旅のかなたに

“旅”という言葉はいろいろな事に例えられます。 見知らぬ土地へ赴くのも“旅”。 何かを極めるのも“旅”。 時には人生そのものも“旅”と例えられたりもします。 “旅”の形は人それぞれ。 “旅”の意味も十人十色。 ここは私GIN〈ジン〉が 大好きな旅を中心に 自分の好きなものを まったり書いていくブログです。 よければゆっくりしていってね(^^)

気になるなら 行ってみましょう ホトトギス ~日光東照宮・甚五郎煎餅~

 

僕のTwitterなどをいつも見てくださってる方はすでにご存知のことかと思いますが、僕は生まれも育ちも関西 滋賀県

ボケかツッコミかと言われると断然ツッコミ系ですし「笑いだ!笑いが全てだ!!」と思ってるくらいには関西人関西人してます!

 

ただ、そんな僕も東京に住んでそろそろ10年。

元々環境適応力は高いほうなので上京して3ヵ月で完璧に訛りは抜けましたし、今となってはどんなに不意打ちで話しかけられても(例えば寝起き状態で話しかけられても)一切関西弁は出なくなりました。

 

そんなふうに生活してると関西人であることを忘れられることもしばしば・・・

上京してからずっとお世話になってる美容室では「あれ?そういえばGIN<ジン>さんって関西人でしたっけ?・・・馴染みましたね~こっちにw」と言われてしまいましたし、職場の課長には「え?GIN<ジン>君って滋賀出身だっけ?ごめん、完全に関東出身だと思ってたわw」とまで言われてしまう始末。。。

日々こんなに笑いに磨きをかけてるのに関西人と認識してもらえないとは・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

とはいえ、気になったのでその時課長に聞いてみたんです。

 

「じゃあ僕どこ出身に見えます?」

 

すると返ってきた答えが・・・

 

 

 

 

 

 

 

「えっとね、栃木かな。うん、GIN<ジン>君栃木県民っぽいよww」

 

 

 

 

 

 

 

意外!それは栃木県ッ!

 

全くの予想外の答えに思わず「え゛ぇっ!?(;゚Д゚)」と変な声を漏らしてしまいました。。。

 

 

 

とはいえ、その出来事がきっかけで僕は栃木に興味を持ち始めました。

栃木県って何があったっけ?俺が栃木県で知ってることといえば・・・お笑い芸人のU字工事さん?あとは・・・餃子?

 

俺の中の栃木データが少なすぎるw

 

さすがにこんな情報量では旅の計画が組めないので、ネットで栃木県を調べつつ更に有力な情報が得られないかと栃木県のことをTwitterで呟いてみました。するとフォロワーさんからとあるリプライが・・・。

 

「甚五郎煎餅がバター風味で美味しいです。猫のマスコットが可愛いんですよね!」

 

 

・・・バター風味の、煎餅?

これは・・・めっちゃ気になるぅぅぅぅぅぅぅ!!!

 

すぐさま調べてみると栃木県 日光の銘菓であることが判明!

しかも上記のツイートに対して甚五郎煎餅公式アカウント様からもリプライをいただいてしまうというありがたさ!!

 

日光といえば真っ先に思い浮かぶのが東照宮徳川家康公を祀る神社です。

本当に偶然なんですけど、このとき僕が進めていたゲームは戦国時代が舞台のゲーム。外交顧問として徳川家康に仕えたイングランドウィリアム・アダムス(日本名:三浦 按針)が主人公のゲームでした。

 

 

栃木県民っぽい(課長談)そしてバター風味で美味しい甚五郎煎餅とゲーム内で主人公が仕える主君 徳川家康公。。。

 

・・・機は、熟したな・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、まぁそんなこんなで長い導入部となってしまいましたが

今回の旅の舞台は 栃木県 日光!!

その中でも特に有名な東照宮をメインに旅をしていきたいと思います!

 

では、出発だ!!

