、本殿は先程の宝厳寺 唐門と同じく国宝に指定されています。ご神体は竹生島そのものだそう。

竹生島の観光案内などには「都久夫須麻神社」と記載されていますが、普通に「竹生島神社」と呼ばれることもあり、どちらの呼び方でも問題ないようです。

 

 

陽を浴びてどっしりと構える本殿は”立派!”の一言。

この、もの言わせぬ佇まいが「かっこいい!!」と思えてしまうのは僕だけでしょうか?( *´艸`)

 

 

 

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都久夫須麻神社 本殿の目の前には竜神拝所」という場所があります。

 

ここでは、かわらけ(平皿のような形をした土器)に願い事を書き、湖面に突き出た宮崎鳥居に向けてかわらけを投げる「かわらけ投げ」をすることができます。

投げたかわらけが鳥居をくぐれば書いた願い事が叶う、と言われているそうです。

 

 

また、竜神拝所からの眺めは竹生島の中で一番の絶景”と言われています。

 

ここからゆっくりと琵琶湖を眺めてみました。。。

 

 

竹生島に降り立った時に降っていた大粒の雪はすっかり止み、青空からの明るい光が湖面を煌めかせる。かと思えば、写真右奥の空は未だどんよりと厚い雲に覆われていて、おそらくその雲の下では雪が降っている。

・・・なんだか、世界が塗り替えられていく瞬間を見ているかのよう。

 

美しくもどこか不思議な光景に出会うことができました。

 

 

 

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帰りの船の時間が近付いてきたので船着き場へ戻ります。

その道中。祈りの階段を下っているときのことでした。

 

木々の間を抜けようとしたその瞬間、琵琶湖から吹いてきた風がザーっと辺りの木を揺らし、僕はふと立ち止まって注意を払うため足元へと落としていた視線を上げました。

すると、(写真ではわかりづらいのですが)目の前のひらけた空中に風によって木々の葉から舞い上げられた無数の細かな水の粒が舞い、それが陽の光を受けてまるでダイヤモンドダストのようにキラキラと煌めいているのが見えました。

 

それがもう美しくて美しくて・・・。

 

しばらくの間、何も考えることができずその無数の煌めきにただただ見惚れていました。

 

 

この煌めきを見た瞬間、なんだか竹生島の神様に応援されているような気がして。。。

今日、ここへ来て本当に本当に良かった、そしてぜひまた来たいと思えたのでした。

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

小さな島ではありますが、そこからは想像もできないほどの貴重な文化財や歴史が詰まった琵琶湖に浮かぶパワースポット 竹生島。僕自身、竹生島を訪れるのは初めてでしたが、神秘的なパワーや温もりを確かに感じられるとても素敵な場所でした。

 

 

 

我が故郷 滋賀県

まだまだ僕の知らない魅力がいっぱいあるんだと実感できる有意義な旅になりました(*^-^*)

 

この記事を通じて、竹生島はもちろん、滋賀県や琵琶湖にも少しでも興味を持ってもらえたなら幸いです。滋賀イイよ滋賀♪

 

 

貴重な歴史と文化財が詰まった島。

そして、琵琶湖に浮かぶパワースポット。

滋賀県 竹生島でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

湯の華ひとひら ~大分県 湯平温泉~

 

お風呂っていいですよね!

温かい湯船にゆっくり浸かっているとまるで身体の疲れや心の疲れが溶け去っていくようです。

 

できれば毎日浴槽にお湯を溜めて湯船に浸かりたいのですが、一人暮らしの僕はどうしても水道代が気になってしまってシャワーで済ませてしまいがち・・・。

だからこそ、旅先でゆっくりと入れるお風呂タイムは格別なんです(≧ω≦)!

 

 

 

今日の旅の舞台は、日本一の温泉県 大分県

源泉の総数は4,418にものぼり、その湧出量は毎分279,549リットルにもなります!もちろん源泉の数も湧出量も堂々の全国1位!!

別府や由布院など有名な温泉地も多いですよね!

 

 

 

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そんな温泉大国 大分県の中で今回向かうのは、実は僕がずっとずっと行ってみたいと願っていた場所「湯平(ゆのひら)温泉」

 

「湯平温泉・・・?初めて聞いた。」という方も多いと思います。

なのでまずは、湯平温泉の場所からご紹介しましょう!

 

では、温泉目指してしゅっぱーつ(*^^*)!!

 

 

 

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湯平温泉の住所を詳しく言うと大分県由布市湯布院町湯平」

 

湯布院・・・聞いたことある名前ですよね(^^)

実は湯平温泉は湯布院温泉の中にある温泉のひとつなんです。

 

 

大分県の有名な温泉地 湯布院温泉は大きく3つの温泉から成り立っています。JR由布院駅周辺の由布院温泉」由布院駅から見て由布岳の裏側、伽藍岳(がらんだけ)の中腹にある「塚原温泉」、そして今回の目的地「湯平温泉」です。

 

「え、じゃあ由布院温泉だけ行けばそれでいいじゃん」と思うかもしれませんが・・・

 

 

全 然 い く な い ! ! !

 

 

同じ湯布院温泉ではあるものの、どれも唯一無二の個性があって3ヵ所とも全く違った温泉や景色が楽しめるんです!

 

3ヵ所の違いを詳しく説明してると話が脱線してしまうので割愛しますが、可能であれば、湯布院に行った際は3ヵ所全てまわることをおススメします!

同じ温泉地とは思えないくらい違いがある3ヵ所なんです!

 

 

 

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では、話を戻して湯平温泉に向かいましょう!

 

由布院駅からJR久大本線 大分方面行きに乗り2駅。約12分で湯平駅に到着です。

たった2駅しか離れていないのに10分以上も時間がかかるのは、1駅分の区間の距離が長いから。田舎あるあるですね(笑)

湯平駅無人駅で山並みの中にポツンと佇んでいる印象。電車を待つ人の姿もありませんでした。

 

こういう、一見”何もない”と思えてしまいそうな情景を「堪らん(≧▽≦)!!」と感じてしまうのが旅人の性というものでしょうか(笑)

「これぞ旅や!!」と言わんばかりにめちゃくちゃテンション上がってました。上の写真もすごい興奮しながら撮ってますw

 

 

 

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駅のホームから出ることができません。

だってホームから見える景色がすでに絶景なんですから!!

 

ここまで広がりのある山間の風景はそうそうあるものじゃありません!

快晴の空の下、奥へ奥へと連なっていく山並みが美しい。

海好きの僕ですが、この絶景には思わずため息が出てしまいます・・・(*´Д`)

 

 

 

走る車の音も滅多に聞こえてこないホームには、遠くから聞こえてくる葉擦れと鳥の鳴き声が静かに響き、優しく吹き続ける風は時折薄く硫黄の香りを運んできました。

 

 

「本当に湯平まで来たんだ・・・!」と感激で胸がドキドキしました(*^-^*)

 

 

 

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高鳴る鼓動をようやく落ち着けて駅の外に出ると、駅前には湯平温泉のお宿の案内看板が掲げてありました。町の規模としては少し小さいですが、それでも20以上の温泉旅館が軒を連ねています。

 

大分県の温泉”と聞くと別府や由布院に目が行きがちですが、ここ湯平も”秘湯”として注目を集める知る人ぞ知る名温泉なんですよ(^ ^)

 

 

看板にも書かれている通り、湯平駅から湯平温泉までは約4km離れています。

ルンルン気分で歩いてるかのような人マークと共に「徒歩で約1時間」と案内されていますが、歩いて向かう人なんているんだろうか・・・(;^ω^)

駅前にタクシーなどは常駐していないので、湯平温泉へ向かう際は電話でタクシーを呼ぶか、宿泊する旅館での送迎サービスがある場合はそちらを利用しましょう。

 

 

ほどなくして駅前に1台の車が到着します。今宵、僕がお世話になる旅館「つるや隠宅」さんの送迎車です。旅館の方にご挨拶をして車に乗り込み、いよいよ湯平温泉へと向かいます。

そして同時に、僕の真の目的へも向かうのです。。。

 

 

 

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車に揺られること約10分。本日のお宿に到着です♪

 

このお宿の外観を見た瞬間、胸がいっぱいになって思わず震えてしまいました。。。

「実在・・・したんだ・・・。」

あまりの感動に目の前の光景が受け入れられず、思わずそんな感想が込み上げてきます。

 

そう!

この「つるや隠宅」さんに宿泊することこそがこの旅の真の目的だったんです!!

 

 

 

つるや隠宅さんには、日本でも珍しい女将さんがいらっしゃいます(*^-^*)

その名も「電脳女将・千鶴」さん!

 

”電脳女将”って何?と思うかもしれませんが、要はこの旅館の公式キャラクターです。

ただ、よく見るゆるキャラのようなデザインではなく、本当に綺麗な女性の姿をしたキャラクターなんです!

 

”電脳”なのでもちろん現実世界に存在するわけではありませんが、Twitterには千鶴さんのアカウントがあり、千鶴さんはそこからつるや隠宅さんや湯平温泉の情報を発信されているんです!

