旅のかなたに

“旅”という言葉はいろいろな事に例えられます。 見知らぬ土地へ赴くのも“旅”。 何かを極めるのも“旅”。 時には人生そのものも“旅”と例えられたりもします。 “旅”の形は人それぞれ。 “旅”の意味も十人十色。 ここは私GIN〈ジン〉が 大好きな旅を中心に 自分の好きなものを まったり書いていくブログです。 よければゆっくりしていってね(^^)

潮待ちの風はみかんの香り ~広島県 呉市 大崎下島~

 

僕が生まれて初めて一人旅をした地、広島県

それまで生まれ育った関西すら一人で出たことが無かった僕が、右も左もわからない、どこに何があるのかもわからない、その日の宿すらも確保していない、ただ行きと帰りの夜行バスだけを予約して、ほとんど勢いと投げやりな気持ち(※)だけで歩いた土地。(※当時傷心状態だったので・・・(;^_^A←ちなみに失恋じゃないよ)

 

あの日のことは今でもはっきりと思い出すことができます。

空の青さ、陽の眩しさ、風の香りに空気の温度。それらと相対するように心に広がる、見知らぬ土地にたったひとりという寂しさや不安、締め付けられるような痛み。

 

僕にとっての初めての一人旅 広島旅は、実は”楽しい”ばかりではない、光と闇の二面を持った旅だったんです。。。

 

 

 

そんな僕も今では自他共に認めるシングルトラベラー!

かつてはいろんな思いが渦巻く中で歩いた広島も年に1回は必ず訪れる大好きな土地、第二の故郷になりました(*^^*)

 

今日の旅の舞台は、広島県 呉市。ただ、戦艦 大和が有名な呉の街ではなく、瀬戸内海に浮かぶ小さな島 大崎下島を歩いていきたいと思います!

賑やかで華やかな雰囲気とはまた違った”呉”を感じてみてください(*^▽^*)

 

 

 

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大崎下島への交通アクセスは主に2種類。車で行くか、船で行くか。

車で行く場合は、呉市川尻から安芸灘大橋を渡り、下蒲刈島上蒲刈島、豊島を経由して大崎下島へと向かいます。

 

ただ、僕は毎回竹原市竹原港から船に乗って大崎下島へと向かいます。

「船が好きだから」という理由ももちろんありますが、僕が大好きなアニメ『たまゆら』の作中で主人公の楓(ふう)ちゃんたちが大崎下島へ向かう際は毎回竹原港から船に乗って向かっているのが一番の理由です。

たまゆらファンにとっては竹原港から船に乗ることも大事な聖地めぐりのひとつなんです(^^)

 

 

上の写真、フェリーが入港してきましたね!

これに乗って大崎下島へ向かうのでしょうか・・・?

 

 

 

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・・・と思ったあなた!残念!!

大崎下島へはこちらの高速船「かがやき2号」で向かいます!

 

「え・・・小っさ・・・」と思うなかれ!

フェリーよりも断然速く海を駆けていきます!!

このスピード感が楽しいんですよ( *≧艸≦)

 

竹原港から大崎下島への高速船は1日7便

この「かがやき2号」1隻でしか運航していないので、乗船する際は時刻表をしっかり確認してチケットを買いましょう。乗り遅れると次の便まで最低でも約2時間待ちとなります(゚д゚lll)

 

 

 

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「かがやき2号」乗船!

見た目のコンパクトさとは裏腹に船内は広々としていて、真ん中の通路を挟んで、右に2列、左に3列のシートが並びます。朝一の便に乗船したのでほとんど貸し切り状態になってますね!

