湯の華ひとひら ~大分県 湯平温泉~
お風呂っていいですよね!
温かい湯船にゆっくり浸かっているとまるで身体の疲れや心の疲れが溶け去っていくようです。
できれば毎日浴槽にお湯を溜めて湯船に浸かりたいのですが、一人暮らしの僕はどうしても水道代が気になってしまってシャワーで済ませてしまいがち・・・。
だからこそ、旅先でゆっくりと入れるお風呂タイムは格別なんです(≧ω≦)!
今日の旅の舞台は、日本一の温泉県 大分県!
源泉の総数は4,418にものぼり、その湧出量は毎分279,549リットルにもなります!もちろん源泉の数も湧出量も堂々の全国1位!!
別府や由布院など有名な温泉地も多いですよね!
そんな温泉大国 大分県の中で今回向かうのは、実は僕がずっとずっと行ってみたいと願っていた場所「湯平(ゆのひら)温泉」!
「湯平温泉・・・?初めて聞いた。」という方も多いと思います。
なのでまずは、湯平温泉の場所からご紹介しましょう!
では、温泉目指してしゅっぱーつ(*^^*)!!
湯布院・・・聞いたことある名前ですよね(^^)
実は湯平温泉は湯布院温泉の中にある温泉のひとつなんです。
大分県の有名な温泉地 湯布院温泉は大きく3つの温泉から成り立っています。JR由布院駅周辺の「由布院温泉」、由布院駅から見て由布岳の裏側、伽藍岳(がらんだけ)の中腹にある「塚原温泉」、そして今回の目的地「湯平温泉」です。
「え、じゃあ由布院温泉だけ行けばそれでいいじゃん」と思うかもしれませんが・・・
全 然 い く な い ! ! !
同じ湯布院温泉ではあるものの、どれも唯一無二の個性があって3ヵ所とも全く違った温泉や景色が楽しめるんです!
3ヵ所の違いを詳しく説明してると話が脱線してしまうので割愛しますが、可能であれば、湯布院に行った際は3ヵ所全てまわることをおススメします!
同じ温泉地とは思えないくらい違いがある3ヵ所なんです!
では、話を戻して湯平温泉に向かいましょう!
由布院駅からJR久大本線 大分方面行きに乗り2駅。約12分で「湯平駅」に到着です。
たった2駅しか離れていないのに10分以上も時間がかかるのは、1駅分の区間の距離が長いから。田舎あるあるですね(笑)
湯平駅も無人駅で山並みの中にポツンと佇んでいる印象。電車を待つ人の姿もありませんでした。
こういう、一見”何もない”と思えてしまいそうな情景を「堪らん(≧▽≦)!!」と感じてしまうのが旅人の性というものでしょうか(笑)
「これぞ旅や!!」と言わんばかりにめちゃくちゃテンション上がってました。上の写真もすごい興奮しながら撮ってますw
駅のホームから出ることができません。
だってホームから見える景色がすでに絶景なんですから!!
ここまで広がりのある山間の風景はそうそうあるものじゃありません!
快晴の空の下、奥へ奥へと連なっていく山並みが美しい。
海好きの僕ですが、この絶景には思わずため息が出てしまいます・・・(*´Д`)
走る車の音も滅多に聞こえてこないホームには、遠くから聞こえてくる葉擦れと鳥の鳴き声が静かに響き、優しく吹き続ける風は時折薄く硫黄の香りを運んできました。
「本当に湯平まで来たんだ・・・!」と感激で胸がドキドキしました(*^-^*)
高鳴る鼓動をようやく落ち着けて駅の外に出ると、駅前には湯平温泉のお宿の案内看板が掲げてありました。町の規模としては少し小さいですが、それでも20以上の温泉旅館が軒を連ねています。
”大分県の温泉”と聞くと別府や由布院に目が行きがちですが、ここ湯平も”秘湯”として注目を集める知る人ぞ知る名温泉なんですよ(^ ^)
看板にも書かれている通り、湯平駅から湯平温泉までは約4km離れています。
ルンルン気分で歩いてるかのような人マークと共に「徒歩で約1時間」と案内されていますが、歩いて向かう人なんているんだろうか・・・(;^ω^)
駅前にタクシーなどは常駐していないので、湯平温泉へ向かう際は電話でタクシーを呼ぶか、宿泊する旅館での送迎サービスがある場合はそちらを利用しましょう。
ほどなくして駅前に1台の車が到着します。今宵、僕がお世話になる旅館「つるや隠宅」さんの送迎車です。旅館の方にご挨拶をして車に乗り込み、いよいよ湯平温泉へと向かいます。
そして同時に、僕の真の目的へも向かうのです。。。
車に揺られること約10分。本日のお宿に到着です♪
このお宿の外観を見た瞬間、胸がいっぱいになって思わず震えてしまいました。。。
「実在・・・したんだ・・・。」
あまりの感動に目の前の光景が受け入れられず、思わずそんな感想が込み上げてきます。
そう!