また、千鶴さんのアカウントとは別に”つるや隠宅 公式アカウント”もあり、この双方のやりとりが 漫才のよう ボケとツッコミ 非常に愉快な雰囲気で見ていてとても楽しいんです( *´艸`)

 

また、つるや隠宅さんはTwitter上で度々 ネタに 話題になる旅館でもあって、今非常に注目されている旅館なんです!(どんなことが話題になったかはこの後見ていきましょう♪)

 

 

 

 

 

千鶴さんとつるや隠宅 公式さんのTwitterアカウントを載せておきます。

 ご興味ある方はぜひ見てみてください(*´ω`)

 

 千鶴さんのアカウント↓↓

twitter.com

 つるや隠宅 公式さんのアカウント↓↓

twitter.com

 

 

 

 

 

ではさっそく千鶴さんに会いに行こう!と思ってしまいますが、それはもう少し後の話。まずはお部屋に案内していただきましょう♪

 

 

 

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上に書いた僕の説明だけ読むと「つまりオタクの人が喜ぶ旅館?」という印象になってしまうかもしれませんが、それはあくまでTwitter上のお話。

つるや隠宅さんは旅のお宿としてもとても素晴らしい旅館なんです!

 

その証拠に、

見てくださいこのお部屋とお部屋からの景色!!圧倒的風情!!!

 

 

湯平温泉は「じゃらんネット 全国温泉地満足度ランキング(秘湯部門)」で1位を獲得するほどの温泉地なんです!

奥まで連なる山々とすぐ横を流れる花合野川(かごのがわ)が本当に美しい。。。

 

「俺、こんな豪華なお部屋泊まっていいの・・・?(;・∀・)」と思わず恐縮してしまいます。

 

 

 

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ちなみにこのお部屋、鹿子木灯 先生の描く熊本ドライブコメディー漫画『今日どこさん行くと?』の中で、主人公の上 司(かみ つかさ)ちゃんが宿泊したお部屋なんです!

作中には千鶴さんも登場してますね♪

 

机も椅子も金庫の位置も全部漫画の世界と同じ!

 

宿泊するお部屋まで聖地だなんて・・・!

聖地を旅する旅人として本当に感激です!(*≧▽≦*)

 

 

 

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こちらはTwitterで話題になった、”宿泊しに来た昆虫などにご退館をお願いするときに使用する物”です(笑)

 

でも、たくさん昆虫がいるということは自然が豊かな証拠。

僕も虫は苦手ですが虫と同居することには慣れている(←実家がド田舎の山奥)ので、よほどのことが無い限りこれは使わないでしょう(^^)

 

 

 

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廊下には漫画家さんやイラストレーターさんのサイン色紙、ここに宿泊された方々から寄贈されたキャラクターグッズなどが置かれています。

 

漫画の単行本やVtuberのアクリルフィギュア、仮面ライダーWのガイアメモリまで置かれていました(笑)

これはテンション上がる!ww

 

 

 

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館内に居るもの楽しいけど、湯平に来たならやっぱり散策しないとね!

 

夕食の時間までちょっと散歩しましょう♪

湯平温泉は石畳、坂道、赤提灯の織り成す風景がとても情緒的で美しいんです。

本当にどの景色を切り取っても絵になります(*^-^*)

 

 

 

近くには石畳、軒を連ねる旅館、風に揺れる赤提灯が見え、それとは対照的に豊かな山の木々は視界の奥の奥まで突き抜ける。傍らに流れる花合野川からは絶えず水の音が聞こえてくる。石畳を吹き抜ける風には早春の草木の香りが感じられる。。。

 

目で見て、肌で感じて、深呼吸して。

豊かな自然と風情ある温泉地の風景を身体いっぱいで感じ取る。

 

それは本当に気持ちよくて、思わず「こんな贅沢していいのかなぁ」なんて言葉が漏れてしまうほどでした。

 

 

 

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お待ちかね夕食の時間♪

 

お食事は別室の個室でいただきます。

部屋に入ると壁には千鶴さんの掛け軸が!!(※)

 

 

やっと会えたよ千鶴さん(*≧ω≦*)!!

 

 

ちなみにこの掛け軸、いわゆる”なんちゃって”ではなく本物の掛け軸なんです。

周囲に施された松模様の刺繍も全て本物!

その繊細な美しさに思わず顔を近づけてまじまじと見てしまいました。

 

 

 

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そんな千鶴さんの横でいただくお夕食がこちら。

 

 

豪華すぎる!!!

 

 

「本当にこんな豪華なお食事いただいちゃっていいんですか?(;・∀・)」と心配になってしまうほど。

お部屋に景色にお食事に、と恐縮しっぱなしの僕ですが、今までの旅とは全く違う形の贅沢ばかりなので”新鮮!”よりも”感動!”の方が上回ることが多かったんです(;^_^A

 

 

 新鮮なお野菜に旨味たっぷりのお肉。そして地酒「ゆのひらの旅人」

美味しくないわけがないっ!!

もちろん残さず全部いただきました(*^^*)

 

 

千鶴さんの横でいただく美味しいお料理に美味しいお酒。

本当に幸せいっぱいのお夕食でした(*´ω`)

ごちそうさまでした!

 

 

 

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ご飯食べたから次はお風呂かな?と思ったあなた・・・。

 

ご飯食べたらまた散策だ!!

 

 

まぁ本当は湯あがりの浴衣姿で夕涼みできれば風流でいいんですけど。。。

僕、お風呂入ると身体のスイッチがOFFになってしまうのかどうしても「もう動きたくな~い」ってなっちゃうんですよね(;^_^A

なので敢えてお風呂を後回しにして夜の散策に出かけました!

 

 

 

湯平温泉は夜の風景がまたすごいんです!

 

 

石畳の坂の下から上まで途切れることなく吊るされた赤提灯が点灯し、夜闇の中に赤く浮かび上がる湯平の姿。昼間見えていた遠くまで突き抜けるような山々は全て闇に飲み込まれ、視界に映るのはただ赤々と続く温泉街のみ。変わらないのは、傍らを流れる花合野川の水の音だけ。。。

 

昼間、奥行きのあった景色が一気に至近距離の景色へと凝縮されます。

 

 

 

ネット上では「ホラーゲームのサイレンみたいw」「湯婆婆に豚にされそうw」と、なにかとネタにされる湯平の夜景(笑)

 

でも、夜の闇と提灯の赤に支配された空間は少し怖くもあり、それでもとても神秘的な空気を纏っているのです。

 

 

ちょっと怖いけど先に進まずにはいられない。

もっと先の風景も見てみたい。

 

 

夜の湯平散策を楽しむ皆さんはきっとそんな気持ちで歩いているのだと思います。

昼と夜で全く違った姿を見せてくれるのも湯平温泉の素敵な魅力のひとつなんです(^^)

 

 

 

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夜の散策からお部屋に戻ってくると綺麗に布団が敷かれていて、それと一緒に千鶴さんからのメッセージが置かれていました(※)

こんなに細かいところまで気を配ってくれているなんて本当に嬉しい(*´ω`)

 

「緊張しないで」と言っていただいてるのに終始恐縮しっぱなしだったのはなんだか申し訳ない気もしますが(笑)

 

千鶴さん、ありがとうございます。ゆっくりさせていただきますね!

 

 

千鶴さんからのメッセージにほっこりしながらいよいよお風呂へと向かいます!

 

 

 

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つるや隠宅さんのお風呂は内湯と外湯の2ヵ所。

しかも、一旦お風呂に入ってしまえば自分が出るまでは貸し切りになるというルールなんです!

もちろん、先に他の方が入っていたならその方がお風呂を出るまで待つことになりますが、タイミングが良ければ内湯と外湯の貸し切り風呂を連続で楽しむこともできます。

 

一級の秘湯を優雅に独り占め。

しつこいようですが、こんなに贅沢していいんでしょうか?(;^_^A

 

 

つるや隠宅さんのお湯は少し熱めですが、その分ゆっくりと浸かることによって身体の芯までじんわりと温まって、本当に気持ちのいいお湯でした。

お風呂から出た後も身体がずっとぽかぽか温かくて、ほっこりと温泉の余韻に浸っていました(*´ω`)

 

 

ちなみに『今日どこさん行くと?』の司ちゃんは外湯の方を楽しんだようですね(^^)

 

 

 

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そうそう!

つるや隠宅さんのお風呂の風呂桶はケロリンなんです。

ただ、ケロリンケロリンでも普通のケロリンではなくて・・・

 

”「けものフレンズ」とのコラボケロリン”なんです!

 

細部にまで渡るつるや隠宅さんのこだわりが素晴らしいww

 

 

ギンギツネとキタキツネ。

内湯にも外湯にもしっかりコンビで置かれていました!

 

 

『今日どこさん行くと?』に描かれている風呂桶もおそらくけものフレンズケロリンでしょう。司ちゃんはどんな気持ちでこの風呂桶を眺めたんでしょうねw

 

 

 

 

 

お部屋に感動して、風景に感動して、お食事に感動して、夜景に感動して、お風呂に感動して・・・。

到着したときから眠りに落ちるその瞬間まで感動しっぱなしのまま湯平の夜は更けていきます。。。

 

 

 

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翌朝、早起きをしてしっかり朝風呂もいただきました!

早朝の新鮮な空気の中で入るお風呂もまた格別です(*≧ω≦*)

 

鳥の声を聞きながらゆっくりと浸かるお風呂。

お湯の温かさが身体中に優しく染み渡っていきます(*´ `*)

 

 

身も心もぽかぽかに温まって朝食へ向かいます。

 

 

 

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昨晩と同じく別室の個室で朝食をいただきます。

最後の最後まで豪華でもう泣けてきます・・・(;_;)

 

僕はこの日帰路に就く予定だったので、これが湯平でいただく最後のお食事。

寂しい気持ちを噛みしめながら、しっかりと味わって完食させていただきました。

 

本当に本当にめちゃくちゃ美味しかったです!