 

僕が座るのは決まって左側3列シートの1番窓際。

理由はもちろんたまゆら』のみんなが座った場所だから( ´∀`)b

 

 

竹原港で乗船して下船するのは大崎下島御手洗(みたらい)または大長港

ただ、御手洗港に停船するのは1日のうち2便だけなので、ほとんどの場合は大長港で下船することになります。

朝一の便は御手洗港に停船するので今回は御手洗港で下船することにしました。

竹原から御手洗。片道約45分の船旅です(*´ω`)

 

 

 

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竹原港大崎下島を結ぶ航路は、瀬戸内海に浮かぶ無数の島々の間を縫うように進む航路となっているため航行中も様々な島が船窓の外を通り過ぎていきます(*^^*)

 

その中でもぜひ見ていただきたい島がこちら!

やけに物々しく機械っぽい島ですよね!

この島は「契島」別名「瀬戸内の軍艦島とも呼ばれている島です。

 

契島は竹原市の沖合約4kmに位置し、竹原港を出港するとすぐに見えてきます。

島のほぼ全体を東邦亜鉛株式会社という会社が所有しており、鉛を製錬するための工場や物流センター、社員住宅が建ち並びます。日本の約40%の鉛をこの島で製錬していて、さらには鉛鉱石から製錬を行っている工場は国内ではこの契島の工場のみだそうです。すごい!!

 

「ぜひ上陸して散策してみたい!」という気持ちになってしまいますが、上にも書いた通りこの島は東邦亜鉛株式会社が所有している島。つまり島の陸地は”会社の敷地”ということになります。なので、もちろん関係者以外立ち入り禁止ですし、島内を見学してまわることなどもできませんのでご注意ください。

 

・・・とはいえ、こうして島の外から見るだけでも十分な迫力を感じることができます。竹原港を出てすぐの必見ポイントです(*≧ω≦*)

 

 

 

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竹原港を出発して10分少々。早くも大崎上島の陸地が見えてきました。

ここから高速船は大崎上島の港を経由しつつ終点の大崎下島 大長港へと向かいます。

 

竹原・大長航路で寄港する港は全部で8港。

竹原港、めばる港、一貫目港(木江港)、天満港、沖浦港、明石港、御手洗港、大長港です。このうち、めばる港から明石港までの5港が大崎上島です。

 

大崎上島は、大崎下島の北東に位置する島で柑橘栽培を中心とした農業と造船業が主産業です。ただ、近年では少子高齢化や都市部への人口流出などの影響もあってか廃業してしまっている会社も多いよう。高速船からもすっかり寂れてしまった造船施設を見ることができます。

海風に吹かれ錆びついてしまった機械たち。「ひとつの風景」として捉えるとこれはこれで味があって良いようにも思えますが、「人がいなくなってしまった場所」として捉えるとやはり少し寂しくもなってしまいますね。。。

 

 

 

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竹原港を出て約45分。ついに大崎下島 御手洗港に到着です!

朝の海風が気持ちいい(*´ω`)

 

大崎下島は島面積が17.82㎢、島の周囲が約26kmの島で、大長みかんや大長レモンといった柑橘果物の栽培や漁業が盛んです。

江戸時代以降、船舶の寄港地として賑わい、ここを訪れた船がこの島でいい潮の流れが来るのを待って出航していったことから「潮待ち島」「風待ち島」とも呼ばれるようになりました。

 

たまゆら』作中では、主人公のひとり 桜田 麻音(まおん)ちゃんの実家がある島として描かれています。まるで時間がゆっくりと流れているような、僕の大好きな島です(*´ω`*)

 

 

 

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ではさっそく御手洗を歩いていこう!・・・と思うのですが、改めて地名の読み方は大丈夫でしょうか?(笑)

 

「御手洗」と書いて「みたらい」と読みます。

「おてあらい」ではありませんw

難読漢字というほどではありませんが、結構読み方を迷ってしまう地名ですよね(*´ω`)

 

写真の案内板に書いてある通り、御手洗には「町並み保存地区」があり江戸時代から昭和初期にかけて建てられた貴重な建物が数多く残されています。これらは重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、かつての御手洗の姿を現在まで伝えてくれています。

 

ちなみに、先程高速船「かがやき2号」に乗船した港 竹原にも町並み保存地区があります。こちらにも非常に貴重な建物が数多く残されているので、御手洗を訪れる際はぜひ竹原町並み保存地区にも訪れてみてください!