 

 

 

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日光へはJR日光線を利用して向かいました。

JR宇都宮駅からJR日光駅まで片道約45分の電車の旅♪

 

宇都宮駅日光駅の間にある駅は5駅。

宇都宮から日光までほぼ最短で結ぶ路線でしかも間に5駅しかないのに乗車時間が約45分にもなるのは、単純に一駅分の距離が長いから。実は宇都宮と日光って結構離れてるんです。

 

宇都宮も日光も有名な街なのでついつい"お互い近くにあって数分で行き来できるんじゃないか"みたいに誤認しちゃいますよねw

旅先の勝手なイメージあるあるですw

 

 

 

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それにしても、この電車めっちゃ可愛くないですか?レトロお洒落(*^^*)

電車の名前も「いろは」ってなんだか可愛い♪

 

これ別に特急車両に乗ってる、というわけではないです。一般料金で乗車できる普通車両です!本当は車内の隅々まで写真撮りたいくらいテンション上がってたのですが、他のお客さんの迷惑になるのでさすがにそれはやめました(;^_^A

 

 

そういえば、栃木の有名な観光道路いろは坂も日光でしたね♪

電車の名前「いろは」もそこからとったのかな?(゜o゜)

ただ「いろは坂」と聞くとどうしても某頭文字がDな峠を攻める自動車漫画が思い浮かんでしまい今日の旅の雰囲気に全く合わないのでこの思考はここで止めておきましょうかw

 

 

 

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JR日光駅に到着!!

駅舎はここまで乗ってきた電車のイメージともぴったり合うようなレトロな雰囲気♪

駅出入口のところの廂を見上げると龍がいました。カッコいい!

 

それにしても柱や梁が薄ピンク?薄肌色?なのってなんだか珍しい気がする・・・。

なのになぜかしっくりくるというか、クリーム色の壁とマッチして見えるから不思議~(*´ω`)

 

 

 

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んじゃ東照宮向かうか、って思ってしまいますがちょっと待った!!

 

日光駅の出入り口を入ってすぐ右側にある階段を上ってみてください。

すると素敵な部屋が見えてきます♪

 

ここは「ホワイトルーム」

その名の通り白を基調としたお洒落豪華な造りの部屋となっています。天井にはシャンデリアがキラキラ☆

元々は明治・大正時代に一等旅客利用客専用の待合い室として使用された部屋でした。時代の移り変わりと共に待合い室として使われなくなり、平成元年に現在のホワイトルームとして一般公開されるようになったそうです。

時期によっては多目的ホールとして写真展なども催されています(*^^*)

 

お洒落なだけじゃなく、時代の歩みを感じられる部屋ですね!

 

 

 

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ではいよいよ東照宮に向かいましょうか!

JR日光駅から東照宮までは少し離れていて約3kmの距離があります。バスやタクシーを利用するのが一般的ですが、東照宮までの道中、脇を流れる大谷川(だいやがわ)を望む風景がとても美しく徒歩で向かう人も決して少なくありません。時間と体力が許すなら歩いて向かってみるのもいいかもしれませんね!

 

基本的に歩きまくる僕の旅。天気もいいし本当は徒歩で向かいたかったのですが、時間の都合上今回はバスで向かうことにしました。

 

上の写真は駅前から東照宮方面を見た風景です。霞みがかった日光連山が綺麗ですね♪

 

 

バスはだいたい15分に1本くらいの間隔で到着します。

来たバスに乗り込んでいざ東照宮へ!

(ちなみに、バスの車内から「これ絶対歩いた方がいいやん!写真撮りまくりたい!!」と思ってしまうくらい道中の景色は素晴らしかったです。次は絶対歩く!!)

 

 

 

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JR日光駅を出発して約10分。東照宮付近に到着したのでバスを降りて参道を歩きます。

インターネットで東照宮までのアクセスを調べると"バスに乗車し「表参道」で下車"と記載されていることが多いのですが、東照宮付近には短い間隔でバス停が配置されているので、個人的には"参道"と名の付く停留所なら正直どこで降りても問題ないと思いますw

 

どのみちバス停から東照宮までは多かれ少なかれ歩くことになるので細かいことは気にしない(*´ω`)

 

 

 

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参道を奥へ奥へと歩いていくとついに目的の場所に到着です!