ごちそうさまでした(*^^*)

 

 

お食事をいただく部屋の壁には昨夜とは違うバージョンの千鶴さん掛け軸が掛けてありました。(※)

聞くと、この日【電脳女将・千鶴プラン】で宿泊していたのが僕だけだったので夕食と朝食で掛け軸の掛け替えができた、とのこと。

 

なんて・・・なんて幸せなんだ俺。。。

つるや隠宅さん、本当にありがとう(;_;)

 

 

 

 

 

 

この後、旅館の方とのお喋りを楽しみ、来たときと同じように湯平駅まで送迎していただいて、予定通り帰りの電車に乗りました。

 

こうして、初めての湯平旅は終わりを告げたのです。

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

湯布院の秘湯「湯平温泉」と電脳女将のいる旅館「つるや隠宅」さん。

 

豊かな自然と石畳が織り成す情緒ある風景、赤提灯が作り上げる神秘的な夜の空間。そして何より、一級のお湯!

別府や由布院に負けない素敵な魅力がいっぱいいっぱい詰まった温泉地。それが湯平なんです(^^)

 

僕が湯平温泉とつるや隠宅さんを知ったのは2018年の3月。

その日から2年間、ずっとずっと訪れたいと思っていたその願いが叶った旅でした。

つるや隠宅の皆さんも本当に気さくな方ばかりでお話ししてるのが楽しいこと楽しいこと。時間が過ぎるのも忘れてついつい話し込んでしまうほどでした(;^_^A(正直もっとお話ししたかったです(笑))

 

 

さて、次はいつ湯平に行こうかな( *´艸`)

 

 

 

”おんせん県”大分県の知る人ぞ知る名湯。

そして、みんなを癒す電脳女将がいる旅館。

湯平温泉つるや隠宅さんでした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

 

 

↓↓最後に注意書き↓↓

(※)記事の中で出てきた千鶴さんの掛け軸やメッセージは全て【電脳女将・千鶴プラン】での特典です。【電脳女将・千鶴プラン】以外では付かない特典ですのでご注意ください。

星と円盤と願いが輝く天文台 ~北海道 洞爺湖町・壮瞥町~

 

湖の上に浮かぶ大きな円盤。

その円盤に願いを掛けた少年少女の

優しくて、少し切ない物語。

 

天体のメソッド

 

 

 

 

以前の記事では、この作品の聖地として主に洞爺湖温泉バスターミナルや洞爺湖温泉街周辺の景色、遊覧船や花火などを紹介しました。

(過去の記事はこちら↓↓)

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

今回は洞爺湖記事 第2弾!ということで、以前の記事では書ききれなかった天体のメソッドの聖地を紹介していきたいと思います(*^^*)

 

 

では、さっそく不思議な湖の街へ出発です!!

 

 

 

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最初にご紹介するのは、洞爺湖温泉バスターミナルから車で約15分。

洞爺湖のほぼ北側に位置する「浮見堂」です。

 

洞爺湖温泉バスターミナルから洞爺湖をぐるっと時計回りに移動して約11kmの道のり。さすがに歩ける距離ではないのでバスやタクシーを利用するといいでしょう(*^^*)

洞爺湖温泉バスターミナルから道南バス洞爺村行きに乗車し、バス停「憩いの家」「浮見堂前」で下車することで行けます。

 

 

僕が訪れた日は元台風の温帯低気圧が直撃した日だったので、なかなかに本格的な雨が降っていました(;^_^A

まぁでも、白く霞む中島の前に佇む浮見堂もこれはこれで味わいがあっていいものですよね!

 

 

 

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この浮見堂には聖徳太子の像」が祀られています。

大正の始め頃、北国行脚をしていた僧侶がこの地に宿泊したとき、肌身離さず持ち歩いていた聖徳太子の像が夢枕に立ち、こう述べたそうです。

「私はこの地が大変気に入った。私はここを住み家にしたい。私をここに大事に祀ってくれたらこの地は必ずや産業が発達し豊かな村になるだろう。」

それを聞いた僧侶は聖徳太子の像を人々に預け、この地に大切に祀るよう言い残し去ったそうです。その後、人々は僧侶に言われた通り聖徳太子の像を大切に祀り続けました。

そして、この浮見堂の中に祀られているものこそ、人々がこの地に大切に祀り続けてきた聖徳太子の像なのです。

 

歴史を感じますね(*^^*)

 

聖徳太子の像の前には賽銭箱が設置されていてお参りができるようになっています。僕もここまで来られた感謝の気持ちを伝えるためにお参りしてきました。

 

 

天体のメソッドの作中では、主人公の乃々香ちゃんたちがグループオリエンテーリングの際に訪れるチェックポイントのひとつとして、ここ浮見堂が描かれています(^^♪

 

 

 

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浮見堂からもう少し北上すると「とうや水の駅」という道の駅があります。

その道の駅の前にあるL字の桟橋が次の聖地!

 

ここは天体のメソッドのメインビジュアルで描かれている桟橋です。

メインビジュアルでは楽しそうに笑う主役6人(乃々香ちゃん、柚季ちゃん、湊太くん、こはるちゃん、汐音ちゃん、ノエルちゃん)がこの桟橋の上に描かれています。

 

また、作中でそれぞれの気持ちがすれ違ったままバラバラになってしまった乃々香ちゃん、柚季ちゃん、湊太くん、こはるちゃんがお互いに謝りあって仲直りする際のキャンドルの灯に溢れる桟橋もここです(^^)

 

 

見た感じ少し古い桟橋のようで、老朽化が進んでいるのか立入禁止の札が掛かっていました。

 

作中の印象的なシーンで描かれている桟橋なので、ここに関しては雨模様ではなく晴れ渡った青空の下で見たかったかな・・・(;^ω^)

次の旅でのリベンジを誓います!!

 

 

 

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洞爺湖温泉バスターミナルまで戻ってきました。

そのバスターミナルの裏側。洞爺湖とは反対側の山の方に歩いていくと金比羅火口災害遺構散策路」が広がっています。

 

 

その散策路へ入っていく小道。ここも天体のメソッドの聖地です。

本編が終わった後に流れるEDの1カット。紫陽花が咲き誇るこの小道を幼少期の乃々香ちゃんが駆けていきます。

 

僕が洞爺湖を訪れたのは9月だったので紫陽花とは程遠い季節でしたが、いずれ紫陽花が咲き乱れたこの小道も見てみたいと思っています(*´ω`)

 

 

 

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金比羅火口”災害遺構”散策路?と、ここの名前が気になった人もいると思います。そこでぜひ、この場所のことをお話しさせてください。

 

洞爺湖温泉街は活火山有珠山の麓に位置する温泉街なんです。

この有珠山は2000年3月、突如噴火を開始しました。火口から大量に流れ出した高温の水は周辺の土砂と混ざり合い「熱泥流(土石流の一種)となって麓の街を襲いました。この時、街の人々の周到な準備と迅速な行動のおかげで幸い死傷者はゼロでした。しかし、有珠山の麓に建っていた町営温泉「やすらぎの家」「桜ヶ丘団地」などは熱泥流に飲み込まれてしまいました。死傷者は出なかったものの、街には噴火による大きな傷跡が残ってしまいました。

 

この2000年に起こった熱泥流の爪痕を後世に残し教訓として活かしていくために、熱泥流の災害跡がほぼ当時のまま保存されたエリアが「金比羅火口災害遺構散策路」なのです。

 

上記の「やすらぎの家」や「桜ヶ丘団地」の建物も熱泥流に飲み込まれた当時の姿のまま保存されています。

割れた窓ガラス、屋内にまで流れ込んだ大量の泥、高熱で変形した鉄筋。あまりにもショッキングな光景に言葉を失い、写真など到底撮ることはできませんでした。。。

 

 

ただ、この場所を歩いていて気付かされたことがありました。

それは「ここは決して”恐ろしい”だけの場所ではない」ということ。

 

この場所を散策路(=ぶらぶら散歩するための道)としているように、ここで”恐怖だけ”を感じるのではなく「これを見て前向きにしっかり学び取っていこうよ」という洞爺湖町の思いが伝わってきました。その証拠に、それぞれの遺構には詳細な説明看板が立てられていて、目の前の情景と照らし合わせて読むことで熱泥流や噴火の凄まじさを肌で感じられるようになっています。

 

 

散策路からそのまま山道に入っていくと、当時噴火した2つの火口を見ることができます。

上の2枚に分かれた写真が山頂に近い大きな火口「有くん火口」で、下の写真が温泉街に近い小さな火口「珠ちゃん火口」です。今は大きな水たまりになっています。こうして可愛らしい名前を付けたのも、この災害をただ”怖いだけのもの”で終わらせないでほしい、という洞爺湖町の思いからなのかもしれませんね(*^-^*)

 

 

 

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(※ここから先は別日の話になるので写真上の天気が変わります\(*'ω'*)/)

 

では、今度は洞爺湖温泉バスターミナルから東側、洞爺湖を反時計回りに回っていきたいと思います!

 

立ち寄りたい場所がいくつかあるので、バスターミナル前のレンタサイクル屋さんで自転車を借りました。

一時の相棒「高速自走兵器 チャ=リンコ」に跨りかっ飛ばします!!(*≧∀≦*)

 

 

 

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少し冷たく気持ちの良い湖畔の風を受けながら走ること10分少々。

お土産物・お食事処「民芸御殿」に到着しました!

 

"民芸"の名の通り、店内には木彫りの熊や人形、手芸品などが所狭しと並べられ販売されています。何かお土産でも・・・と思って店内をうろうろと回ってみたのですが、少~しお値段の張るものが多かったので僕では手を出せませんでした(;^_^A

 

この日は休日だったせいか観光バスがひっきりなしに入ってきていたので、人が写りこまないように民芸御殿を撮影するのに苦労しました(笑)

 

 

天体のメソッド作中では、こはるちゃんの家族が経営する人気のお土産物屋「円盤御殿」として登場します。外観はもちろん、入り口上の店名の字体まで作中そのままでめちゃくちゃ感動しました!!