 

↓↓過去の竹原記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

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先程の案内板の横の小路を入ると、そこはもうゆったりとした時間が優しく流れる古き良き趣きのある風景。ここから御手洗の町並み保存地区となります。

周りの景色をじっくり味わいながらゆっくりゆっくり歩きたくなる素敵な場所です(*^^*)

 

風情ある町並みに香るのは、すぐ横の山から香ってくる草木の香り。

風が吹けば穏やかな瀬戸内海から潮の香りが流れ込んできます。

 

たまゆら』作中でも主人公 楓(ふう)ちゃんたちが町並み保存地区を散歩するシーンがあります。みんなどんなことを思いながらこの道を歩いたんだろう。

作中の風景を重ねながらゆっくり歩きます(*´ω`*)

 

 

 

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町並み保存地区を歩いていくとこんなノスタルジックな看板にも出会うことができます。

見ての通り学校の(たぶん通学路を示す)看板ですが・・・

なんか疾走感がすごいですよねwww

 

全力でダッシュしてるのか、それとも何かを思いっきり飛び越えてるのか・・・。

とにかく、看板に描かれた子の溢れんばかりの元気が伝わってきます。

 

ちなみにこの看板も『たまゆら』の聖地のひとつ。

作中では主人公のひとり のりえちゃんがこの看板のマネをして「ゔ・・・足がっ・・・!(◎_◎;)」となりますw

 

 

 

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町並みを抜けて少し海の方に出てみましょうか!

瀬戸内の海は波が少なく穏やかで、写真のように天気のいい日は本当に魅入ってしまうほど綺麗な深い藍色を見せてくれます。海から吹いてくる少しひんやりとした風が心地いい(*´ω`*)

 

写真の白い塔は「高どうろう」

江戸時代に、今でいう灯台として使用されていたものです。

もちろん今はもう火が灯されることはありませんが、その白く美しい姿は今も健在です。かつてはこれが大崎下島への目印として活躍してたんですね(^^)

 

たまゆら』作中でも主人公のみんなが訪れる御手洗の観光スポットです!

 

 

 

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先程の高どうろうから海沿いを御手洗港方面に歩いて行くと、他の建物とは少しだけ雰囲気が違う建物が見えてきます。ちょうど海側にせり出した陸地の先端、のんびりと海風を感じるのにはうってつけの場所に建てられた建物。

 

ここは「七卿落遺跡」と呼ばれる建物です。

聞くからにバックストーリーがありそうな名前ですよね(;^_^A

 

幕末の文久3年。幕府への攘夷委任を支持する勢力が攘夷親征を企てる攘夷派の公家を朝廷から排除するという政変八月十八日の政変が起こりました。このとき7人の公家(七卿)が京都を追放され長州藩(今でいう山口県)へと落ち延びたのですが、この追放された7人のうち、リーダー格の三条実美を含む5人が長州へと逃げる途中に立ち寄ったのがこの建物なのだそうです。

だから「七卿落遺跡」なんて意味深な名前だったんですね!

 

ちなみにこの7人は無事長州藩へと逃げ延びます。

その後、赦免され官位が復されたあとはそれぞれが明治政府の要職に就き、新しい時代の中で活躍したそうです。

「七卿落」なんて少し物騒な響きの名前が付いていますが、決して怖い過去があった建物ではないのでご安心ください(^^)

 

 

 

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そんな幕末の歴史が詰まった「七卿落遺跡」は、実はたまゆらファンにとっても大事な建物なんです(*^^*)

 

たまゆら』作中では、親元を離れて竹原で一人暮らしをする桜田 麻音ちゃんの実家「旅籠 のどか亭」としてこの建物が登場します。

たまゆら』のお話の中でも特に心温まるエピソードが多い大崎下島の回。のどか亭でのお話は僕も大好きで、何回も観返してしまうほどお気に入りです(*´ω`)

