名古屋港のオレンジの船 ~名古屋港・南極観測船 ふじ~
旅というのは本当に不思議なもので、訪れた先々で必ず珍しい発見や貴重な体験に触れることができます。それまで特に興味がなかったものでも、旅先で触れたことがきっかけでその後大好きになってしまう、ということも珍しくありません。
興味がある・ないに関わらず“どこかに赴く”ということは、それだけでとても有意義なことかもしれませんね!
普段アニメ・ゲームの舞台やそれらが関係する土地(聖地)ばかり旅してる僕ですが、ときにはそういったものが関係していない場所、聖地ではない場所を旅することもあります(*^-^*)
今回は、先日の名古屋旅で訪れた場所の中からアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき』に描かれていないスポットをふつ旅(普通の旅)として紹介していきたいと思います!
まずは名古屋駅周辺から。これは朝8時半頃に撮影したものです。
ブログに載せることを前提として人が写りこまないように注意して撮影したので、人の往来が少ないように見えますが、実際は朝早くからたくさんの人が行き交う大きな街です。というか普通に大都会です。新宿や渋谷と何ら変わりません(;^ω^)
「東京からはるばるやってきたぜ!」とテンションアゲアゲ↑↑な僕でしたが、名古屋駅周辺を歩いてるときの「ん?今歩いてるのは渋谷?新宿?丸の内?」と思わず錯覚してしまいそうになった感覚は今でも忘れません(笑)
名古屋といえばカフェでのモーニングが有名なのですが、この日は残念ながら名古屋モーニングを楽しむことはできませんでした。。。
それもそのはず、どの店に行っても人、人、人!!!
朝8時半だというのにモーニングサービスをしている店はどこも入店待ちの列ができている状態でした!これにはさすがにびっくり(;'∀')
個人的には名古屋モーニングって地元の人からすると、
「え?モーニング?あぁ、なんか他所から来た人は喜んで行くよね。別に僕らとしては普通なんだけどね。こぞって行くようなものでもないと思うけどなぁ(笑)」
みたいな感じで、僕らのような観光客が喜んでいるだけで地元民からすると取り立てて食べに行く必要もないもの、といったイメージだったのですが、
完っ全に僕が間違ってました!!( ;∀;)
名古屋のモーニングは戦争です!弱肉強食です!食うか食われるか、もとい食えるか食えないか、です!!
残念ながら今回は“肉”の方になってしまった僕・・・。しかし、そうとわかればもう油断はしません!次、名古屋モーニングを狙うときは確実に勝ちに行きます!!( `☆Д☆´)
ちなみにモーニングサービスのないチェーン店(DOUTOR、サンマルクカフェetc...)などは逆にめちゃくちゃ空いてて、なんだかその光景が珍しくて新鮮でした( *´艸`)
名古屋モーニングの恐ろしさに震えながら(笑)到着したのは名古屋港!
名古屋の地下を環状に走る名古屋市営地下鉄 名城線に乗り「金山駅」で市営地下鉄 名港線に乗り換えます。そのまま終点「名古屋港駅」まで行き下車。地上へ出て海側へ歩いていくとすぐに着きます。
ここへ来た目的は「南極観測船 ふじ」を見るため!
名古屋港駅から地上に出て海側へ歩いてる時からすでにマストのようなものが見え隠れしていました。逆にこのマストを目指して歩くと迷わずに行けるかもしれません。
「ふじ」が係留してある埠頭の広場にはふじの主錨やスクリュー、南極調査の時に使用された雪上車が展示されています。
巨大な船を運用するために使用されていた錨やスクリュー。当たり前ですがどれもビッグサイズです。こんな大きなものが実際に動いていたと想像すると、どうしてもロマンを感じてしまいます( *´艸`)
先ほどの錨やスクリューが展示されている広場の目の前。名古屋港で一際目立つオレンジの船が「南極観測船 ふじ」です。もちろん、かつて実際に運用されていた本物の南極観測船です!
このふじを見て「なんか海上自衛隊の艦艇に似てるなぁ(*'▽')」と間抜けなことを言ってしまった僕。
お恥ずかしい話ですが、実はこのとき“南極観測船が海自所属の船”とは全く知りませんでした。名古屋港へ来た理由も「名古屋港になんかデカい船があるらしいから見てみたい」という大雑把なものだったのです。
艦首にある艦番号や艦名を見て初めてこれが海自の船だということに気付いた次第です(;^_^A
確かに、現在の海上自衛隊にも南極観測を行うための艦、砕氷艦「5003 しらせ」という艦艇があります。このしらせの先代で南極観測の役目を担っていたのが「ふじ」だったんですね!