 

 

 

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民芸御殿のすぐ隣、今はもう廃屋になってしまっているこの建物も実は聖地。

 

この建物は主人公 乃々香ちゃんの家のモデルになった建物です。

白い木壁に薄緑の屋根なんてなんだかオシャレですよね♪

元はジェラート屋さんだったそうですが、もう何年も前に閉店してしまったそうです。。。

 

 

ちなみにモデルになったのはあくまでもこの建物の外観だけで、作中の乃々香ちゃんの家はまた別の場所に建っています。上の写真のように”作中でも円盤御殿(民芸御殿)のお隣が乃々香ちゃんの家”というわけではないのでご注意を!

 

 

 

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民芸御殿から更に自転車を走らせること約15分。途中、湖畔を離れて山道に入っていくと辿り着くのが、ここ「森と木の里センター」です!

 

ここは、森林の持つ良さを体験学習するための場所、また樹木を育てる喜びや緑を享受する場所として造られた学習センターです。一際目を引く高く伸びた塔のような建物は天文台最上階の丸い部分の中に天体望遠鏡があり、イベントの時などには天体観測会が開かれます。

敷地内には炊事舎やテント床、バンガローなどがあり、気軽にキャンプやバーベキューなどを楽しめるようにもなっています。また、この建物内にも宿泊することができ、洞爺湖の自然や風景を存分に楽しめる宿泊施設として人気を集めているそうです。

 

 

 

 

ここは、幼少期の乃々香ちゃん、柚季ちゃん、湊太くん、こはるちゃん、汐音ちゃんの5人が出会い、毎日のように遊び、そして円盤に願いを掛け、別れた場所。乃々香ちゃんとノエルちゃんが出会った場所。中学生になった5人が本当の願いを思い出し、ノエルちゃんに別れを告げた場所。。。

 

 

 

天体のメソッドの物語の中心となった霧弥湖町(※乃々香ちゃんたちが暮らす街。洞爺湖周辺がモデル)の廃天文台。そのモデルがここ、森と木の里センターなんです。

 

 

天体のメソッドを好きな人なら絶対絶対訪れたい1番の聖地。

 

 

円盤に掛けた乃々香ちゃんたちの願いが時を越え奇跡となって降り注ぐ。。。

その物語が始まった場所に今立っていると思うと、ここに来られたことが本当に感激で感慨深くて・・・。

いつまでもいつまでも天文台を眺めていました。

 

 

 

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施設の前に立てられた看板には洞爺湖周辺の四季や夜空の写真と共に天体のメソッドのことも書かれていました!

 

ここに描かれているイラストが、中学生になった乃々香ちゃんたちではなく、幼少期の5人とノエルちゃんなのがファンとしてめちゃくちゃ嬉しい(*≧ω≦*)!

 

天体のメソッドという作品を本当に大切に思ってくれているんだと実感できて、とても幸せな気持ちになりました。

 

 

天体のメソッドを好きになってよかった。

そして、洞爺湖まで来てよかった(*^-^*)

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

今回は洞爺湖温泉街以外の天体のメソッドの聖地をまわってみました。

美しい風景や深い歴史、かと思えば過去に起きた災害やその教訓。天体のメソッドの中で描かれている場所”というだけでなく、その場所や物から伝わってくるメッセージはとても多く貴重で魅力に溢れるものばかりでした。

 

聖地を巡る中で数々の洞爺湖の美しさに触れ、深く考えさせられることによってこの地を大好きになる。そして、今まで以上にもっともっと天体のメソッドを好きになれる!そんな旅でした!

 

 

ノエルちゃんが言っている通り、

ここはみんなが”にっこり”になれる場所ですね(*^-^*)

 

 

多くの自然と教訓が息づく地。

そして何より、天体のメソッドの聖地!

北海道 洞爺湖でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

 

GINのラーメンレポート4 【MENSHO TOKYO(春日)】

旅記事の合間合間に緩和休題の如く差し込むラーメンレポートの第4弾(笑)

 

 

 

今回ご紹介するのは、東京都文京区春日、東京ドームのすぐ近くにあるお店『MENSHO TOKYO』さん!

 

”ここでしか味わうことのできない一杯”を大切にオリジナルラーメンを展開するラーメン屋さんです(*^^*)

 

では、さっそくラーメンを求めて出かけましょう!!

 

 

 

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僕が春日に降り立ったのは平日の夜。

ちょうど帰宅ラッシュの時間に差し掛かろうかという時分だったので、通りには足早に家へと急ぐ人の姿がたくさん見られました。

 

冒頭でも紹介しましたが、文京区春日と言えば東京ドームのお膝元

建ち並んだビルの明かりに行き交う車のライト、煌々と輝くネオンの数々。新宿や池袋などと比べたら少し落ち着いていますが、それでも十分”都会感”を感じられる街です。

 

 

見上げると、少し先に東京ドームシティの大観覧車が見えました。

調べてみるとこの観覧車、世界初のセンターレス観覧車だそうです。確かによく見たら中心の軸が無い。どこで観覧車を支えてるんだろう?

 

 

 

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東京ドームシティの大観覧車を左手に見つつ春日町の交差点から西に3分ほど歩くと、今回の目的地『MENSHO TOKYO』さんに到着です♪

 

入り口の上にはデカデカと「こだわり自家製麺の文字。

正直、店名よりも目立ってますw

行かれる際はこれをを目印にするとわかりやすいかもしれませんね!

 

 

お店の前には写真付きのメニュー表と共に「子羊とスパイスの融合」と書かれた看板が掲げられています。

最初見たときは「・・・(´・ω・`)?」という顔になってしまいましたが、店内でラーメンをいただくとこの言葉の意味をはっきり理解することができます(^^♪

 

 

 

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中央大学 後楽園キャンパスが近いので店内は学生さんがいっぱい!!

周りのフレッシュな雰囲気と勢いにノせられる形で思わず「よっしゃ今日は食うで!!」という気分になってしまいます(笑)

 

そんな僕が注文したのは「ラム煮干つけ麺(全部のせ)」

味玉、メンマ、チャーシュー、レモンに加えパクチーとラム肉がトッピングされています。ああ、表に書いてあった「子羊」ってこういうことか(*'▽')

 

見た目だけでも十分オリジナリティに溢れていますが、味もしっかり唯一無二のものになっています。

一見、普通の煮干スープかと思いきや、一口食べた瞬間口の中に抜けるのはスパイスの香り!思わずびっくりしてしまいましたが、「そういえば表には「スパイス」とも書いてあったっけ」と、入り口の看板を思い出して納得!

 

 

煮干+スパイシー。

 

いまいちピンとこない組み合わせかもしれませんが、これが意外といけるんです!単純に煮干だけなら、濃厚でまったりとした味で終わってしまいますが、そこにスパイスが掛け合わさることによってキリっと締まりが出る。

そんな新しい感動のスープが絡んだもちもちの太麺は、もうずっと噛んでいたくなるくらい味わい深くてめちゃくちゃ美味しいんです(*≧ω≦*)

 

チャーシューと共にトッピングされたラム肉も柔らかくて本当に美味!贅沢感も共に味わいながらいただきました(*´ω`)

ごちそうさまでした!!

 

 

 

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『MENSHO TOKYO』さんへは、東京メトロ 丸ノ内線南北線後楽園駅から徒歩1分。または、都営地下鉄 大江戸線三田線春日駅から徒歩3分で行くことができます。

 

 

新たな価値観が生まれるつけ麺!

みなさんも『MENSHO TOKYO』さんで一味違う新しいつけ麺を味わってみてはいかがでしょうか?(*^^*)

 

 

以上、GINのラーメンレポートでした!

 

死者、そして自分と向き合う場所 ~恐山~

 

古くから山岳信仰が盛んで、高くそびえる山を神聖なものとして崇めてきた日本には「日本三大霊場日本三大霊山)」という場所が存在します。

 

和歌山県高野山滋賀県比叡山、そして今回ご紹介する青森県の恐山です。

 

 

先にも書きましたが、“日本三大霊場”としてよく並べて紹介されるこの三ヵ所。

ただ僕は、この中でも恐山は他二ヵ所とは全く違った雰囲気を持つ特別な場所のように感じるのです。

 

近年のパワースポットブームによって、高野山比叡山は観光地としてもたくさんの方々が訪れています。草木が美しく周囲の景観も非常に華やかで明るい。対して恐山は、草木などが少なくほとんど岩肌がむき出しの、はっきり言うと物悲しい景観が続いています。

 

しかし、だからこそ恐山はこの世にありながら”あの世”に限りなく近い場所のように僕は思うのです。

 

 

”もしかしたら今、少しだけ死後の世界に触れているのかもしれない”

 

 

歩いていると思わずそんなふうに感じてしまう場所。

そんな場所だからこそ、自分自身に静かに思いを馳せることができるのかもしれません。

 

 

今日は、死者や自分自身と向き合う場所 青森県 恐山を紹介していきたいと思います。

 

 

 

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旅を始める前に、まずは恐山について少し説明しておきましょう!

