旅のかなたに

“旅”という言葉はいろいろな事に例えられます。 見知らぬ土地へ赴くのも“旅”。 何かを極めるのも“旅”。 時には人生そのものも“旅”と例えられたりもします。 “旅”の形は人それぞれ。 “旅”の意味も十人十色。 ここは私GIN〈ジン〉が 大好きな旅を中心に 自分の好きなものを まったり書いていくブログです。 よければゆっくりしていってね(^^)

さぁ悪夢の話を

 

こんにちは!

GIN<ジン>です(*^-^*)

 

いつも”旅”を中心に記事を書いてる僕ですが、ふと「そういえば最近雑談記事書いてないなぁ・・・。」と気付いたので、今日はひっっっっっっっっっっっさしぶりに雑談をしていきたいと思います(´▽`*)

 

毎回緩い僕の記事ですが、今回はより緩くなるのでよろしくお願いします(?)ね!

 

 

 

そんな今日の記事は何をテーマに雑談しようかといいますと・・・

先日僕が見た悪夢について話してみようかと思います(<●>皿<●>)

 

 

まぁ悪夢と言ってもおばけ系やグロテスク系ではないので、そういうのが苦手な方も安心して読んでいただけると思います!

 

とはいえ、夢の中の僕は本当に地獄のような苦しみを経験したので、これはみなさんにお話ししなければ、と(笑)

そしてその状況を想像していただいて、みなさんにもぜひ地獄のような苦しみを感じていただきたいな、と(悪笑)

 

 

まぁ今回はそんなことを企みつつ緩~く書いていく記事ですので、みなさんもどうか肩の力を抜いて緩~くお楽しみください(*^^*)

 

 

 

【注意】

※これはあくまでも先日寝てるときに見た夢の話です。GIN<ジン>の実体験ではないのでご注意ください。そして正夢にならないように願いたいです。。。

※ぜひ夢の中の状況を想像しながら読んでください。じゃないと僕が何やら見た夢のことをひとり朗々と語る変人に成り果ててしまいます。よろしくお願いします。

 

 

 

では、ちょっと寝てみましょうか。

おやすみ~(ノД`)・゜・。

 

 

 

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ぼんやりと霞んでいた意識が急に覚醒します。僕は立っていました。

 

とりあえず、ゆっくりと周りを見回します。そこは大きな四角い部屋の真ん中。”大きな”と言ってもそこまで巨大なわけではありません。中学校や高校の教室よりひと回り大きいくらいの広さでしょうか。床はフローリングで、少し高めの天井にはいくつもの電灯が取り付けられていて十分な明るさを保っています。壁は白色、ですが僕の目の前の壁だけ一面鏡張りとなっていました。

どうやらここは、ダンスやお芝居などの稽古をする「レッスンスタジオ」のようです。(バレエのレッスン室を想像してもらうとわかりやすいかな?)

周りには僕と同じくらいの年代の男女が十数名。2~3人で真剣そうに話したり、冊子のようなものをじっと眺めたり、何やらみんな各々で忙しそうにしていました。

 

「よーし、じゃあ一回通しでやってみようか!」

 

いきなり男性の大きな声が響きました。

周りには同年代の男女しかいないと思っていたのですが、見ると、50代くらいのおじさんが一人、前方の鏡壁の右端辺りに置かれた椅子に座っていました。

 

そこでようやく状況を理解しました。僕はこの光景に見覚えがあったのです。

実は僕は以前、役者業をしていたことがあって(←これは夢じゃなくて本当の話です)、今見てるこの光景は舞台演劇の稽古をしているときのレッスンスタジオそのものだったのです。そして、先程おじさんが言った「通し」とはいわゆる「通し稽古」のことで、演る演目を本番と同じように最初から最後までノンストップで進める稽古のことを指します。つまり、今ここは舞台演劇の稽古をしているレッスンスタジオで、周りにいる同年代の男女は演劇に出演する役者や裏方の人たち(そしておそらく僕もこの劇団の一員)。とすると、あのおじさんは演出家(舞台演劇における監督的立場の人)といったところでしょうか。そして今まさに、これまでの稽古を経て作品の完成度を見るために通し稽古が始まろうとしている、という状況でした。

 

おじさんの号令を受けて、周りにいる男女たちは一斉に準備に取り掛かります。バタバタと騒がしい足音が響くレッスンスタジオ内。そこで僕はふと、ある疑問に気付きます。

 

「・・・あれ?俺は何をすればいいの?」

 

”何をすればいいか”どころの話ではありません!

僕も劇団の一員としてレッスンスタジオの中にいるのに、いくら考えても自分に与えられた役目が思い出せません!というか、今から始まる通し稽古に関する一切のことが思い出せないんです!

 

 

 

演目は? 俺の役は? 準備するものは?