この「つるや隠宅」さんに宿泊することこそがこの旅の真の目的だったんです!!
つるや隠宅さんには、日本でも珍しい女将さんがいらっしゃいます(*^-^*)
その名も「電脳女将・千鶴」さん!
”電脳女将”って何?と思うかもしれませんが、要はこの旅館の公式キャラクターです。
ただ、よく見るゆるキャラのようなデザインではなく、本当に綺麗な女性の姿をしたキャラクターなんです!
”電脳”なのでもちろん現実世界に存在するわけではありませんが、Twitterには千鶴さんのアカウントがあり、千鶴さんはそこからつるや隠宅さんや湯平温泉の情報を発信されているんです!
また、千鶴さんのアカウントとは別に”つるや隠宅 公式アカウント”もあり、この双方のやりとりが 漫才のよう ボケとツッコミ 非常に愉快な雰囲気で見ていてとても楽しいんです( *´艸`)
また、つるや隠宅さんはTwitter上で度々 ネタに 話題になる旅館でもあって、今非常に注目されている旅館なんです!(どんなことが話題になったかはこの後見ていきましょう♪)
★千鶴さんとつるや隠宅 公式さんのTwitterアカウントを載せておきます。
ご興味ある方はぜひ見てみてください(*´ω`)
千鶴さんのアカウント↓↓
つるや隠宅 公式さんのアカウント↓↓
ではさっそく千鶴さんに会いに行こう!と思ってしまいますが、それはもう少し後の話。まずはお部屋に案内していただきましょう♪
上に書いた僕の説明だけ読むと「つまりオタクの人が喜ぶ旅館?」という印象になってしまうかもしれませんが、それはあくまでTwitter上のお話。
つるや隠宅さんは旅のお宿としてもとても素晴らしい旅館なんです!
その証拠に、
見てくださいこのお部屋とお部屋からの景色!!圧倒的風情!!!
湯平温泉は「じゃらんネット 全国温泉地満足度ランキング(秘湯部門)」で1位を獲得するほどの温泉地なんです!
奥まで連なる山々とすぐ横を流れる花合野川(かごのがわ)が本当に美しい。。。
「俺、こんな豪華なお部屋泊まっていいの・・・?(;・∀・)」と思わず恐縮してしまいます。
ちなみにこのお部屋、鹿子木灯 先生の描く熊本ドライブコメディー漫画『今日どこさん行くと?』の中で、主人公の上 司(かみ つかさ)ちゃんが宿泊したお部屋なんです!
作中には千鶴さんも登場してますね♪
机も椅子も金庫の位置も全部漫画の世界と同じ!
宿泊するお部屋まで聖地だなんて・・・!
聖地を旅する旅人として本当に感激です!(*≧▽≦*)
こちらはTwitterで話題になった、”宿泊しに来た昆虫などにご退館をお願いするときに使用する物”です(笑)
でも、たくさん昆虫がいるということは自然が豊かな証拠。
僕も虫は苦手ですが虫と同居することには慣れている(←実家がド田舎の山奥)ので、よほどのことが無い限りこれは使わないでしょう(^^)
廊下には漫画家さんやイラストレーターさんのサイン色紙、ここに宿泊された方々から寄贈されたキャラクターグッズなどが置かれています。
漫画の単行本やVtuberのアクリルフィギュア、仮面ライダーWのガイアメモリまで置かれていました(笑)
これはテンション上がる!ww
館内に居るもの楽しいけど、湯平に来たならやっぱり散策しないとね!