 

恐山は青森県 下北半島の中央部に位置する活火山です。

ちなみに”恐山”という名前の山は存在しません。カルデラ湖である「宇曽利山湖」を中心として周囲を囲む山々「釜臥山」「大尽山」「小尽山」「北国山」「屏風山」「剣の山」「地蔵山」「鶏頭山の八峰の総称が「恐山」と呼ばれるエリアになります。

 

恐山へはJR大湊線 下北駅から車で40分ほど。

駅前からバスが出ているので、これを利用すると便利でしょう。また、JRより「駅から観タクン」という決められた観光コースを貸切タクシーを使って周遊できるチケット(普通にタクシー使うよりも断然安い!)も販売されていますので、電車やバスの時間に縛られたくない方、タクシー運転手さんとゆっくりお話しながら旅したい方はこちらの「恐山・釜臥山コース」(ごめんなさい。コース名うろ覚えです(;_;))を利用するのもいいかもしれません。

 

ちなみに僕はタクシーの運転手さんにあれこれ地元の情報を教えてもらうのが好きなので「駅から観タクン」を利用しました!

 

 

 

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では旅を始めましょう。

 

恐山へ向かう車中、急に車内の空気・・・というか匂いが変わることに誰もが気付くと思います。くさいというほどではありませんが、かなり鼻に残る匂いです。

これは恐山から流れてくる硫黄臭霊場が近いことを意味します。

 

駐車場に到着し車から降りると、目の前にはカルデラ湖である宇曽利山湖。そして、その反対側には恐山の霊場が広がっています。

 

この地に立った途端、空気が下界とは全く違うことに気付きます。

臭気が変わるから、という理由だけでなく、雰囲気や世界そのものが普段自分が暮らしているものとは全く異なるのです。

 

 

 

上の写真1枚目は「恐山菩提寺の山門。

入山料 500円を支払い、ゲートをくぐるとすぐに見えてきます。

この日は霧雨が降っていて少し肌寒かったのでより荘厳な雰囲気が感じられます。

 

もうこの時点で”ここは心を落ち着かせて歩くべき場所だ”と感覚的に理解できることでしょう。というか、あまりの神秘的な空気に圧倒されて言葉を発することができません。僕の他にも何人か旅行者の方が居ましたが、喋っている人はほとんどいませんでした。

 

山門をくぐった先、本尊 地蔵菩薩を祀る「地蔵殿」(上の写真2枚目)の前で手を合わせ、霊場の奥に入っていきます。

 

 

 

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地蔵殿を左に避けるような形で先に進んでいくと、急に視界が開けます。

 

今まで菩提寺の山門や地蔵殿などいくつかの建物が至近距離で目に入っていたのに、突如奥の奥まで景色が突き抜ける。これが下界なら爽快なふうにも思えますが、場所が場所なだけに一瞬戸惑ってしまいます。

 

ここから更に歩を進めていきます。

 

 

 

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細かい砂利や石の世界はすぐに終わりを告げ、一瞬にして岩の世界に変わります。

 

写真の岩をよく見てほしいのですが、周囲にある岩も普通の山で目にするような岩ではありません。普通の岩よりも更に細かくゴツゴツとして角ばっていて、少し禍々しいような、ずっと見ていると恐ろしく思えてくるような印象を受けます。

 

奥に山の緑が見えますが、ここではまるで自分に向かって倒れ掛かってくるような圧迫感を感じます。

 

 

 

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あまりの衝撃的な世界に不安を覚えて思わず後ろを振り返ってしまいました。

先程くぐってきた山門や地蔵殿が見えます。

 

これからどんどんこの先に足を踏み入れていきます。

歩みを進めるたびに自分が生きている世界が遠退いていくような、まるで”あの世に近い場所”から自分の生きている世界を眺めているような・・・。

 

遠くに見える山門や地蔵殿を眺めながらそんな気持ちに駆られていました。

 

 

 

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ひたすら石と岩の世界を進みます。

 

見渡す限りゴツゴツした石や岩ばかり、辺りは変わらず濃い硫黄の匂い、天気のせいもあってか人は数えるほどしか歩いていません。

所々「順路」と書かれた看板が立っていたり、小石が避けられた道も作られていますが、ほとんどの場所が看板もない、道も作られていないむき出しの岩肌そのもの。

 

 

”今、自分はちゃんと順路を歩けているのだろうか”

 

 

そんな不安が込み上げてきます。

加えて”もし順路を外れたまま進んで行ってしまったら、もしかしたら本当に帰ってこられなくなってしまうんじゃないだろうか”という恐怖心も顔を出してきます。

 

「何をバカな」と笑われるかもしれませんが、本当にそんな不安に駆られてしまうほど心が圧迫される世界なんです。

 

 

 

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歩を進めた先、更に息を飲む光景を目の当たりにします。

 

大きな岩などはなく広く開けた場所。しかし、周囲には無数の小石の山がありその脇には小さな風車が立てられ風に吹かれてカラカラと悲しい音を立てながら回っている。。。

 

 

 

亡くなった子供たちが父母供養のため小石を積んで塔を作り続けるという三途の川の川辺「賽の河原」

 

自分は今、本当にあの世とこの世の境目 三途の川まで来てしまったのではないかと思ってしまうほど衝撃的な光景でした。

今でもこの写真を見ると、当時の気持ちが思い起こされて鳥肌が立ってしまいます。

 

 

 

 

 

ちなみに、この積み上げられた小石群は景観を形作る役目もあるのですが、地面から噴出する火山ガスを効率よく空気と混ぜ合わせる効果のために置かれているものだそうです。また、その脇に立てられた風車も風が流れてくる方向を示し火山ガスの風下に入らないように注意を促す役目もあります。

 

たまに霊場内で頭痛や倦怠感を覚える人もいるそうですが、これは霊的現象ではなく火山ガスによって軽い中毒症状を起こしているだけなのでその点はご安心ください。また、霊場内にほぼ鳥がいないことや賽銭がひどく腐食しているのも火山ガスの影響だそうです。

 

 

 

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先程から地面や岩肌が黄色く変色しているところを多数見ることができます。

周囲に漂う硫黄臭が示している通り、これは地面や岩の中に硫黄が含まれているため。

 

所々に水が流れている場所があるのですが、水が辿った場所には硫黄が堆積し黄色い筋が形成されています。

ちなみに、硫黄は水に溶けづらい性質のため流れる水自体は透明です。上の写真も堆積した硫黄のせいで一見”黄色い小川”に見えてしまいますが、水が黄色く変色しているわけではありません。

 

 

 

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たくさんの衝撃的な光景を目の当たりにして、それでも少しずつこの場所にも慣れて心に余裕ができてくると、心の中に不思議な感覚があることに気付きました。

 

それは、遠くから誰かに見守られているような、なんだか温かくて優しい感覚。

辺りはゴツゴツした岩ばかりで、周囲は相変わらず濃い硫黄臭で支配されています。それは、やっぱりちょっと怖い。ちょっと怖いんですけど、それでも少し温かい部分が心の片隅にあることをしっかりと感じ取れるのです。

 

 

自分は旅が好きで、いろんな場所を訪れている。でもそれは僕一人が自分の力だけで成していることじゃない。

家族や友人、そしてこのブログを見てくれる皆さんがそれを支えてくれていること。

働いてお金を頂ける場所があるからこそ、こうして好きな旅に出られること。

いつも健康でいられるから、また次の旅へと踏み出せること。

 

ついつい忘れがちになってしまうけど、本当にいろんな幸せに恵まれて今僕はここにいるんだな、と改めて心の底から感じることができました。

たぶんここに来なければ、こんなにはっきり感じ取ることはできなかった。

 

 

 

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石と岩が広がる世界を進んだ先。

ひとつ、またひとつと小石の山が減っていき、やがて宇曽利山湖の湖畔に辿り着きます。

 

ここは「極楽浜」と呼ばれているそうです。

 

これまで歩いてきたゴツゴツした石と岩の世界とは正反対に柔らかく白い砂浜とどこまでも広がった美しい湖を眺めることができます。

この日は曇っていたので少し霞掛かっていますが、晴天の日には砂の白と湖の青のコントラストが映える本当に美しい景色を見ることができるそうです。

 

 

 

地蔵殿で手を合わせ、その奥に進んでからずっと石と岩が支配する世界を見てきました。無数の禍々しい形の岩を見て、積み上げられた小石と回る風車を見て、心が強く締め付けられ圧迫されました。そこまで緊張しきった心が、この浜まで来ると一気に解放される。まるで何かから許されたような安心感さえありました。

 

その心の安らぎを感じると、なるほどここはまさしく”極楽”だ、と納得することができました。そして「またここに来たい」と強く思うのでした。

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

日本三大霊場 恐山。

その名の通り、足を踏み入れるとひどくショックを受ける衝撃的な場所ばかりでした。でも、この場所を歩くことで自分と向き合い、考え、今ある幸せにしっかりと気付くことができました。それはたぶん、ここへ来なければ気付けなかったこと。

本当に来てよかったと、そしてまた来たいと思える場所でした。

 

 

霊場”と聞くと少し怖く感じるかもしれません。実際、僕も最初は「霊的な場所」と思っていました。確かにそれは事実かもしれません。でもそれと共に、自分と向き合い静かに考えられる神聖な場所でもあるんだ、と今では思っています。

 

過ぎていく毎日の中でついつい忘れてしまう”今ある幸せ”

そういった”幸せ”を忘れないために、僕はまたここを訪れることでしょう(*^_^*)

 

 

 

日本三大霊山のひとつ。そして、死者や自分と向き合い思いを馳せる場所。

青森県 恐山でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

暁の水平線に勝利を刻め!≪最終絶対防衛地 呉鎮守府≫ ~広島県 呉市~

 

“戦艦 大和”

 

戦時中の艦船に詳しくなくても、この艦の名前を知らない人は少ないのではないでしょうか。旧日本海軍の秘密兵器として「第三次海軍軍備補充計画(マル3計画)」の中で建造された超弩級戦艦です。SF作品「宇宙戦艦ヤマト」のモデルになったことでも有名ですよね!

 

 

では、この戦艦 大和が建造されたのはどこでしょうか?

