海自の街に思いを馳せて
5月に入って暑い日も続くようになってきました。
6月まであと一週間ちょっと。
2020年ももう半分が過ぎようとしているんですね。。。
そんなことを頭の片隅でぼんやりと考えていたある日。ふと、これまでに行った「海上自衛隊 基地めぐり」の写真を見返してみました。
横須賀に呉に佐世保に舞鶴に大湊。”海上自衛隊の基地がある街”という点ではみんな同じだけど、実際行ってみるとそれぞれの地域の特色があって、そこにしかない魅力がいっぱい詰まった素敵な街ばかりでした(*^^*)
どの街も楽しかったなぁ。最後に行ったのは2019年12月の横須賀かぁ・・・。
・・・ん?
2019年の12月・・・?
俺もう半年近くも海自旅してないやんけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(錯乱)
ご存知の方も多いと思いますが、僕は大の海自好き。
ひどいときには、ただ”護衛艦を見たい”という欲望の為だけに毎週末横須賀に通っていたほどの人間です。(ちなみに僕の家から横須賀までは電車で片道2時間)
そんな僕がもう半年も海自旅に出ていないなんて・・・。
まぁ外出自粛の情勢ですから仕方ないことなのですが、それでもこの事実はちょっと寂しい。。。
と、いうことで
今回の記事では、僕が今までに巡ってきた海自の街5ヵ所に思いを馳せつつ、その街で僕が個人的に好きなものについて自分勝手に語っていきたいと思います(≧∀≦)
それぞれの街で語っていく項目は下記の通り。
①僕が感じた地域の特色
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
③好きな場所
④美味しかったご当地グルメ(今回は敢えて海自カレー・海軍カレー以外で!)
では、さっそく語っていきましょうか♪♪
【横須賀】
①僕が感じた地域の特色
首都圏から一番近い海自の街 横須賀。そのせいか、真っ先に感じるのは「人、多いなぁ」という感想。横須賀の中心街 横須賀中央駅周辺に比べれば、海自基地に一番近い汐入駅周辺はまだ落ち着いた雰囲気がありますが、それでも休日となれば結構な人の数となります。海自基地を巡るクルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」も盛んに行われていますし、とても活気があって賑やかな街ですね!
”横須賀にしか配備されていない艦艇”もたくさんあり、上記のYOKOSUKA軍港めぐりは非常に見どころ満載です!更に、海上自衛隊の艦艇とアメリカ海軍の艦艇を同時にたっぷり眺めることができるのも横須賀でしか味わうことのできない魅力ですね!
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
やはり「DDH-183 いずも」でしょうか。
横須賀 ヴェルニー公園に入ってこのいずもが見えてくると「横須賀に来たー!!」と実感します。
ちなみにいずもの全長は248m。自衛隊史上最大の大きさを誇ります。陸から眺めるいずももいいですが、YOKOSUKA軍港めぐりにて海から眺めるいずもの大きさは本当に「圧巻!」の一言ですよ♪
③好きな場所
「世界三大記念艦 三笠」です♪
「三笠公園」というよりも「三笠」そのものですね。
この戦艦 三笠。なんか普通にこの場所にドンッ!とあるのでついついレプリカのように思ってしまいますが、レプリカではありません!日露戦争中の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊と戦った本物の戦艦なんです。
そんなことなど全く知らずにここを訪れた初めての横須賀旅当時の僕。「主砲とか機銃とかレプリカにしてはえらくリアルじゃね?」と思いスマホで調べてみると、これらが本物である、ということが判明!あまりの衝撃的事実に「え!?これモノホン(死語)!?モノホン(死語)の戦艦!?」と三笠の艦上で一人興奮していたのも今となってはいい思い出です(笑)
④美味しかったご当地グルメ
「ヨコスカネイビーバーガー」です!