ここが東照宮

大鳥居に掲げられた"東照大権現"の文字は下から見上げてもその迫力をしっかりと感じとることができます。これからこの鳥居の向こうへと歩を進めるわけですが、もうすでにその凄みに圧倒されそう・・・。

 

導入部で少しお話ししましたが

その昔、戦国時代まで続いた戦乱の世を統一し江戸幕府のもとに泰平の世を築きあげた武将 徳川家康を神として祀ったのがここ東照宮

境内の様々な建築物が国の重要文化財や国宝に指定されています。

 

 

 

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大鳥居をくぐるとすぐ左に五重塔が聳え立っていました。

 

西陽を背に受けてとても美しい・・・。

美しいけどなんという迫力・・・!!

 

よく見ると特別公開が行われているのか五重塔の前には簡易テントが立てられています。ただ、タイミングが悪かったのかそれとももう受付は終了したのか、案内の方などは見当たりませんでした。

 

 

 

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では、拝観料を支払いいよいよ「仁王門(表門)」の奥へと進みます。

 

 

でもその前にひとつご説明しておきたいことが。

本来、僕は自分ルールとして神社境内は(本当なら鳥居くぐった瞬間から)写真撮影しないことに決めてるんです。神社は神様のお家。いくら参拝に来たからとはいえお家の敷地内を勝手にバシャバシャ写真撮るのは失礼なのではないか、という思いからです。ただ、今回のようにどうしてもその美しさを写真に収めたいときは"必ず本殿に参拝し祀られた神様にご報告すること"を条件として写真撮影を行おうと決めています。

 

まぁ僕の勝手な自分ルールなんでみなさんからしたら「だから何なんだよ」って感じだと思うのですが、一応僕の心構え的なものも知っておいてもらいたくて・・・(;^_^A

目の前にいらっしゃるのは神様なのでやっぱり最大限礼を尽くしたいですしね!

 

 

では、話を戻して門の先へと進んでいきましょう!

今思うと、このときすでに不思議な緊張感が僕を包んでいました。。。

 

 

 

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仁王門をくぐって最初に見えてきたのが「三神庫」と呼ばれる建物。国の重要文化財に指定されています。三神庫というのはこの3棟の総称で個別名としては仁王門に近い側(写真上)から「下神庫」「中神庫」「上神庫」となります。

 

この中には例大祭神輿渡御祭(しんよとぎょさい)で行われる百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)で使用される装束や祭器具が収められているそうです。

わかりやすく言うと、お祭りのお御輿行列で使用される衣装や道具を保管しておく倉庫ですね!まぁ"百物揃千人武者"の名前からもわかる通りその保管量は半端なく、上記のような「お御輿行列♪」みたいな軽い言葉で済ませられるような規模じゃないんですけど(;^ω^)

 

基調色の赤の中に散りばめられた金色と様々な装飾。

本当に、まるで吸い寄せられてしまうかのような魅力を感じます。。。

 

 

 

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三神庫を右手に見ながら少し進むと向かって左に木造本来の色がそのまま残された建物が見えてきます。他の建築物が煌びやかに塗装・装飾されている分少し質素に見えるかもしれません。

 

この建物は「神厩舎(しんきゅうしゃ)。ご神馬を繋いでおくいわゆる馬屋です。

昔から"猿が馬を守ってくれる"とされているところから馬屋上部には複数の猿の彫刻が施されました。そして、この彫刻の中にいるのが有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿です。

三猿ばかりが有名ですが、周りには三猿以外にも猿の彫刻が施されていてこれらは「人間の一生を風刺している」と言われています。"言われています"と曖昧な表現をしたのは現在においても「100%こういう意味の彫刻なんだよ!」と断言できる確証がないから。各猿たちの彫刻の意味についてはいろいろなところで調べられますが、あくまでも「たぶんこういう意味なんじゃないかな?」という仮説だそうです。

 

ちなみに「見ざる・言わざる・聞かざる」の意味は、「幼い頃は外的影響を受けやすいので良いものだけを与えなさい。悪い物は見せず、聞かせず、悪い言葉も使わせないよにしなさい。そうすれば大人になって悪い物に触れても正しい判断ができるようになる」というものだと言われています。

 

猿たちを順番に見ていると、なんだか本当に人の一生をハイライトで見ているような気がしてきて、不思議といろいろ考えさせられる気持ちになってきます。

人の一生とは・・・? 正しい人生とは何か・・・? 幸せとは何か・・・?