 

そう!それが今回ご紹介する街広島県 呉市なんです!

 

 

 

波の穏やかな瀬戸内海にあり、周辺の島々のおかげで防衛網を敷きやすく、背後にそびえる灰ヶ峰の恩恵を受け監視がしやすい、まさに防御に特化した土地

戦時中、万が一首都東京が陥落した際にはその指揮系統を即座に呉に移せるように準備が整えられていました。呉には鎮守府が置かれ、要塞都市として開発が進み、日本海軍の最終絶対防衛地として呉は非常に重要な土地となっていったのです。

 

 

呉がいかに重要な場所であったか。それは呉鎮守府海上自衛隊呉地方隊に変わった現在でもしっかりと見てとることができます。

 

 

 

今回は、海上自衛隊呉地方隊があり、かつて呉鎮守府が置かれた街、そして何よりも僕が大好きなブラウザゲーム艦隊これくしょん~艦これ~」の聖地のひとつでもある広島県 呉市を紹介していきたいと思います(*^_^*)

 

 

 

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広島駅からJR呉線に乗りゆったりと海沿いの電車旅を楽しむこと約45分、呉の玄関口「呉駅」に到着です!

 

電車を降りたら即座に呉の街に繰り出す!・・・のはちょっと待って、少しだけそのままホームに留まってみましょう。

他の電車がホームに接近してくるときに流れる音楽に耳を傾けてみてください・・・。

 

 

~♪ ~♪ ~♪

 

 

流れてくるのは「さらば~地球よ~」でお馴染み、アニメ宇宙戦艦ヤマト」のオープニングテーマ(*^ ^*)

駅のホームでも“戦艦 大和の故郷”ということを感じ取れる粋な計らいですね!

 

 

 

ホームから改札を出て、さらに駅舎からも出ると、目の前に広がるのは広々とした海!!・・・ではなくたくさんの建物!むしろ建物の海!!(汗)

 

呉市は、広島市福山市に次いで県内第3位の人口を誇る大きな街なんです。駅前に設置されたスクリューのモニュメントもコンクリートジャングルが背景ではいまいち雰囲気が出ない(笑)

僕も初めて呉に降り立った時は「海、無いんですけど・・・」と軽くツッコんだりもしました(;^_^A

 

 

 

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では!本物の海を求めて歩き始めましょう!

 

呉駅の改札を出て右手。「自由通路」と呼ばれる空中経路を利用すると便利です。

自由通路をひたすらまっすぐ。途中、中国地方民御用達の大型スーパーマーケットゆめタウン 呉」に入ってしまいますが、それでも気にせず道なりにまっすぐまっすぐ・・・。

自由通路の果てまでたどり着くと、そこには待ち望んだ呉の海が広がっています!!

海だーーー!!

 

 

ここは呉の海の玄関口「呉港」

ここから江田島愛媛県 松山港行きのフェリーが出ています。

 

上の写真で一際目を引くショッキングピンクの船は、造船所で建造中の貨物船です。

この造船所についてはこの後の項目で詳しく見ていくことにしましょう(^ ^)

(ちなみに船体に書いてある「ONE」は「ワン(1)」ではなく、普通に「オー、エヌ、イー」と読みます。「Ocean Network Express」略して「ONE」。コンテナを用いての海運業で有名な会社です。)

 

 

呉港の右手にある波止場は、その名も「大和波止場」

休日は親子連れや散歩をする地元の方たちで賑わいます。

どこにでもある普通の波止場かと思いきや、なんとここは戦艦 大和の前部甲板の半分を1/1スケールでイメージして作られた波止場なんです!あまりにも大きすぎて、僕自身しばらくの間ここが大和の前部甲板を模してるとは全く気付きませんでした(;^ω^)

大和の大きさを肌で感じられるファン必見のスポットですね!

 

 

 

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呉港の隣になにやら大きな建物が建っています。

呉の有名スポットのひとつ大和ミュージアムです!

その名の通り、戦艦 大和を中心に戦時中の様々な史料が多数展示されています。

 

館内の史料はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが、ここに展示されている史料の数々、非常に貴重なものばかりで旧日本海軍や太平洋戦争を勉強する者としては本当に本当にありがたいんです!!

「え、こんな貴重な史料、一般の人が見ちゃっていいんですか!?」っていうくらい歴史的価値の高い史料があちこちに展示されています!

 

 

ちなみに僕は展示史料を隅から隅まで見て回るので、一旦大和ミュージアムに入ると最低4時間は出てきません(笑)

「4時間」という滞在時間も、展示物を見ているうちに疲れで集中力が切れてくるため仕方なく大和ミュージアムから出ているのであって、集中が続くのであればもっともっと何時間でも居たいくらいです!たぶん3日間くらい居ても飽きないと思うw

それくらい大和ミュージアムはすごいんです!!

 

 

感動するのは展示されている史料だけではありません。

館内1F「大和ひろば」というスペースには1/10スケール精巧模型 戦艦大和が展示されています!(こちらは商業等に使用しない限りは撮影OK)

“1/10スケール”と言うと少し小さく感じるかもしれませんが、戦艦 大和は全長263m1/10になった模型でも全長26.3mもあります!小学校の25mプール以上の長さ!一目見た瞬間その迫力に圧倒されること間違い無しです!!

 

 

休日には海軍ファンだけでなく多くの家族連れや旅行者で賑わう大和ミュージアム

大和や旧日本海軍に詳しくない方もぜひ訪れてほしい呉の有名スポットです(*≧▽≦*)

 

 

 

ちなみに余談ですが大和ミュージアム」という呼び名は1/10大和模型が展示されていることから付いた愛称で、この施設の正式名称は「呉市海事歴史科学館」といいます。意外と知られていない真実w

 

 

 

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大和ミュージアムの横、先程の大和波止場の前あたりに波止場区画と駐車場区画の境目を示す駐車場ポールが置かれています。

駐車場ポール自体は珍しくないのですが、これはなんだかとんがり帽子で形が変。。。

 

 

大和ミュージアムの駐車場ポールは戦艦 大和の主砲の砲弾として使用された九一式徹甲弾を模して造られているんです。

 

九一式徹甲弾」とは日本海軍が造り出した特殊徹甲弾です。

通常の徹甲弾は砲から撃ちだされるとそのまま敵艦に向けて空中を飛行していきますが、こちらの九一式徹甲弾は撃ちだされた後、勢いを保ったまま敵艦前で海に着水します。海中に突入した九一式徹甲弾は弾頭(とんがり帽子の部分)が外れ、急激に向きを変え、まるで魚雷のように海面下を水平に直進し、敵艦の喫水下(海中に沈んでる部分)を攻撃するのです。

 

 

特殊だったのは砲弾だけではありません。戦艦 大和には当時の最高技術の全てが詰め込まれました。各種兵器はもちろんのこと、艦員の居住スペースにおいてもそれは例外ではありません。階級の高い艦員が過ごす部屋の居住性は他の艦船の比ではなく「大和ホテル」と揶揄されることもあったそうです。

 

艦これのキャラクター 大和の「も~、ホテルなんて言わせませんよ」というセリフはここからきてるんですね(^ ^)

 

 

 

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呉港から見て南東、山の方に移動してみましょう!

 

山側に向かってひたすら進んでいき、やがて小高い丘の上に登ると、遠くまで見渡せる絶景ポイントに辿り着きます。ここは「歴史の見える丘」というエリアで戦艦 大和の生まれた場所を見渡すことができます。

遠くには呉港、眼下には先程「ONE」の貨物船を建造していた造船所ジャパン マリンユナイテッド 呉工場」のドックを見下ろすことができます。

さすがあれほど大きな貨物船を建造していた造船所。見渡す限り造船スペースで工場の規模にもドックの大きさにも度肝を抜かれます!

 

もうお分かりかもしれませんが、ここジャパン マリンユナイテッド 呉工場こそが“戦艦 大和が建造された場所”なんです!

 

ジャパン マリンユナイテッド 呉工場は、戦時中「呉海軍工廠という名前で主に海軍の艦船や兵器を製造する工場でした。

冒頭でお話しした通り、呉は日本海軍の重要地。呉海軍工廠では様々な新兵器の研究・開発・製造が行われていたそうです。一般的には戦艦 大和の建造が有名ですが、この他にも戦艦 長門戦艦 扶桑航空母艦 赤城航空母艦 蒼龍潜水艦 伊400など日本海軍史に残る重要な艦船が多数建造されたのもここ海軍工廠です。

日本海軍にとってここが重要な工廠であったことは疑いようもありません。

 

 

ちなみに大和は上の写真2枚目の左端、海まで伸びた長~い建物の中にあるドックで建造されました。(長すぎて写真に入りきってませんが(;^ω^))

他のドックは外に出ているのに、なぜ大和を建造したドックは建物の中にあるのか。

それは建造中の大和を隠すためです。

 

 

戦艦 大和は海軍の最高機密として極秘に建造されました。一般市民はもちろん、軍関係者でさえ大和の建造を知っていた人は少なかったそうです。さらには大和の建造に携わった人でさえ、今作っているのは何という船のパーツなのか一切知らされないまま建造が進められていたというのですから驚きです。

艦の名前もわからない、艦の規模もわからない、艦種さえも全く伝えられていない。そんな秘密尽くしにも関わらず、個々の技師が作り上げたパーツを組み合わせることによってここまで巨大な戦艦が出来上がったのですから、当時の日本の造船技術の高さが伺えます。

大和が航行を開始し、初めて呉の人々の前に姿を現したとき、人々はそのあまりの大きさに「山が動いてきた!」と驚愕した、という話も残っています。

 

 

 

現在、歴史の見える丘には「造船船渠記念碑」「噫戦艦大和塔(ああせんかんやまととう)」などの記念碑が建てられ、戦艦大和誕生の地を巡るうえでの重要なポイントのひとつとなっています。

 

 

 

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呉は大和だけじゃない!海上自衛隊もあるぜ!!