夕食の時間までちょっと散歩しましょう♪
湯平温泉は石畳、坂道、赤提灯の織り成す風景がとても情緒的で美しいんです。
本当にどの景色を切り取っても絵になります(*^-^*)
近くには石畳、軒を連ねる旅館、風に揺れる赤提灯が見え、それとは対照的に豊かな山の木々は視界の奥の奥まで突き抜ける。傍らに流れる花合野川からは絶えず水の音が聞こえてくる。石畳を吹き抜ける風には早春の草木の香りが感じられる。。。
目で見て、肌で感じて、深呼吸して。
豊かな自然と風情ある温泉地の風景を身体いっぱいで感じ取る。
それは本当に気持ちよくて、思わず「こんな贅沢していいのかなぁ」なんて言葉が漏れてしまうほどでした。
お待ちかね夕食の時間♪
お食事は別室の個室でいただきます。
部屋に入ると壁には千鶴さんの掛け軸が!!(※)
やっと会えたよ千鶴さん(*≧ω≦*)!!
ちなみにこの掛け軸、いわゆる”なんちゃって”ではなく本物の掛け軸なんです。
周囲に施された松模様の刺繍も全て本物!
その繊細な美しさに思わず顔を近づけてまじまじと見てしまいました。
そんな千鶴さんの横でいただくお夕食がこちら。
豪華すぎる!!!
「本当にこんな豪華なお食事いただいちゃっていいんですか?(;・∀・)」と心配になってしまうほど。
お部屋に景色にお食事に、と恐縮しっぱなしの僕ですが、今までの旅とは全く違う形の贅沢ばかりなので”新鮮!”よりも”感動!”の方が上回ることが多かったんです(;^_^A
新鮮なお野菜に旨味たっぷりのお肉。そして地酒「ゆのひらの旅人」。
美味しくないわけがないっ!!
もちろん残さず全部いただきました(*^^*)
千鶴さんの横でいただく美味しいお料理に美味しいお酒。
本当に幸せいっぱいのお夕食でした(*´ω`)
ごちそうさまでした!
ご飯食べたから次はお風呂かな?と思ったあなた・・・。
ご飯食べたらまた散策だ!!
まぁ本当は湯あがりの浴衣姿で夕涼みできれば風流でいいんですけど。。。
僕、お風呂入ると身体のスイッチがOFFになってしまうのかどうしても「もう動きたくな~い」ってなっちゃうんですよね(;^_^A
なので敢えてお風呂を後回しにして夜の散策に出かけました!
湯平温泉は夜の風景がまたすごいんです!
石畳の坂の下から上まで途切れることなく吊るされた赤提灯が点灯し、夜闇の中に赤く浮かび上がる湯平の姿。昼間見えていた遠くまで突き抜けるような山々は全て闇に飲み込まれ、視界に映るのはただ赤々と続く温泉街のみ。変わらないのは、傍らを流れる花合野川の水の音だけ。。。
昼間、奥行きのあった景色が一気に至近距離の景色へと凝縮されます。
ネット上では「ホラーゲームのサイレンみたいw」「湯婆婆に豚にされそうw」と、なにかとネタにされる湯平の夜景(笑)
でも、夜の闇と提灯の赤に支配された空間は少し怖くもあり、それでもとても神秘的な空気を纏っているのです。
ちょっと怖いけど先に進まずにはいられない。
もっと先の風景も見てみたい。
夜の湯平散策を楽しむ皆さんはきっとそんな気持ちで歩いているのだと思います。
昼と夜で全く違った姿を見せてくれるのも湯平温泉の素敵な魅力のひとつなんです(^^)
夜の散策からお部屋に戻ってくると綺麗に布団が敷かれていて、それと一緒に千鶴さんからのメッセージが置かれていました(※)
こんなに細かいところまで気を配ってくれているなんて本当に嬉しい(*´ω`)
「緊張しないで」と言っていただいてるのに終始恐縮しっぱなしだったのはなんだか申し訳ない気もしますが(笑)
千鶴さん、ありがとうございます。ゆっくりさせていただきますね!
千鶴さんからのメッセージにほっこりしながらいよいよお風呂へと向かいます!
つるや隠宅さんのお風呂は内湯と外湯の2ヵ所。
しかも、一旦お風呂に入ってしまえば自分が出るまでは貸し切りになるというルールなんです!