 

 

 

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神厩舎から少し進むと「御水舎(おみずや)が見えてきます。

「御水舎」というと少しわかりづらいですが、いわゆる手水舎のことです。参拝前にここで手と口を清めます。(このときはコロナウィルス感染防止のため使用休止中でした)

 

手水舎自体はどこの神社にもあるのでみなさんにも馴染みがあると思います。ただ、ここは東照宮。さすがというか何というか、手水舎の装飾も非常に細かくて綺麗で見惚れてしまう美しさでした。

 

 

 

さて、ここまで東照宮の境内を歩いてきました。まだ参拝どころか本殿前にすら辿り着いてないのに僕はこのときすでに境内を包むパワーに圧倒されていました。。。

よくパワースポットとして紹介される東照宮。別に敏感というわけではないのですが、僕も少しだけ霊感があります。このとき霊的パワーに圧されてた、かどうかはわかりませんが、仁王門をくぐった瞬間から今までに感じたことないくらい強く神聖で荘厳で気高い力を感じていました。

この空気の中にいる自分が恥ずかしく感じてしまうくらい。例えるなら、すごく清潔で真っ白な空間の中にめちゃくちゃ汚れた僕が入ってしまったかのような。「あの、僕なんかがこんな綺麗なところに居ていいんでしょうか」と不安になってしまうような。でも何故かそれが嫌ではない、強い力に圧されながらもなんだかその力に守られているかのような不思議な心地良さも感じました。

まぁ別に体調に異常が生じるとかではないので全然普通に楽しんでるんですけど、何故か直感的に「こんなに美しい所に居させてもらえるなんて、なんと幸せなことだろう。絶対にここを汚してはならない。そのために、息をするのでさえ細心の注意を払わなければいけないんだ」と感じるのでした。

 

いやほんとに。あまりの力の強さに、俺こんなんで本殿まで辿り着けるのか?って思ったよw

 

 

 

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でも本殿まで行くよ!!旅人だからな!(*^_^*)b

 

御水舎からまっすぐ奥を見ると一際立派で美しい建物が目に入ります。白と金が陽の光に輝いて言葉を失うほど美しい。。。

よく見ると様々な模様と共に端の端まで人や動物の細かな彫刻がぎっしりと施されていて、なんとそれらはひとつとして同じものが無いんです。上の写真をよく見てもらいたいのですが、無数に突き出した龍や獅子の顔でさえひとつひとつ微妙に違う表情をしてるんですよ!これは・・・マジですごい・・・!!

本当にずっと眺めていたくなってしまうほどの感動を覚えます!

 

テレビなどで東照宮が紹介されるときはよくこの建物が映し出されるので、これが東照宮本殿かと勘違いしてしまいますが、残念ながら本殿ではありません。

この美しい建物は「陽明門(ようめいもん)。本殿へと続く門のひとつで国宝に指定されています。

 

先ほど"ずっと眺めていたくなってしまう"と言いましたが、どうやら陽明門を見た人は誰であってもそう感じてしまうらしく、いつまで見ていても飽きないところから陽明門は「日暮の門」とも呼ばれているそうです(*^^*)

 

 

 

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陽明門をくぐり先へ進むと、またしても白と金が美しく輝く門が見えてきます。

先ほどの陽明門と比べると半分ほどの大きさですが、それでも存在感は十分。こちらにも細かな装飾や彫刻が隅々まで施されています。

 

この門は「唐門(からもん)

本殿のすぐ前に設置されていて、こちらも陽明門と同じく国宝に指定されています。

屋根をよく見ると、前方に獅子、両サイドに龍が居ることがわかりますね。本殿を護っているのでしょうか?(^^)