ということで海上自衛隊呉地方隊の話に入っていきましょう!

 

 

呉の海上自衛隊は、先程の「歴史の見える丘」を挟むような形で北側に海上自衛隊 呉地方総監部南側に自衛隊桟橋(昭和埠頭)があります。

 

呉地方総監部の中にある呉地方総監部 第1庁舎」は映画のロケ地としても有名です。

日曜日には、この第1庁舎や自衛艦艇の一般公開などもあるのでご興味ある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。(事前の申請必須)

(見学には規則がありますので、行かれる際は必ず「海上自衛隊 呉地方隊ホームページ」を確認してください)

 

 

もちろん他の海自基地の街と同様に海自クルーズ(「呉湾艦船めぐり」)もあります!

この呉湾艦船めぐり、通常のクルーズも人気なのですが、ここ呉にしかない特別なクルーズとして特に人気を集めるのが「夕呉クルーズ」です!

これは文字通り夕日が沈む時刻に合わせて海自クルーズをするというもの。夕陽に染まる自衛艦海上から眺められるなんて・・・。海自ファンとしてはそれだけで恐悦至極です(> <)!!

ただ、このクルーズの目玉は何といっても自衛艦旗の降下」にあります!

 

海上自衛隊には海上自衛隊旗章規則」というものがあり、これに従って各自衛艦には朝の8時からその日の日没までの間自衛艦旗という旗が掲げられます。この自衛艦旗を各艦一斉に降ろすのが自衛艦旗の降下」です。

 

「え、旗降ろすだけの光景見て楽しいの?」と思うかもしれませんが、夕陽が沈み、しだいに夜闇に変わっていく中、トランペットの音と共に各自衛艦が一斉に自衛艦旗を降ろしていく。その瞬間、辺り一帯が何とも言えない荘厳で張り詰めた特別な空気に支配されるんです。甲板上に整列した自衛官の皆さんはもちろん、艦船めぐりの乗客もその空気の中では一言も喋ることができず、海上にはただただトランペットの音色が広がっていく・・・。

それは、本当に涙が流れそうになるくらい綺麗な瞬間のように僕は思うのです。

 

 

 

この自衛艦旗の降下が終わると本格的に海上自衛隊の夜の任務が始まります。

夕呉クルーズはそんな特別な瞬間を間近で見られる貴重なクルーズなんです(*^-^*)

 

 

 

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では、艦船めぐりで見られる護衛艦を少しだけ紹介していきましょう!

 

まずは護衛艦「184 かが」

哨戒ヘリコプター搭載護衛艦横須賀基地所属の「183 いずも」の妹さんです。

 

かがの全長は248mなので、戦艦 大和はかがより15mも長いことになります。

大和がいかに大きかったかわかりますね!

 

 

 

本当にどうでもいい話ですが、艦これの加賀の性格を思うと船尾(おしり)を撮っちゃって本当にすいません!」となんだか申し訳ない気持ちになってきます(;^_^A

加賀「・・・頭にきました。」

 

 

 

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むらさめ型護衛艦 5番艦「105 いなづま」です。

 

後部のヘリ格納庫が開いてますね。

ヘリパッドのメンテナンスなどを行っていたのでしょうか?

 

 

艦これにも暁型駆逐艦 4番艦「電(いなづま)」がいます。

ゲーム開始初期から入手できる艦娘ですが、第六駆逐隊の一人として人気の高いキャラクターです!僕の鎮守府でも頑張ってくれてます(^_^)

 

 

 

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主に遠洋航海の練習のために運用される、練習艦「3508 かしま」です。

 

呉基地所属艦に、同じく練習艦「3513 しまゆき」がいますが、かしまとしまゆきは姉妹艦ではないので注意が必要です。かしまに同型艦は無いのでかしま型の練習艦はこの「3508 かしま」のみとなります。

 

艦これでも絶大な人気を誇る鹿島。

呉に来たらぜひ見ておきたい艦艇のひとつです(*´ω`)

 

 

 

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海上自衛隊の艦艇の中でも多くの謎のベールに包まれた艦。

音響測定艦「5201 ひびき」です。

 

敵潜水艦の音響情報の収集が任務とされていますが、そのスペックや運用方法などは機密として公開されていません。

 

先日(2020年1月15日)、岡山県の三井E&S造船 玉野艦船工場で進水・命名式を迎えた音響測定艦「あき」はひびき型の3番艦。ひびきの妹さんになります(^ ^)

 

 

 

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歴史の見える丘から自衛隊桟橋(昭和埠頭)を超え、更に南下してみましょう!

しばらく歩くとたくさんの潜水艦が見えてきます。

 

ここはアレイからすこじま

日本で唯一、現役の潜水艦を間近で見られる公園です!

 

ちなみに名前の区切り場所は「アレイ/からす/こじま」です。

その昔、呉浦にあった「からすこじま」という小さな島と英語で“小道”を表す「alley」から名付けられました。

 

たくさんの潜水艦が見られ、更には先程の音響測定艦「5201 ひびき」もよく近くに停泊しているので、休日にはカメラを抱えた大勢の海自ファンで賑わう公園です(*^^*)

 

 

 

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アレイからすこじまの端に目をやると、そこには一際迫力のあるクレーンが設置されています。

 

これは「魚雷積載用クレーン」

旧日本海軍で実際に使用されていた紛れもない本物です。

 

かつてはこれが稼働し艦船にたくさんの魚雷を積み込んでいたのかと思うと少し恐ろしく思えてきます・・・。役目を終えた今はまるでひっそりと眠っているよう。

 

 

平和がいかに大切で尊いものか、このクレーンを見ていると心に深く突き刺さってくるようです。

 

 

 

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アレイからすこじまから更に更に更に南下。もう歩ける距離ではないのでバス等を利用して行くことになるのが「“巡洋艦青葉終焉之地”碑」です。

アレイからすこじまの南、警固屋(けごや)地区にあります。

 

 

映画この世界の片隅ににも登場した重巡洋艦 青葉

フィリピン沖海戦で大破し呉港に帰港するも修理の目処が立たず、とりあえずは防空砲台として繋留されたのがこの場所でした。繋留された青葉はその後の空襲時も奮戦しますが、度重なる爆撃で大破着底。終戦後解体されるまでは傾いた状態で放置されました。

 

放置された青葉は地元のやんちゃな子供たちの遊び場になっていたそうです。

 

 

 

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そんな青葉の最期の地も今では穏やかな海が広がっています。

 

数々の最新鋭艦の建造や新兵器の開発など華々しい活躍にばかり目が行きがちの呉ですが、その反面戦争によって大きな傷を受けたのも呉の街なんですね。

 

 

艦これを好きになり、海上自衛隊を好きになり、そして旧日本海軍から戦争を学び平和学習をする者として、輝かしい歴史ばかりではなくこうした目を背けたくなるような史実にもしっかり向き合っていかなければならないと強く感じた場所でした。

 

 

 

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難しい話ばっかりでお腹すいたでしょ?(*^ ^*)

ご飯(飯テロ)の時間だよ!!(*´▽`*)

 

 

以前の記事でもちらっと紹介しましたが、呉は呉海自カレーがとても人気です!

「海自カレー」とは、海上自衛隊の各艦艇や施設で毎週金曜日に食べられているオリジナルカレーを地元のお店が完全再現。一般の僕たちでもそのカレーを楽しめるようにしてくれたものです!

(詳しい説明は以前の記事『最重要事項!「海軍カレー」と「海自カレー」の違い!!』を読んでね!↓↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

呉は日本に5ヵ所ある海自の街の中で販売されている海自カレーの種類が1番多く、

その数はなんと約30種類!!

そして、上に貼った写真がこれまでに僕がいただいた海自カレー!

全部で11種類!!

 

これでもまだ1/3なんですね・・・(涙目)

 

 

 

「カレーばっかりで飽きないの?」と思われそうですが・・・

正直、全っっっ然飽きません!!

 

海自カレーって本当に不思議で、全部同じ「カレー」という料理なのにそれぞれにちゃんと個性や違いがあって、まるで全く別の料理を食べているかのような感覚になるんです。なので、海自カレーばかり食べていても全然飽きがこない!

上に貼った海自カレーも11食11通りの見た目してるでしょ?(*^_^*)

 

 

呉で戦艦 大和や海上自衛隊に触れた後はぜひ海自カレーを食べてみてください!

味と共にきっと忘れられない思い出になりますよ(*≧▽≦*)

 

 

 

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長文大変お疲れ様でした。。。

 

いかがだったでしょうか。

呉は僕が大好きな場所。伝えたいことがどんどん出てきて、結果こんなマンモス記事になってしまいました(;^_^A

ただ正直言うと、この記事ではまだ呉の魅力の半分も伝えられていないと思います!

まだまだ伝えたい、書きたいことがいっぱい(> <)!!

 

でも、それに関しては僕があれこれ言うよりももっと簡単で楽しく確実に伝わる方法があります!それは、あなた自身が呉を訪れてみることです(*^^*)

 

大和ミュージアムに行くため、護衛艦を見るため、海自カレーを食べるため・・・。

理由はなんだっていいんです。僕の記事を読んで呉に興味を持ってもらえたなら、ぜひ次はご自身の足で呉を訪れてみてください。きっとこのブログで伝わってくる以上にたくさんの“楽しい”を感じることができますよ!