もちろん、先に他の方が入っていたならその方がお風呂を出るまで待つことになりますが、タイミングが良ければ内湯と外湯の貸し切り風呂を連続で楽しむこともできます。
一級の秘湯を優雅に独り占め。
しつこいようですが、こんなに贅沢していいんでしょうか?(;^_^A
つるや隠宅さんのお湯は少し熱めですが、その分ゆっくりと浸かることによって身体の芯までじんわりと温まって、本当に気持ちのいいお湯でした。
お風呂から出た後も身体がずっとぽかぽか温かくて、ほっこりと温泉の余韻に浸っていました(*´ω`)
ちなみに『今日どこさん行くと?』の司ちゃんは外湯の方を楽しんだようですね(^^)
そうそう!
つるや隠宅さんのお風呂の風呂桶はケロリンなんです。
細部にまで渡るつるや隠宅さんのこだわりが素晴らしいww
ギンギツネとキタキツネ。
内湯にも外湯にもしっかりコンビで置かれていました!
『今日どこさん行くと?』に描かれている風呂桶もおそらくけものフレンズケロリンでしょう。司ちゃんはどんな気持ちでこの風呂桶を眺めたんでしょうねw
お部屋に感動して、風景に感動して、お食事に感動して、夜景に感動して、お風呂に感動して・・・。
到着したときから眠りに落ちるその瞬間まで感動しっぱなしのまま湯平の夜は更けていきます。。。
翌朝、早起きをしてしっかり朝風呂もいただきました!
早朝の新鮮な空気の中で入るお風呂もまた格別です(*≧ω≦*)
鳥の声を聞きながらゆっくりと浸かるお風呂。
お湯の温かさが身体中に優しく染み渡っていきます(*´ `*)
身も心もぽかぽかに温まって朝食へ向かいます。
昨晩と同じく別室の個室で朝食をいただきます。
最後の最後まで豪華でもう泣けてきます・・・(;_;)
僕はこの日帰路に就く予定だったので、これが湯平でいただく最後のお食事。
寂しい気持ちを噛みしめながら、しっかりと味わって完食させていただきました。
本当に本当にめちゃくちゃ美味しかったです!
ごちそうさまでした(*^^*)
お食事をいただく部屋の壁には昨夜とは違うバージョンの千鶴さん掛け軸が掛けてありました。(※)
聞くと、この日【電脳女将・千鶴プラン】で宿泊していたのが僕だけだったので夕食と朝食で掛け軸の掛け替えができた、とのこと。
なんて・・・なんて幸せなんだ俺。。。
つるや隠宅さん、本当にありがとう(;_;)
この後、旅館の方とのお喋りを楽しみ、来たときと同じように湯平駅まで送迎していただいて、予定通り帰りの電車に乗りました。
こうして、初めての湯平旅は終わりを告げたのです。
いかがだったでしょうか。
湯布院の秘湯「湯平温泉」と電脳女将のいる旅館「つるや隠宅」さん。
豊かな自然と石畳が織り成す情緒ある風景、赤提灯が作り上げる神秘的な夜の空間。そして何より、一級のお湯!
別府や由布院に負けない素敵な魅力がいっぱいいっぱい詰まった温泉地。それが湯平なんです(^^)
僕が湯平温泉とつるや隠宅さんを知ったのは2018年の3月。
その日から2年間、ずっとずっと訪れたいと思っていたその願いが叶った旅でした。
つるや隠宅の皆さんも本当に気さくな方ばかりでお話ししてるのが楽しいこと楽しいこと。時間が過ぎるのも忘れてついつい話し込んでしまうほどでした(;^_^A(正直もっとお話ししたかったです(笑))
さて、次はいつ湯平に行こうかな( *´艸`)
”おんせん県”大分県の知る人ぞ知る名湯。
そして、みんなを癒す電脳女将がいる旅館。
湯平温泉とつるや隠宅さんでした!
みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!
↓↓最後に注意書き↓↓
(※)記事の中で出てきた千鶴さんの掛け軸やメッセージは全て【電脳女将・千鶴プラン】での特典です。【電脳女将・千鶴プラン】以外では付かない特典ですのでご注意ください。