 

 

 

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唐門から少し離れると、その向こうに一際大きな屋根が見えます。

こちらが東照宮「本殿」、というか厳密には本殿の前に建てられた「拝殿」の屋根になります。本殿はこの拝殿の奥に建立されているのでここからでは見ることができません。本殿のすぐ後方には山の急斜面と共に木々が鬱蒼と茂っていて、やっぱり簡単には見えないように計算して建立されたのかな?なんて想像してみたり。。。

 

本殿への参拝は拝殿内で行うのですが、唐門の前にも簡易的な賽銭箱が設置されておりここからでも参拝が可能となっています。ただ、今回は最初にお話しした通り境内でたくさん写真を撮らせていただいているので、そのご報告とお礼のためにもしっかりと拝殿に上がらせてもらって参拝することにしました。

 

 

 

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拝殿への入り口は唐門から延びる右の透塀を回り込んだところにあります。

もちろん土足で拝殿へ上がることはできないので靴を脱いで上がることになるのですが、靴箱に鍵などは取り付けられていないので盗難には十分注意しましょう。

 

靴を脱いで屋内へ上がり、案内にしたがって通路を進んでいくと拝殿前へと辿り着きます。上の写真でいうと、ちょうど唐門をくぐったすぐ奥の位置です。ただ、拝殿へ上がった瞬間から写真撮影は禁止となっているので、拝殿・本殿の中の写真はありません。

少し残念ですが、神様のすぐ前に居るのですから当たり前ですよね(^^)

 

では、拝殿の中の様子や雰囲気はどうだったかというと・・・。

ごめんなんさい、それについても僕の口からは何も言えません。。。これは別に口外が禁止されているとかそういうことではなくて、単純に僕の気持ちの問題です。

先ほども言ったとおり、僕は仁王門をくぐった瞬間からとても強くて神聖な力を感じていました。それはやっぱり拝殿の中に入ると桁違いに強くて・・・。正直、いつも通りの規則的な呼吸をすることさえ難しいくらい力に圧されてました。(自然と呼吸が浅くなり、それに気付いて普通の呼吸に戻そうとするんだけどなぜかうまく戻せない、といった感じ。自分でも「おいおいマジかよ」って思ってました(;'∀'))

そこまで強い圧力でしたが、それでもやっぱり嫌な感じは全くしませんでした。めちゃくちゃ強いんだけど、決して僕を拒まず受け入れてくれてるような。「こんな綺麗なところに居ていいんでしょうか」と不安になる僕に「居ていいんだよ」と言ってくれているような・・・。

強い力の中に、本当に泣き出してしまいそうになるくらいの優しさを見たように思えて、改めてこんなに神聖な場所へ上がらせてもらえたことのありがたさと幸せを感じたのでした。

 

なので、拝殿の中の様子や雰囲気は僕なんかの口から軽々しく言うわけにはいきません。本当にごめんなさい。こればかりはどうか皆さんご自身で東照宮に参拝し、見て感じてくださいm(_ _)m

 

 

 

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参拝を終えて拝殿から出てきました。

非常に強く感じていた神聖な力はやはり拝殿の外に出ると少し落ち着くようです。(それでも常に強い力に圧されていることは変わらないのですが(;^_^A)心にも多少の余裕ができ、先程までのありがたさを改めて嚙みしめて心はホクホク(*´ω`)

 

では、そんなホクホクした気持ちのままよりほっこりするものを見に行きましょうか!

 

 

 

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やってきたのは「坂下門」。先ほどの唐門を正面に見て右奥に進んだところにあります。

 

この坂下門で有名なのは何といっても「眠り猫」

門のすぐ上に施された、その名の通り気持ちよさそうに眠る猫の彫刻です。かわいい(*´ω`)

 

この彫刻は江戸時代の伝説的な彫刻師 左甚五郎によって彫られたと言われており、牡丹の花と共に安眠する猫の裏側に2羽の雀が戯れている様子から"強い者が弱い者を虐げることのない共栄共存の平和な世界"を表現していると考えられているそうです。泰平の世を願った家康公の思いがそのまま描かれているようですね。

 

猫の裏で戯れる雀たちの写真が無いのは単純に僕(←大の猫好き)の撮り忘れです(´;ω;`)ウゥゥ

何やってるんだ!猫ちゃんにうつつを抜かしてるからだ!