この記事が皆さんの旅のお手伝いをできたなら、こんなに嬉しいことはないのですから(*´ω`*)

 

 

 

 

 

今回ご紹介したのは、僕の大好きな広島県の街。

 

戦艦 大和の生まれ故郷、

そして旧日本海軍の最終絶対防衛地として呉鎮守府が置かれた街。

広島県 呉市でした!

 

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

戦車、前進!! ~茨城県 大洗町~

 

 

鉄のように熱く強く。無限軌道のようにカタカタと愛らしい。そして大砲のように情熱的で必殺命中。戦車道を学べば、必ずや良き妻、良き母、良き職業婦人になれることでしょう。

 

ー 戦車道。それは乙女の嗜み。

 

 

 

 

茨城県 大洗町を一躍有名にした作品ガールズ&パンツァー

この中で描かれている“戦車道”とはこのような認識です。戦車は使いますが、命を懸けた戦いではなくあくまでも“スポーツ”や“武術”といった位置付けです。現実世界でいう「剣道」や「柔道」と同じ感じですね!

 

ちなみに「パンツァー」とはドイツ語で「戦車」のこと。

“女の子と戦車”という緩~いタイトルからは想像もつかないような熱くて激しい戦車戦が大人気のアニメです!

 

今回はアニメ『ガールズ&パンツァー通称「ガルパンの聖地、茨城県 大洗町を旅していきたいと思います!

 

 

それでは、早速いってみましょう!

パンツァー フォー!!

 

 

 

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茨城県水戸駅から鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線に乗車して約15分。ガルパンの聖地大洗駅に到着です!

ワンマン運転の年季の入った車両が旅心をくすぐりますね( *´艸`)

 

このホームも電車もそのまま作中に登場します。水戸駅で電車に乗った瞬間からもう気分はガルパン

上の写真は通常の車両ですが、運が良ければガルパンラッピングの車両に乗車することができます。こちらは外装も車内もガルパン一色!ファンには堪らないサービスですね(*≧ω≦*)

 

 

 

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信じられるかい?これ全部、改札内なんだぜ。

 

ホームから駅構内に入った瞬間、目に飛び込んでくるのはガルパンばかり!!

改札出る前からシャッターが止まりません!

「駅員さんに迷惑かな・・・(汗)」なんて心配になりつつも改札内をあちこち歩き回って写真を撮りまくります。

 

 

いろいろな人が利用する駅。そんな場所にこれほどまでに多くのガルパングッズを設置してくれているのですから、大洗町のみなさんがどれほどガルパンを大切に思ってくれているかが伝わってきてなんだか嬉しくなってしまいます(*^-^*)

 

 

 

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駅の外には大洗女子学園 あんこうさんチームのみんなが描かれた顔出しパネルが設置されています。

 

僕は一人旅なのでさすがにこのパネルから顔を出したことはありませんが、ガルパン好きの友人と共に大洗を訪れることがあればぜひ記念撮影したいと思っています。

あのパネルから顔を出して、変顔で写真を撮るのが密かな夢です(笑)

 

 

 

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駅の前にはイルカのモニュメントが!

もちろんガルパン作中にも何回も登場する大洗駅のシンボルです。

 

作中ではこの駅の前を戦車が轟音をたててガンガン走り回ります!!

 

 

 

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大洗駅からまっすぐ海側へと続く道路「きらめき通り」を進んでいくと、やがて大きなタワーが見えてきます。大洗の象徴「大洗マリンタワーです!

 

地上55mの最上階は展望台になっており、眼下に大洗の町や港を見ることができます。タワー前の広場はイベントスペースとして使われていて、休日の朝には朝市が開かれることもあるようです。

 

大洗でガルパンのイベントが開催されるときもこの広場がイベント会場になります。イベント当日はガルパンファンでこの広場が埋め尽くされるそうです(・_・;)

 

 

 

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大洗マリンタワーに登ってみましょう!

この日はあいにくの雨でしたがそれでもこの大パノラマ!!

360度、先の先まで見渡すことができます!

大洗を訪れた際はぜひ登っていただきたいビューポイントです(*^^*)

 

大洗港の方を見ると、ちょうど大型フェリー「さんふらわぁ」が入港していました。ガルパン作中でもちょっぴり登場しますね!

 

 

 

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続いて街を歩いてみましょう!

大洗マリンタワーを降りて北東方面には大洗の住宅地と共に商店地区が広がります。

 

大洗は海に面した町なのでついつい海沿いを歩きたくなってしまうのですが、ガルパンが好きな方はぜひ街の中を歩いていただきたい!

理由は上の写真の通り!右を向いても左を向いてもガルパン天国!!(*≧▽≦*)

 

なんと驚くことに、これらのほとんどはガルパンを応援するために大洗商店会の方々が自主的に設置・掲示してくださっているものなんです!ガルパン愛がすごい!

営業している商店の中には、お店の外や店内の一角にテーブルや椅子を設置して“カフェスペース”を作ってくださっているところもあり、ファンの憩いの場としても賑わっています。

 

 

 

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そんな商店街の中でも特に有名なのが「大洗割烹旅館 肴屋本店」さん!

玄関口には聖グロリアーナ女学院の隊長 ダージリンのキャラパネルが設置されています。

 

テレビ放送で聖グロリアーナ女学院の戦車が突っ込み玄関口が破壊され、更に劇場版でプラウダ高校 クラーラの戦車と聖グロリアーナ女学院 ローズヒップの戦車がダブルで突っ込み完全に倒壊したのが、この肴屋本店さんです(笑)

 

劇場版の倒壊のシーンでは思わず笑ってしまいましたw

よくこんな使われ方で許可くれたなww

 

ガルパンファン憧れの宿泊先のひとつです!

 

 

 

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商店街を抜け、少し海の方へ歩くと海岸へ出ます。ここが大洗海岸です。

この海岸線に沿って旅館やホテルが建ち並んでいます。

 

海水浴をするビーチとは違いゴツゴツした岩が顔をのぞかせる波打ち際。時折立つ大きな白波が本当にかっこいいんです!

 

劇場版ではこの海岸をたくさんの戦車が走り抜けていきます。

海中に車体を隠していたプラウダ高校の重戦車「KV-2」がタイミングを見計らって奇襲を行ったのは白い灯台の横あたりからでした。

 

 

 

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大洗海岸に建ち並ぶホテルのひとつ「大洗シーサイドホテル」さんです!

 

よく見るとホテルの壁に何やら穴が・・・。

 

劇場版で海から上がってきた重戦車KV-2は大洗女子学園の戦車に向かって砲弾を放ちます。が、残念ながらはずれ。その砲弾は流れ弾となって奥に建っている大洗シーサイドホテルさんの壁に命中するのですが、なんとこの穴はそのときにできた砲弾痕を再現してくれているんです!

 

なんてノリがいいんだ大洗シーサイドホテル!!

 

 

大洗でガルパンのイベントが開催される際に出演する声優さんが宿泊されるホテルとしても有名で、先ほどの肴屋本店さんと共にガルパンファン憧れの宿泊施設となっています。

 

 

 

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大洗海岸を進んでいくと大洗磯前神社(おおあらい いそざきじんじゃ)」に到着します。海の中に建っている鳥居は観光名所としても有名ですよね!

荘厳な鳥居と岩壁に当たって打ちあがるダイナミックな白波のコントラストは本当に目を見張る魅力があります!

天気がいい日にはたくさんの観光客がカメラを構えるスポットです(*^^*)

 

 

劇場版では大洗磯前神社の大階段をなんと戦車で下っていくシーンがあります。バチ当たりか!(笑)

 

 

この日は雨が降っていたので残念でしたが、大階段を登りきった後に振り返って眺める海は本当に息を飲むほど綺麗なんです。「この景色を見るためにまた大洗に来たい!」と思えてしまうほどです。

 

 

 

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境内の絵馬掛所にはガルパンイラストが描かれた絵馬がいっぱい!聖地ならではの光景ですね(*^ ^*)

その横には巨大なガルパン絵馬も設置されています。

 

個人の願いだけでなく、みんなの“ガルパンが好き”という気持ちもいっぱい詰まった場所なんですね(*^-^*)

 

 

 

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冬の大洗に来たなら絶対食べるべき!あんこう鍋」!!

大洗町卸売市場」の近くにある「海のごはん家 磯菊」さんでいただきました。明るく広い店内で店員さんも親切なのでとても入りやすいお店です( *´艸`)

 

あんこう鍋」と聞くと“数人で食べる料理”というイメージがあるかもしれませんが、ここ大洗では一人用のあんこう鍋を用意してくれているお店もたくさんあります。シングルトラベラーとしては本当にありがたいかぎりです!

ただ、お店によっては予約が必要なところもあるので、事前に調べておくことをおすすめします。

 

冬が旬のあんこうは身がプリプリモチモチで非常に美味!まさしく「コラーゲン!」って感じです!お鍋の味付けは優しいみそ味。汁を飲むたびにほっこりと癒されます(*´ `*)お刺身の三種盛りもとても美味しくて大満足なランチタイムでした!

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

雨天での旅でしたが、それでも数えきれないほどたくさんの魅力が詰まった町、大洗。

今までいろんなアニメやゲームの舞台になった街を旅してきましたが、ここまで町全体を挙げてその作品を応援してくれているところは本当に珍しいです。駅に商店街、ホテルに神社まで。町のみなさんのガルパンを愛する気持ちが伝わってきて、なんだかとても幸せな気持ちになれる場所です(*´ω`*)

 

 

 

ファンも町の人もみんながガルパン仲間。 アットホームな雰囲気に思わず地元にいるような安心感をおぼえてしまう町。

ガールズ&パンツァーの聖地 茨城県 大洗町でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!