 

 

 

いくら頭を悩ませてみても一向に思い出せません。

忙しなく動き回る仲間の中で、僕はただただ突っ立っていることしかできませんでした。。。

 

 

そんな僕を尻目に着々と準備は進みます。

前方鏡壁のすぐ前には2枚のパーテーションが置かれます。一枚は鏡壁の右端、そしてもう一枚は鏡壁の左端に。鏡壁を背にして見ると、ちょうど間が大きく開いた「ハ」の字の形です。これは舞台演劇の稽古なので、パーテーションの裏、鏡壁とパーテーションの間の狭い空間を「舞台袖」、そして左右のパーテーションの間にできた3mほどの空間を「舞台」と見立てているのでしょう。先程号令を掛けた演出家のおじさんは僕のちょうど真後ろ、レッスンスタジオ後方の壁前真ん中に椅子を持っていき座り直します。鏡壁側を舞台、レッスンスタジオ後方の壁側を客席としたセッティングです。

 

 

やがてセッティングが終わり、準備を終えた仲間たちはそれぞれ演目開始前の初期位置につきスタンバイを始めます。ところが、相変わらず僕はレッスンスタジオの真ん中に突っ立ったままでした。だって、今から演る演目はおろか、自分が役者なのか裏方なのかすらわからないのですから初期位置になんてつきようがありません。僕は右にも左にも後ろにも前にも動き出せず、ただオロオロとうろたえることしかできませんでした。

 

仲間全員が配置につき、とうとう僕一人だけ取り残されてしまいました。レッスンスタジオのど真ん中で挙動不審のようにキョロキョロと周りを見回すことしかできない僕。

やがて、「あいつ何してんの?」と周りから怪訝な視線が飛んでくるようになります。

みんなを待たせてしまっていることへの申し訳なさと何も思い出せないことへの焦りとで頭は混乱し、背中にはジワっと嫌な汗が滲みました。ど、どうしよう・・・。

 

すると、「こっちこっち」と小さな声が聞こえました。

見ると、前方の右端、鏡壁前に置かれたパーテーションの裏から男の子(とはいえ同年代なんだけど・・・)が早く来いといった様子で必死に手招きをしているのが見えました。僕は突き刺さる視線から逃れたい一心で、招かれるまま後先考えずパーテーションの裏に滑り込みます。先程も書きましたが、パーテーションの裏は「舞台袖」。どうやら僕は裏方ではなく役者として演目に参加するようです。よかった・・・とりあえず初期位置にはつけた・・・。

 

「じゃあいくよ!よーい、スタートッ!」

 

僕がパーテーションの裏に潜り込むと間髪入れずに演出家のおじさんが声をあげ、通し稽古をスタートさせます。まるで「一秒たりとも無駄にはできない!」といった様子です。

最初に登場する役がパーテーションの間(舞台)に出ていき演技を始めます。僕は先程の痛い視線から何とか逃れられた安心感で、その演技をしばらくぼ~っと眺めていました。

しかし安心したのも束の間、次なる問題に気付きます。

 

 

 

・・・舞台袖にいるということは、俺は役者・・・。

俺って何の役なの!?

 

 

 

男の子の助け舟で初期位置にはつけたものの、だからといって自分の役目を思い出せたわけではありません。依然、通し稽古に関する記憶は真っ白です。演劇が始まっているというのに演目すら思い出せません。

 

 

もう自分で考えても無駄!ここまで来たら覚悟を決めるしかない!!

そう悟った僕は、恥を承知で先程助け舟を出してくれた男の子に恐る恐る問いかけます。

 

「あの・・・俺って何の役なの・・・?」

 

男の子の表情が一瞬のうちに「こいつ何言ってんの!?信じられない!」というものに変わりました。

そりゃそうです。通し稽古といえば、個々の練習はもちろん、各場面の稽古もしっかり固め終わった後に、まさしく”稽古の最終段階”として行うものです。そんな通し稽古の最中に「自分の役って何?」などと世迷い言を言っている奴がいるのですから。

でも、僕も引けません。更に言葉を重ねます。

 

「ごめん、忘れちゃって・・・。」

 

すると男の子は溜め息をつき「じゃあ台本見ろよ・・・。」と呆れた様子で僕の右手を見ました。僕もそれにつられて自分の右手に目を向けます。すると、右手には今回の演目のものであろう台本が握られていました。今まで全く気付かなかったけど・・・最初からこんなの持ってたっけ・・・?

 

 

少々疑問は残りますが、とにかく台本を持っているのはラッキー!すぐさま台本を開けて中を確認します!

すると、なんと不思議なことに、台本自体には全く見覚えは無いのですが、なぜか中に書かれたセリフの数々には薄っすらと既視感を覚えるのです。なんとなく見たことある・・・ような気がする・・・!!