次は忘れず撮ってきます・・・m(_ _)m

 

 

 

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眠り猫の護る坂下門をくぐり奥へと進むと石廊下とも呼ばれている石造りの道と石段が上へと続いています。ちなみにこの石段かなりの段数がありまして、その数なんと207段!登る際は無理せず休憩を挟みながら登りましょう。

 

石段を登りきった先には「奥社拝殿」「奥社宝塔」があります。

奥社宝塔とは御祭神の墓所のこと。つまり、ここが徳川家康公の眠るお墓となります。

 

この場所は東照宮の境内で最も高い位置にあり、江戸時代においてこの場所へ立ち入ることができたのは歴代の徳川将軍関係者のみでした。一般庶民はもちろん、大名ですら立ち入ることは許されなかったそうです。

 

そんな奥社拝殿と奥社宝塔、感じる力はもちろん強かったのですが、何故か先ほどの拝殿・本殿ほどの強さは感じませんでした。石段を登った疲れで感覚が鈍っているのか、それとも僕自身がこの力に慣れてきたのか・・・。もしかしたら、やっぱり神様は本殿の方にいらっしゃるのかな?なんて思ってみたり(*^^*)

 

 

 

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さて、奥社を後にし、石段を下って唐門前を通り過ぎ、陽明門を出たところまで戻ってきました。もう後は順路にしたがって境内から出るだけかな?と思っていたところ、少し気になる建物を見つけました。陽明門に向かって左の道に入っていくと見えてくる建物。

靴箱の所に掲げられた"鳴龍"の文字が目立つこの建物は「本地堂」または「薬師堂」と呼ばれています。

 

ん?薬師堂は薬師如来を本尊とする仏堂だからお寺じゃないの?と疑問を持たれた方。詳しいじゃないですか(^^)b

 

まさしくその通りで、ここは日光山輪王寺 薬師堂となり基本的には寺院の施設となります。

 

ではなぜ、神社である東照宮の中にお寺の施設があるのか?

元々、日本における信仰法の思想のひとつに「日本の神は仏が姿を変えて現れたものである」とする本地垂迹(ほんじすいじゃくせつ)というものがあります。それに基づき神社内に神の本来の姿とされる本地仏を祀っていたのが本地堂(薬師堂)となるのです。明治時代に神仏分離が行われましたが、この薬師堂はその帰属が輪王寺になるのか東照宮になるのか確定していないため現在でも東照宮の境内図に"本地堂"として記載されているのだそうです。

 

 

少し説明が長くなってしまいました。では堂内に入ってみましょう!

こちら薬師堂では表に掲げられた看板通り「鳴龍(なきりゅう)が有名です。鳴龍とは堂内の天井に描かれた縦が約6m、横が約15mもの大きさの龍の絵のことです。

堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、天井全面を使って描かれた巨大な龍の絵は思わず息を飲む迫力です!しかも鱗や体毛など細部まで緻密に描かれていて、見れば見るほど活き活きとしたエネルギーが伝わってくるよう!

"今にも動き出しそう"とはまさにこのこと。鳴龍は絵なのでもちろん動くことはありませんが、じっくり見ているとどこがどのように動いてどのようにうねっているのかが容易に想像できてしまい、鳴龍が動いている映像が自然と頭の中に浮かんできてしまうくらいリアリティーがあります!

 

鳴龍の不思議ポイントはこれだけではありません!