上の写真はどぶ板通りにある「TSUNAMI」さんのバーガー。アメリカ海軍の方もよく食べに来られるという有名なお店です。
ハンバーガー本場の方々にも愛されてるバーガーということだけあって、サイズもアメリカンサイズ!!あご外れるっ・・・!っていうくらい口あけてもかぶりつくのは難しいと思いますw
バーガーが運ばれてきたとき、その大きさに思わず「Oh...American...(;・∀・)」と呟いてしまうのではないでしょうか(笑)
★過去の横須賀海自旅記事↓↓
【舞鶴】
①僕が感じた地域の特色
最寄り駅「東舞鶴駅」で降りた瞬間「あれ?海は?」と混乱する海自の街No.1(笑)駅から海自基地までは少し歩かなければいけません。
他の海自の街と比べると非常に落ち着いた印象の街です。”京都府”という地名のイメージからしてもかなり静かに感じるのではないでしょうか。平たく言うと田舎です(笑)だが、それがいい!京都市街のように華やかで賑やかな”京都”とはまた違う、静かで落ち着いた”京都”を楽しむことができれば、君はもう舞鶴の虜だ!
「舞鶴赤れんがパーク」や「北吸トンネル」など、旧日本海軍の史跡がそのままの形で地元の人たちの生活に根付いているのも舞鶴の特徴だと思います!
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
これはもう絶対「DDG-175 みょうこう」です!
僕が初めて目の当たりにした護衛艦、そしてそのロマンに触れ、海自を好きになるきっかけとなった護衛艦です!舞鶴 北吸桟橋から初めてみょうこうを見上げた時の光景と感動は今でもはっきりと思い出すことができます(*´ω`)
日本中の海自の街を旅し、様々な艦艇を見てきた今でも、「DDG-175 みょうこう」は海上自衛隊艦艇の中で1番大好きな艦艇なんです。
艦側面に八角形の薄グレーの板が見えますね。これはイージスシステムの「フェーズドアレイレーダー」。みょうこうは日本に8隻ある(注意:現時点ではまだ就役していない艦もあります)イージス艦のひとつなんです(^^♪
③好きな場所
「ん?DD-130 まつゆき?」と思われてしまうかもしれませんが、「北吸桟橋」です。すいません、桟橋全体を撮った写真がなかったので、比較的桟橋が写り込んでるまつゆきの写真で勘弁してください(;^_^A
北吸桟橋は舞鶴基地内の桟橋で全長約1kmにも及ぶ桟橋です。海自の桟橋の中では全国1位の長さを誇ります。海自エリアなので艦艇見学の時しか立ち入ることはできませんが、長い長い桟橋に一切のガタつきなく一直線に繋留された艦艇群は溜め息が出てしまうほど美しいんです。
艦これをプレイしてる人なら「これが単縦陣か・・・!」と興奮することでしょう(*^^*)
④美味しかったご当地グルメ
「Essen」さんの「京都舞鶴カレーパン」です♪
創業30年。地元の人に愛されるパン屋さんは東舞鶴駅の南口を出て少し歩いたところにあります。舞鶴基地方面とは反対側の出口になるので、もしかしたら海自好きの方々にもあまり知られていないお店なのかもしれませんが、このカレーパンが本当に本当に絶品なんですよ!これ食べたら市販のカレーパン食べられなくなるんじゃないでしょうか(笑)舞鶴を訪れた際には是非味わっていただきたいパンです!
ただ、1日のうちに作られる数には限りがあるので、来店する時間が遅いと売り切れてしまっていることもあります。確実に食べたいならできる限り早い時間に訪れることをお勧めします。
★過去の舞鶴海自旅記事↓↓
【呉】
①僕が感じた地域の特色
横須賀に負けず劣らず賑やかな街 呉。いや、駅前の建物の大きさや密集感は横須賀(汐入)以上のものがあるのではないでしょうか。
広島市、福山市に次いで県内第3位の人口を誇る呉市。街の規模も人の多さもハンパじゃないです。とはいえ、人や車が多い分道幅も広いのでとても歩きやすいです。夜も街灯がたくさん灯って明るいし周りにはいっぱい人が歩いているので、一人旅でも全然寂しく感じない街ですね!
”戦艦 大和が生まれた場所”としても有名で、駅からほど近い場所に「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」や「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」があり、旧日本海軍や海上自衛隊のことを勉強するのにもうってつけ。海自関係以外にも「RECRE」や「ゆめタウン 呉」などのショッピングセンターも充実しているので家族や友達、恋人と訪れても楽しめる街だと思います(^^♪
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
「AOS-5201 ひびき」です!
「音響測定艦」というカテゴリの艦艇で、厳密にいうと「護衛艦」とはまた違った艦となります。よく見ると艦の形も他の艦艇とはちょっと違いますよね!