他の記事を読んでもらうとわかる通り、大の海自好きな僕。思わぬところで海上自衛隊に触れられてテンションめちゃくちゃ上がりました(*≧ω≦*)
ふじは一般公開されているので船内を見学してまわることができます。
護衛艦でないとはいえ大切な任務を遂行するための船。船内には様々な部屋があり、廊下の床や壁にまであらゆる装備品が備えられています。
外から見るととても大きな船ですが、船内は非常に狭く、通路も前から歩いてきた人とギリギリすれ違えるくらいの幅しかありません。写真の通り、階段もとても急で足を置く踏板もめちゃくちゃ細くて狭い。誤って踏み外したりしたら大変です。
あらゆるものが最小限のスペースで納められていてデッドスペースが全くない、といった印象を受けました。
“これは旅客船ではない。任務遂行のための船だ”ということをひしひしと感じさせられる空間でした。
船内の各部屋の写真です。
狭い廊下や階段とは対称的に室内は意外と広々としているように思いました。他の自衛艦と同じように個室が与えられているのは階級の高い方たちだったのでしょう。
実際に入室はできませんが、場所によっては船上での生活風景が見てとれるように人形が置かれていたりします。
隊員の皆さんの生活を知る上ではとてもわかりやすくていいのですが・・・
この人形なかなかリアルでちょっと怖い・・・(>_<)
仮に本物の人間が混ざっていたとしても絶対にわからないと思います。それくらいリアルなんです。。。
昼間の明るい時間なのでいいですが、正直、夜の暗がりでは見たくないですね。。。
船内を順路通りぐるっと見てまわるとやがて船外に出られます。
このとき感動したのが船体右舷の通路甲板。めちゃくちゃ広い!!先ほどの船内の廊下とは雲泥の差です!おそらく2~3倍くらいの幅はあるのではないでしょうか。
南極観測は船外活動が多いので、任務時迅速に動けるように船内よりも広いスペースをとっているのかもしれません。
マストを見上げると今でもレーダーユニットがくるくると回っています。
もちろん任務を終えた今ではレーダーを稼働させる必要はないので、雰囲気を出すためにだた回しているだけだと思いますが、それでも本物の南極観測船に乗り込んで見学しているのですから、これは嬉しい気配りですね!
後部甲板に出ると海上自衛隊のヘリが展示されています。
こちらも南極観測活動の際使用されていた本物のヘリ。実際に乗り込むことはできませんが、ヘリ側部のハッチが開いていて中を覗き込めるようになっています。いろいろな計器が積まれていて結構狭い機内なのかと思いきや、がらんどうの広い空間がぽっかりと空いている機内でした。
データ収集や測定のためのヘリではなく、主に人員輸送などを行うためのヘリなのかもしれません。(もしかしたらどこかにヘリの説明が書いてあったのかな・・・(;・∀・))
船の前部甲板の左右には大きなクレーンが1基ずつ搭載されています。
これは荷物の積み下ろしの際に使用されたクレーンで片方が最大8t、もう片方が最大10tの重さのものを吊り上げる能力を持っているそうです。
2基のクレーンの間の床面には大きなハッチが設けられており、この下が雪上車の格納庫になっています。
「南極観測船 ふじ」。海上自衛隊の船ではありますが、護衛艦とはまるで違う装備や機能、船内施設を見てまわることができるとても貴重な船です。
これは1回見学して終わるのはもったいない!何回も訪れて隅々まで見学する必要がありそうですね!(´▽`*)
興奮のふじ見学を終えて向かったのは、名古屋港のシンボルともいえる「名古屋港ポートビル」。ふじのすぐ目の前に建っています。
白い帆船をイメージして建てられたビルで建物内には海洋博物館や展望室、講堂や会議室などがあり、港のふれあいの場として使用されているそうです。
今回は最上階の展望室まで登って名古屋の街を眺めてみました!
下からビルを見上げていた時はそれほど高さはない印象だったのですが、登ってみると想像以上に高くてめちゃくちゃ綺麗な景色♪
先ほどまで見学していたふじの全体像もはっきり見ることができますね!
この日は天気にも恵まれたので名古屋港周辺はもちろん、名古屋の端の方まで見渡すことができました(*^▽^*)
いかがだったでしょうか。
今回は“ふつ旅”として主に名古屋港の「南極観測船 ふじ」と「名古屋港ポートビル」をご紹介しました。
個人的な感想としましては、ふじが楽しすぎる!!
まぁこの記事のふじパートの熱量からすでに伝わってるかもしれませんが・・・(;^ω^)
日常生活ではもちろん、護衛艦を勉強しても知ることのできない技術や知識をたくさん知れるとても有意義な時間でした!これはまた行くしかない!!
今回は「南極観測船 ふじ」ばかり紹介してしまいましたが、この他にも「名古屋港水族館」や「ガチャガチャミュージアム」など名古屋港には楽しいスポットがいっぱいあります。
昼にあちこちまわってみるもよし。夜にゆっくり海を眺めるもよし。
時間によって様々な楽しみ方ができるのが名古屋港のイイところですね(*^^*)
みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!