堂内案内の方が鳴龍の顔の真下で拍子木(火の用心のときに鳴らすやつ)を強く打つと・・・キィィィン!!という甲高い拍子木の音の後にリィィィ・・・ンというまるで鈴が鳴っているかのような美しい残響が響き渡ります。響いてる時間は約3秒ほど。耳を劈くような拍子木の音からはまるで想像もできないような、なめらかで耳の中に澄み渡ってくる音色です(*´ω`)

この残響は天井のヒノキ板と床板との間で音が反響するために起こるもの。しかも不思議なことに、この残響は鳴龍の顔の真下で拍子木を打ったときしか綺麗に発生しません。いくら拍子木を上手く打とうとも、顔の真下から少しでもずれていると音がくぐもったりそもそも残響が発生しなかったりします。

龍の顔の真下でしか発生しない美しい残響。これこそが鳴龍の"声"といわれていて、この龍が"鳴龍"と呼ばれるようになった所以です。

 

龍の声と聞くとついつい厳ついモンスターのような鳴き声をイメージしてしまいますが、こんなにも美しく響き渡る鈴のような音色を龍の声とするなんて。。。

なんともお洒落じゃないですか(*´ω`)

 

 

 

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薬師堂での鳴龍の体験がもう嬉しくて嬉しくて(*^-^*)

実は僕の名前(GIN<ジン>じゃなくて本名のほう)は龍をイメージして付けられたそうで名前の中にもしっかりと龍がいるんです。だから龍には自然と親近感が湧いてしまいます。

ただ、龍は架空の生物。当たり前ですが実際に見たことはないですし、会うこともできません。そんな手の届かない存在である龍の声をこうして聞くことができたのがもう堪らなく嬉しくて・・・(#^.^#)

 

わかってます。本当は拍子木を鳴らしたことで生じたただの残響です。

それでも龍の存在を間近に感じられたことは生まれて初めての経験で、この旅での一番大切な(正直、東照宮に参拝したことよりも・・・。家康公ごめんなさい(;^ω^))思い出となりました!

 

 

薬師堂を出る際、出口付近で販売されていた御守り「鈴鳴龍守」を購入しました。

見た目からはわかりづらいかもしれませんが、実はこの御守りは鈴になっていて振ると本当に薬師堂で聞いた鳴龍の声のような綺麗な音が鳴るんです(*^^*)

早速、旅のお供であるカメラに付けました。鈴鳴龍くん、これからよろしくね!

 

 

 

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圧巻の迫力を放つ建築物の数々に美しい彫刻たち、鳴龍の感動と絶えず感じ続けた神聖な力。大鳥居から出た瞬間、全ての緊張が一気に溶け去り今までのことがまるで夢の中の出来事だったかような不思議な空虚感を覚えました。

神聖な力で守られた空間から現実の世界に戻ってきた、と表現したらいいのでしょうか。とにかく肌に触れる空気の感覚があまりにも違い過ぎて、今更ながら「さっきまで居た場所は本当に神聖な空間だったんだな」と改めて認識し、しばらく"東照大権現"の文字をぼんやりと眺めてしまったのでした・・・。

 

東照宮、すごい場所だったな。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしッ!!

 

日光旅はまだ終わりません!

僕にはまだ行くべき重要な場所が残っているんです!!

 

 

 

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それはここだッ!

日光銘菓「日光甚五郎煎餅 石田屋」さんの本店!

人生初甚五郎煎餅は絶対本店で買うって決めてたんですよ~(*´ω`)

 

日光甚五郎煎餅 石田屋さんは東照宮から歩いて10分ほどの所にあります。店舗には看板などが掲げられているので行けばすぐわかると思いますが、大通りから少し細い道に入っていくことになるので、訪れる際は地図を確認しながら向かった方がいいかもしれません。

 

落ち着いた店内には商品がずらり!