”音響測定艦”という艦種名の通り、海中の音の測定・情報収集を行うことを任務としているのですが、その能力や運用などは機密として一切公開されていないんです。そういう意味では、海上自衛隊の艦艇の中でも多くの謎のベールに包まれた艦艇であると言えます。
そういうミステリアスなところが、他の艦艇には無いひびきならではの魅力なのではないでしょうか(^^)
③好きな場所
僕と同じくこの場所を好きな方は多いのではないでしょうか。「歴史の見える丘」です!呉駅から少し山側に上った場所にあります。
眼下に見渡せるのは「ジャパンマリンユナイテッド 呉工場」。その昔、戦艦 大和はこの造船所で建造されました。上の写真2枚目の左端。海まで続いた長い建物が、まさしく戦艦 大和が建造された場所です。大和を建造したドック自体は現在ではもう埋め立てられてしまっているのですが、建造中の大和を覆い隠すために造られた大屋根は今でもこうして見ることができます。
戦艦 大和の大きさと歴史を肌で感じられる貴重な場所ですね(*^▽^*)
④美味しかったご当地グルメ
呉は”屋台の街”としても有名なんです♪
夜になると呉市街を流れる「堺川」に沿ってたくさんの屋台が軒を連ねます。
そんな呉の屋台で食べた一品。「たんや華智」さんの「牛尾拉麺(テールラーメン)」です。スープの中にはにんにくがたっぷり。チャーシューの代わりに牛尾の輪切りが骨ごと入ってるワイルドなラーメンです!見た目通りにんにくの味はがっつりくるのですが、それでいて全くしつこくなく、不思議とさらっとスープまで飲み干せてしまいます。
旅で歩き回った身体にじんわりと染み渡る美味しさなんです(^^♪
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【佐世保】
①僕が感じた地域の特色
呉と同じく非常に賑やかな印象の佐世保。ただ、呉と少し違っているのは”駅前や駅周辺から海自海自していない”というところでしょうか。
例えば、呉には駅から近い場所に「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」がありますよね。佐世保にも同じく「セイルタワー(海上自衛隊佐世保史料館)」があるのですが、こちらは駅から少し離れた場所にあります。また、佐世保駅 みなと口の前には「させぼ五番街」というオシャレなショッピングモールがあり、休日にはイベントなども催され、若い人たちや家族連れで大いに賑わいます。そういう点では、駅前の雰囲気は”海自の街”というよりも”長崎のオシャレどころ”といった感じが強いと思います(^^♪
海上自衛隊の旅、オシャレにショッピング、どちらもたっぷりと満喫できるのがこの街なんです!
海自の街の雰囲気とオシャレな繁華街の雰囲気が絶妙にマッチした佐世保。そういう意味では海自旅初心者の方には一番おススメの街かもしれません(*^-^*)
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
補給艦「AOE-426 おうみ」です♪
これはもう艦名にシンパシーを感じた、としか言いようがありませんw
おうみは漢字で書くと「近江」。これは琵琶湖の古名であり滋賀県の旧国名でもあります。そして、僕は滋賀県出身。・・・もう説明は十分ですね(笑)
佐世保でおうみを見たとき無駄に親近感を感じてましたw
ちなみにおうみを建造したのはユニバーサル造船 舞鶴事業所。名前はおうみでも生まれは全然滋賀県じゃありませんでしたww
艦種名の通り、他の艦艇に燃料や物資を補給するのが主な任務のおうみ。全長は221mと(いずもやかがほどではありませんが)かなり大きな艦艇なんです(*^^*)
③好きな場所
佐世保市街から少し離れてしまうのですが「弓張岳展望台」です!