 

天気のいい日は、地元の方が上の写真のように縁側の雨戸を開けてくれます。

主人公 楓(ふう)ちゃんたちの先輩 かなえ先輩が優しく話しかけてきてくれた麻音ちゃんのご両親に思い切って卒業することへの不安や寂しさを打ち明けたのもこの縁側。

 

かなえ先輩と麻音ちゃんのご両親がお話しをしたそのときも、今僕が感じているのと同じように、ここには優しい海風と潮の香りが満ちていたんでしょうね(*^^*)

 

 

 

ちなみに余談ですが・・・

麻音ちゃんのお父さんは古川 登志夫さんが、お母さんは平野 文さんが演じていらっしゃいます。・・・アニメ好き・声優好きの方ならビビッ!ときたでしょうか?(^^)

有名なカップルですよね!

 

ヒント)???「ダーリン好きだっちゃ!」

 

 

 

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七卿落遺跡の目の前には白い鳥居と穏やかな大崎下島の海が広がっています。

 

大崎下島で自分の中にある卒業への不安や寂しさと向き合い、それを克服したかなえ先輩がまたいつも通りの優しい笑顔を見せてくれるのが、この鳥居の下です。

たまゆら』の中でも特に印象的なシーンのひとつ(*´ω`)

 

確かに、この広い空と優しい海を見てると心の迷いなんて溶け去っていくような気がしますね。

 

 

ちなみにもうおわかりかと思いますが、

僕かなえ先輩大好きですw(*'▽')b

 

 

 

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七卿落遺跡の裏手側と言えばいいでしょうか。先程の白い鳥居から見ると、七卿落遺跡を挟んで反対側になります。

ここも大崎下島に来たならぜひ見ていただきたいポイントなんです。

 

この建物。トイレです。

そう、御手洗いです。

御手洗の御手洗いです!!

 

 

・・・別に寒いダジャレをかましてるわけじゃありませんよ!

ここもれっきとした観光スポット(?)なんです。

 

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その証拠にほら!最初に見た案内板にも「御手洗の御手洗」ってちゃんと書いてあるでしょ?w

 

見るだけもよし!実際に利用してみるのもよし!

御手洗のセンスに富んだ観光スポットです(*´▽`*)

 

 

 

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先程の七卿落遺跡の前の道を入っていくと、一際大きくモダンなデザインの建物が見えてきます。

 

ここは「乙女座」

昭和12年に当時の御手洗町長が「町民の文化向上に貢献するために」と私財を投じて建てた劇場で、当時の建築の粋を集めたモダン劇場でした。完成後は映画、舞台演劇、大道芸の劇場としてだけでなく、大崎下島の特産品であるみかんの選果場としても使用されたそうです。

その後長く空き家となっていましたが、地元の人々の強い要望を受け2002年に創業当時そのままの姿で復元され、現在でも舞踊、漫才、映画やその他イベントの際に活用されています(^^)

 

もちろん『たまゆら』作中にも乙女座は登場します。

幼少期の麻音ちゃんが憧れの人に夢をもらった場所。それがここ、乙女座です(*^^*)

 

 

 

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乙女座の中に入ってみましょう!

なんと、乙女座はイベントなどが無い日でも一般に開放されているんです!劇場としては非常に珍しい!!