不動の一番人気「伝統塩バター」煎餅のほか「たまり醤油」「焼き海苔」などスタンダードなお味もありました。驚いたのが「いちごミルク」「和三盆きなこ」など変わり種?なお味もあったこと!宇都宮名物「餃子」味なんてのもありました!老舗のお菓子ってお堅いイメージがあるけど、ここはいい意味でいろいろ攻めててなんか楽しい(*´ω`)

煎餅だけでなく餅菓子などもありいろいろ目移りしてどれを買おうか迷ってしまいます。気になる商品をあれこれ見比べつつどうにかこうにか5種類まで絞って購入しました( *´艸`)♪

 

 

 

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そして購入したものがこちら!(鈴鳴龍守も入っちゃってますが・・・(;^ω^))

定番の「塩バター」に、試さざるを得なかった「いちごミルク」!ハート型煎餅にカラフルなザラメがついた「ジュエリーハート」!「日光の雅」と「日光ショコラ隕石餅」は餅菓子です。どれから食べようかな~( *´艸`)

 

「いや、買いすぎじゃね?」と思われるかもしれませんが、そんなことは断じてありません!!

このくらいの量、注意しないと3日とかからず食べきってしまいますよ僕!(お菓子好き)

ほんと、気を付けて大切に食べないと。。。

 

 

ところで、甚五郎煎餅の"甚五郎"って誰だか覚えていますか?(^^)

忘れた人はこのブログ記事を上にスクロールしていくと思い出せるかも・・・。

 

東照宮境内にある坂下門。そこに施された有名な彫刻「眠り猫」を彫った彫刻師が甚五郎でしたよね!

甚五郎煎餅はこの左甚五郎に因んで名付けられました。なので、お店に掲げられた看板や暖簾にもしっかりと「左」のマークが描かれています。マスコットキャラクターもいて、こちらは可愛らしい黒ぶち模様の猫ちゃん。やはり眠り猫をモチーフとしてるのでしょうか?でも、こちらの猫ちゃんはおめめぱっちりでしっかり起きてるようですね(*^^*)

噂によると、この猫ちゃんをデザインしたのはあの有名な"漫画の神様"なのだとか・・・。真相がわからないので明言は避けますが、もし本当ならこの猫ちゃんはみんなが思ってる以上にすごい猫ちゃんなのかもしれませんね(*´ω`)

 

 

 

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やっぱり最初に食べるのは伝統の味「塩バター」だよね!

このとき生まれて初めて甚五郎煎餅をいただいたのですが、本当にめちゃくちゃ美味しいんですよこれ(*≧ ≦*)!!

 

日光旅の前は"バター風味の煎餅"と聞いて全く味が想像できませんでしたし、なんなら「結構クセがありそうだなぁ」とまで思っていたのですが、実際は全然そんなことありません!軽い歯触りでとても食べやすいです(*^^*)♪

Twitterなどで甚五郎煎餅を食べた感想について見ていると、よく「食べ始めたら止まらない!」と仰っている方を見かけるのですが、これは決して誇張ではなく本当のこと。次々食べ進めても全然飽きが来なくて、文字通り食べ始めたら止まらなくなります。

危うく上の写真に写ってる1箱まるまるを一気に食べきってしまうところでしたよ!

危ねぇ、大切に食べようって言ったそばから・・・(・_・;)

 

味については、当時の僕がテンション爆上がり状態で食レポツイートをしてるのでそれを載せておきます。こちらの方がより僕の内に走った衝撃をリアルにお伝えできるかな、とw

本当にここまでテンション上がるくらい美味しかったんですよ!!

甚五郎煎餅の美味しさと共に僕の感動も感じてもらえたら幸いです(*´ω`)

 

 <当時の食レポツイート↓↓>

 

 

 

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いかがだったでしょうか?

東照宮に参拝し甚五郎煎餅を求めた栃木県 日光旅。

 

このブログの他の記事を読んでもらうとわかる通り、今までいろいろな場所へ旅してその都度そこにしかない感動に出会ってきましたが、こんなにスピリチュアルな感動は初めてでした。日光や東照宮がパワースポットといわれているのも納得です!

 

いやぁ~それにしてもマジで楽しかったなぁ~!予想してた10倍くらい楽しかったです本当に♪♪今回は日帰り旅だったので次は宿泊旅で来たいな!!

家康公、それに鳴龍さんと石田屋さんもありがとうございました!

また伺いますね(*^_^*)!

 

神聖な力に護られた東照宮と唯一無二の日光銘菓 甚五郎煎餅があるまち

栃木県 日光でした!

 

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!