 

 

これはチャンス!!

この調子なら自分の役やセリフを思い出せるかも!急いで台本を読み進めます!!

 

 

 

 

 

俺の役はどれだ!?

 

思い出せ!!

 

 

 

 

 

思い出せ!

 

 

 

 

 

思い出せ

 

 

 

 

 

思い出せ・・・

 

 

 

 

 

思い出せ・・・ないッ!!( ;∀;)

 

 

 

なんでッ!?

セリフには薄っすら見覚えがあるのにッ!!

なんで自分の役だけ思い出せないんだよッ!!

 

 

 

 

 

その瞬間、背後から先程の男の子の声が聞こえました。小さな、しかしとても芯の通った声で、僕の一番恐れていた言葉を投げかけてきました。

 

 

「おい、お前の出番だぞ。」

 

 

 

 

終わった・・・。

台本の中身には薄っすらと見覚えはあるものの、自分の役もわからない、セリフも思い出せない。そんな状態で”稽古の最終段階 通し稽古”の場に立たされる・・・。

 

 

 

僕はふらふらと舞台へ出ていきました。舞台上には男の子が2人。ひとりは片膝をついた姿勢で、もうひとりは、けがをしている設定なのかその傍らに苦しそうに寝そべっていました。もう、何がなんだかわかりません・・・。

 

 

舞台上の2人、舞台袖に控えている役者のみんな、レッスンスタジオ後方に座っている裏方の人たち、そしてその奥壁際に座っている演出家のおじさん。全員の視線が僕に注がれます。その雰囲気からはっきりわかりました。

 

 

 

・・・ああ、俺のセリフの番なんだな・・・。

 

 

 

しかし、一言も、最初の一文字さえもセリフは浮かんできません。

黙りこくる僕に、全員の怪訝な視線が突き刺さります。またしてもこの状況に立たされてしまいました。先程と違うのは、僕がもううろたえず、全てを諦めたかのように力なくうな垂れていることだけ。

 

 

ただ黙って俯き続ける僕に痺れを切らしたのか、演出家のおじさんが言葉を投げてきます。それに柔らかさは微塵もなく、まるで僕の状況を見透かしたような言葉でした。

 

 

「おい、ちゃんと練習してきたのか。」

「えっと・・・。」

 

 

僕は言葉に詰まります。まさか「この演劇のことを何も思い出せません」なんて口が裂けても言えません。というか、台本の中身には薄っすらと見覚えがあるのだから”何も”思い出せないわけではないのです。極端な話ですが、自分の役やセリフを丸々全部ド忘れしてしまったのではないか、とまで思えてきてしまいます。

 

 

 

「すいません・・・。」

 

 

 

ギリギリ絞り出せたのがこの一言だけ。周りの空気が一気に凍り付くのがわかりました。

 

通し稽古をする段階で、セリフはおろか、自分の役すらもわかってない奴がいるなんて。しかもそんな奴と一緒に舞台演劇を演るなんて。こいつ本当に大丈夫か!?やる気あるのか!?

 

辺りは静まり返っていましたが、身体中に容赦なく突き刺さる視線と共に、みんなの心の声がはっきりと聞こえたような気がしました。

 

 

 

 

みんなに申し訳ない。つらい。逃げたい。でもどうすることもできない。

なんで、なんでこんなことに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして僕は目を覚ましました。

 

 

 

 

目の前には朝の陽射しに照らされた見慣れた自室の天井がありました。

 

 

「・・・きっつ・・・。」

 

 

小さく独り言ちた僕はこれが夢であったことに心から安堵するのでした。。。

 

 

 

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どうでしたか?

結構マジで悪夢じゃなかったですか?(笑)

 

 

夢だったとわかった今でも思い出すと冷や汗かきそうになります・・・(*_*;

これまで演劇やダンス、歌などで舞台に立った経験のある方ならよりリアルに肝を冷やせたのではないでしょうか(笑)

 

 

『慣れたことでも決して油断してはいけない』ということなのかもしれませんね!(ちょっと違う気もするけどw)

 

 

 

ちなみに、実際の僕はセリフを覚えるのめちゃくちゃ得意なんですよ(*^^*)

自分の役のセリフではなく、自分以外の役のセリフを覚えるのがコツなんです!一見遠まわりなように思えますが、他の人のセリフを覚えることによって・・・

 

・・・というのはまた別の話なので、ここで話すのはやめておきますね( *´艸`)

 

 

 

 

 

久々の雑談記事でしたが、楽しんでいただけましたか?

ちょくちょくこういう記事も書いていければいいな(*^-^*)

 

 

では、また次回の記事でお会いしましょう!

くれぐれも悪夢にはお気をつけくださいね~(笑)