 

入館料は大人 200円、高校生 120円、小中学生 80円。

入り口の靴箱近くに置いてある入館料箱に入れましょう(*'ω'*)

 

場内は写真の通り畳敷き!上にも書きましたが、創業当時そのままの姿です(*´▽`*)

畳の客席はもちろん、舞台下手(しもて)の花道や吊るされた提灯、天井の梁や通路の手すりまで非常に美しい・・・。劇場なので防音性はとても高く、館内に入ると外の風の音や波の音、道を走る車の音などは一切聞こえてきません。

 

提灯の明かりと静寂に包まれた空間。

思わず息を飲んで魅入ってしまうほど幻想的な世界です。

 

 

 

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壁には、当時実際に乙女座に掛けられた数々の映画のポスター看板が展示されています。現在ほど印刷技術が進歩していなかったため、これらのポスター看板は全て職人さんによる手描きで作成されていました。

写真では少しわかりづらいですが、間近で見てみると一本一本の線の揺れや絵の具のムラなどが見てとれて、手描きの味わいを感じることができます(*´ω`*)

 

そんなポスター看板を見ていくと、なにやら一際アニメタッチで存在感のある一枚が。。。

 

そう!何を隠そうこの娘が、たまゆら』の主人公のひとり、通学のため親元を離れ竹原で一人暮らしをし、大崎下島の「旅籠 のどか亭」を実家にもつ女の子 桜田 麻音(まおん)ちゃんです!!

歴代の大スターの横に並んでも変わらないこの柔らかい笑顔!ステキです・・・(感涙)

 

 

上にも書いた通り、幼少期の麻音ちゃんはここ乙女座で憧れの人から夢をもらいます。

それ以来、自分の生まれ育った大好きな故郷のこの乙女座の舞台に立つことが麻音ちゃんの目標のひとつとなります。・・・が!なんかいろいろあっていきなりその目標が叶っちゃいました!!というお話が『たまゆら』本編にあります。

このポスター看板の絵はまさにそのエピソードのときのもの。

作中ではこうしたポスター看板が掛けられることはありませんでしたが、描かれた麻音ちゃんの笑顔を見てると、まるで自分が『たまゆら』の世界に居るかのように思えて、大きな目標を叶えた麻音ちゃんのことを誇らしく思ってしまいます( *´艸`)

 

ちなみに、このポスター看板自体は2015年のたまゆらイベント桜田麻音ステージショーin乙女座」で使用されたものです。

出演者のところを見ると、桜田 麻音役の儀武 ゆう子さん、ももねこ様役の福井 裕佳梨さん、篠田 こまち役の広橋 涼さんの他、たまゆらの音楽演出を担当されている佐藤 恭野さんも出演されていますね!

 

 

 

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右を見ても左を見ても感動ばかりの乙女座。

僕はウズウズしていました。

 

映画や舞台演劇の劇場として造られた乙女座。

かくいう僕も、元合唱部・元役者なのでかつては”舞台”というものととても近い存在でした。

 

 

 

乙女座の舞台に上がってみたい・・・。

 

 

 

ただでさえ歴史のある劇場なうえに、たまゆらの聖地であり、作中では麻音ちゃんが立った舞台でもあり、2015年にはたまゆらに出演されている声優さんたちや佐藤 恭野さんが立った舞台。

なんかそう思うとお腹痛くなるくらい恐縮ですが・・・

 

勇気を出して乙女座の舞台に上がってみました。

 

 

が、舞台上からの写真は撮りませんでした。

感激と感動で写真どころじゃなかった、というのもありますが、役者・歌手など舞台に上がる者にとって舞台上とは聖域。そんな場所に今や役者でも歌手でもない僕が足を踏み入れるというだけでも恐れ多いのに、更にそこからの景色を写真に収めることなんて到底できませんでした・・・。

舞台から見える景色は、舞台へ上がった者だけの宝物。

こうして上がらせてもらえただけで十分です(*^^*)

 

 

話を戻して・・・

舞台へ上がった僕は、感激と感動そして恐縮で震えながらも「せっかく勇気を出して上がったんだからこの舞台を味わいたい」と思い、一曲歌ってみました。

 

無伴奏混声合唱のための「カウボーイ・ポップ』(信長 貴富 作曲)より「ヒスイ」

(↑めっちゃ良い曲です。知ってる人いるかな?(^^))

 

 

~♪ ~♪ ~♪

 

 

 

 

 

・・・歌い終わった瞬間の感動ときたらもう・・・!!!