見てくださいこの絶景!!細かな説明なんて必要ありませんね(*^^*)
本当に美しくて言葉になりません。。。
佐世保港は別名「葉港」とも呼ばれています。由来としては主に2つあり、一つは「サ」「セ」「ホ」の字を縦に並べてギュッと潰したら「葉」という文字になるから。そしてもう一つは、湾の形がちょうどかえでの葉のような形をしているから、だそうです。確かにこの展望台から見ると、湾の手前が葉先の部分、そして奥が茎の部分でかえでの葉のように見えますね♪
奥へいくほど霞む島々が本当に綺麗です。。。
④美味しかったご当地グルメ
「レモンステーキ」です!こちらは佐世保駅から北に少し歩いたところにある「Lemoned Raymond」さんでいただいたもの。
甘辛いタレに柔らかい肉、そしてほんのり香るレモンの風味。もう絶対間違いない美味しさです( *´艸`)
お店の雰囲気もとても良く店員さんも気さくな方ばかりなので、ついあれこれと話し込んでしまいました。アットホームで一人でも気軽に入ることのできるとてもいいお店です♪皆さんも佐世保を訪れたときはぜひ(^^)
★過去の佐世保海自旅記事↓↓
【大湊】
①僕が感じた地域の特色
北の海を護る大湊地方隊がある青森県 大湊。駅前に大きなビルや商業施設などはなく本当に静かな雰囲気で”田舎の港町”という言葉がとても似合います。
他の4ヵ所に比べたらどうしてもマイナーなイメージがあるこの街。そのためか、他の地域から海自を見に来る人も少ないようです。タクシーの運転手さんに「僕みたいに海自目的で大湊来る人多いですか?」と尋ねると「いやいやそんな人全然いないよ!お客さんかなり珍しいですよ!」と言われてしまいました(笑)しかし、この情報は海自好きにとっては逆に朗報ではないでしょうか!人混みを気にせずゆっくりと艦艇を眺められる、そんな貴重な空間が大湊にはあるんです(*≧ω≦*)
海自好きは大湊へ行こう!!
②所属艦艇の中で1番好きな艦艇
写真奥になってしまいますが「DD-103 ゆうだち」です!
むらさめ型護衛艦のシャープな形カッコよくないですか!?艦首がギュンッ!て感じで前に突き出してるのがなんとも少年心をくすぐられます( *´艸`)
あと、僕単純に艦これの夕立好きなのでw改造前よりもやっぱり改二の姿の方が好き。
護衛艦のゆうだちを見ていても「ぽいぽい」言いたくなってしまいますw
③好きな場所
大湊と言えばやっぱりここ!「自衛隊桟橋近くの空き地(宇田児童公園前の広場)」です。
民間エリアにも関わらず護衛艦を至近距離で見られる貴重な場所!しかもフェンスや塀もない!特に立ち入りが制限されている場所でもないので、基本的にはいつでも自由に艦艇を眺められる!僕何時間でもここに居られます(笑)
上で書いた通り、海自を見に来る人も少ないので人混みでごった返すこともほぼありません。ゆっくりと落ち着いて艦艇を眺めたい人には本当におススメの場所です!!
④美味しかったご当地グルメ
大湊駅前の居酒屋「北海亭」さんでいただいた「味噌貝焼き」です!
北海亭さんでは「味噌貝焼き」と教わりましたが、地域によって呼び方が異なり「貝味噌焼き」や「貝焼き味噌」と呼ばれることもあるそうです。
ホタテにサケにわかめに豆腐、そこに味噌と玉子。美味しいに決まってる(*≧ω≦*)!!
もう写真から美味しさが伝わってきますよね!
しかも北海亭さんのマスターは海上自衛隊の元自衛官なんです!!貴重なお話をたくさん聞かせていただきました!女将さんも本当に素敵な方で「ひとりでお酒飲むなんて寂しいでしょ?」と、僕と一緒にお酒を飲んでくださいました。
帰り際、冗談っぽく「このお店があるうちにまた来てね」と言ってくださいました。
もちろんです!絶対絶対また伺います!!(*^-^*)
★過去の大湊海自旅記事↓↓
こうやって改めて各地域を思い返すと、どの街にもその土地にしかない素敵な魅力がいっぱいいっぱい詰まっていることがはっきりとわかりますね!
日本に5ヵ所ある海上自衛隊の基地とその街。
”海自の街”という括りではみんな同じですが、街の雰囲気、人の往来、空気の香りから食べ物まで、その全てにその地域の特色が息づいていて、ひとつとして全く同じものはありません。だからこそ全ての街を知りたくなるし、その魅力に触れることで何度も訪れたくなるんですね!
またそれぞれの街を旅するのが楽しみです(*^^*)
今回は各”海自の街”について好き勝手に語ってみました。
「雑談」のカテゴリにありながら結構ボリューミーな記事になってしまいましたが、みなさんの旅心をくすぐることはできたでしょうか?(*^-^*)
それぞれの海自の街に思いを馳せて・・・
では、また次回の記事でお会いしましょう!