 

 

この辺自重なく喋ると延々と語り続けてしまうので、細かい感想は割愛しますが、

とにかく、めちゃくちゃ良い舞台でした!!

 

元々は舞台演劇や映画上映のために造られた劇場とのことですが、歌唱をするうえでも十分素晴らしい環境の劇場でした!

 

旅の途中での一幕でしたが、本当に夢のような時間でした(*´ω`*)

 

 

 

 

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乙女座でホクホクした気持ちを抱えたまま、今度は海とは反対側、山の方へ向かってみましょう!

山の頂上へと続く細い散策路が伸びています。

 

ここは『たまゆら』作中で幼少期の麻音ちゃんが元気よく駆け上がっていた散策路。

 

同じように駆けていきたい気もしますが・・・

絶対におススメしません!!(笑)

 

写真の道はまだなだらかな場所ですが、この後に待ち受ける階段がマジで冗談じゃないほど長く急勾配となっています(;・∀・)

元気よく駆け上がるのは子供の特権。我々大人はゆっくり息を整えつつ登っていきましょう。

じゃないと脚の筋肉と肺にキますよw

 

 

 

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それに道の途中にも見どころがいっぱいあるんです(*´ω`*)

 

山への散策路はみかん畑の中を突っ切るように伸びています。

なので、右にも左にも綺麗なみかんをたくさん見ることができるんです。

「これぞ瀬戸内!」って感じの景色ですよね!

 

僕が御手洗を訪れたこのときは11月。

ちょうど色付き始めたみかん畑を見ることができました。

 

緑の葉の中に実る綺麗な黄色たち。

見ていてとても可愛らしいです!(*´ω`)

 

 

 

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可愛いみかんたちに癒されつつ(また悲鳴をあげる脚の筋肉と戦いつつw)頂上まで登りきると、そこにあるのは山のてっぺんの展望台「歴史の見える丘公園」です!

その名の通り、数々の貴重な歴史が残された御手洗の町を一望することができます(^^♪

 

たまゆら』作中では幼少期の麻音ちゃんがひとり物語を考えて遊んでいた場所。そして、高校生になって友達となった主人公の4人 楓(ふう)ちゃん、かおるちゃん、のりえちゃん、麻音ちゃんが、(小さいときのことなので4人は覚えてないけど)実は幼少期にこの歴史の見える丘公園で一度出会っていた、という『たまゆら』のお話の中でも特に印象深い場所でもあります。

 

作中のシーンと重ね合わせつつ風景を楽しみます(*^^*)

 

 

 

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ここから見えるのはなにも歴史ある町並みだけではありません。

視界の先の先まで広がる美しい海と島々も眺めることができます。

 

本当に溜め息が出るほど美しい景色です(*´ω`*)

ここまで登ってきた疲れなんて全部吹き飛んでしまいます。

 

「歴史の見える丘公園」。

美しい風景と、春は軽やかな小鳥のさえずり、夏は賑やかな蝉の声、秋は風情ある鈴虫やコオロギの鳴き声、冬はしんとした静寂が共に楽しめる御手洗随一の絶景スポットです。

大崎下島を訪れた際はぜひ登ってみてください(*^_^*)!

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

瀬戸内海に浮かぶ島、広島県 呉市 大崎下島

 

”呉”と聞くとどうしても戦艦 大和が有名で賑やかな呉市街を思い浮かべてしまいますが、こんなに穏やかで静かな”呉”もあるんですよ(*^_^*)

 

ゆったりと優しい時間が流れる大崎下島

街の喧騒や日々の忙しさを忘れてのんびり過ごしに来るのもいいかもしれません(*´ω`*)

 

 

かつて、潮待ちの港として栄え、今でも貴重な歴史がたくさん残る島。

そして、桜田 麻音ちゃんの生まれ育った島!

広島県 大崎下島でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!