旅のかなたに

“旅”という言葉はいろいろな事に例えられます。 見知らぬ土地へ赴くのも“旅”。 何かを極めるのも“旅”。 時には人生そのものも“旅”と例えられたりもします。 “旅”の形は人それぞれ。 “旅”の意味も十人十色。 ここは私GIN〈ジン〉が 大好きな旅を中心に 自分の好きなものを まったり書いていくブログです。 よければゆっくりしていってね(^^)

黒壁とガラスの街 ~長浜市 黒壁スクエア~

 

ガラス。

 

生活の中の様々なものに使われていてとても身近な素材ですよね!

では突然ですが、”ガラス製の物”と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?

 

 

 

パッと出てくるのは窓ガラスガラスの食器などではないでしょうか。

 

確かに、食器や窓ガラスは日常生活とは切っても切り離せない重要なものですよね。

ただ、一口に”ガラス”と言ってもその用途は様々。窓や家具など実用的な道具の素材として使われることもあれば、目にも鮮やかな工芸品の材料として使われることもあります。

 

ガラスの工芸品「ガラス細工」ですね!(*^^*)

 

 

 

今日の舞台は、我が故郷 滋賀県

風情ある黒壁建築と美しいガラス細工が織り成す街並みが魅力の長浜市 黒壁スクエアを旅してみたいと思います!

 

 

 

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京都駅からJR琵琶湖線 草津方面行きの新快速(急行)電車に乗車して1時間ちょっと。

JR長浜駅に到着です♪

 

 

ご覧の通り、めちゃくちゃ雪降ってます(笑)

 

それもそのはず、僕が長浜を訪れたのは2月。まさに冬の真っただ中でした。

しかも、長浜は滋賀県の中でも有数の豪雪地帯

これでも雪が少ない方なんです。

 

 

では、さっそく歩いていきましょうか!

刺すような冷気に震えながら(笑)

 

 

 

※ちなみに・・・

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これは長浜旅当日の僕の実家周辺の写真です。

長浜に比べたら全然南側なんですけど、雪すごかろ?(笑)

繰り返し言ってますが今回も言わせてください。

滋賀県は豪雪地帯!!

 

 

 

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街を歩く前に駅の目の前にある「えきまちテラス長浜」に入ってみましょう!

長浜駅の改札を出て、そのまま繋がってる空中経路を渡ることで行けます。

 

ここにはちょっとおもしろいものがあるんですよ♪

 

 

 

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そのちょっとおもしろいものがこれ!

「小さな水族館」です!

 

滋賀県の宝 琵琶湖に生息する生物たちが飼育されています。

 

”水族館”と名前が付いていますが、実際は建物のロビーの一角に水槽を置いて展示している小規模なものです。もちろん観覧するための料金などは要りません。

気軽にゆっくり見て回ることができます(*´ω`)

 

 

 

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上で「小規模なもの」とは言いましたが、これが見ていて結構楽しいんです♪

 

滋賀県で生まれ育った人なら一度は名前を聞いたことある魚「ドンコ」や琵琶湖に古くから生息しているナマズ滋賀県の郷土料理「鮒ずし」にも使われる「ニゴロブナ」。まさかウーパールーパーまで琵琶湖にいるとは僕も知りませんでした(◎_◎;)

すげぇな琵琶湖!

 

水生生物を楽しく眺めながら琵琶湖の生態系についても知ることができる、本当に素敵な展示だと思います(^^)

 

 

 

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寒っ!!と、ここで身体が震えます。

先程も言った通り、長浜は滋賀県有数の豪雪地帯。しかもこの日は雪まで降ってるんですから寒さもハンパじゃありません。建物内は暖房が入っているはずなのにそれでも寒い(((◎Д◎;)))

 

 

ちょっと近くのカフェに逃げ込んで暖まりましょう。

 

お邪魔したのは、先程の「えきまちテラス長浜」とも空中経路で繋がっている伊吹山珈琲店さんです。JR長浜駅から徒歩10秒!

 

ふかふかのソファーに腰を下ろして、看板メニューの伊吹山ミルク珈琲」をゆっくりといただきます。あぁ、暖まる・・・(*´ `*)

 

このままずっとほっこりしていたくなりますが、そうもいきませんね!

身体が暖まったので旅再開です!

 

 

 

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伊吹山珈琲店さんを出るころにはすっかり雪も止んで綺麗な冬晴れの空が広がっていました!

 

ところで伊吹山ってどこの山?」と思った人いませんか?

 

 

 

伊吹山滋賀県岐阜県にまたがる山で、標高は1377m。山頂部分は滋賀県に位置していて、滋賀県の最高峰です。

もちろん、長浜駅前からもその雄大で綺麗な姿を見ることができます。

 

漫画家 かわぐちかいじ先生の『空母いぶき』という作品をご存知でしょうか?

この中に出てくる架空の航空機搭載型護衛艦航空母艦「DDV-192 いぶき」は、戦時中、建造が進められるも未完成のまま終戦を迎えた幻の航空母艦 伊吹(こちらは実在した艦)にちなんで命名されたのですが、その航空母艦 伊吹の由来となった山がこの「伊吹山」なんです。

 

そう考えるとちょっとすごいでしょ?(*^^*)

 

 

 

完成しなかったとはいえ実在した航空母艦 伊吹。

いつか艦これに実装してくれないかな~と密かに願っています(*´ω`*)

 

 

 

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では、いよいよ長浜の街を歩いていきましょうか!

 

先程のJR長浜駅やえきまちテラス長浜の建物を見てもらうとわかる通り、駅周辺の景観はかなり綺麗に整備されています。なので、一見風情のある街並みなんて全く無いように思ってしまうのですが・・・。

 

 

ご安心ください!(^^)

少し歩いて路地を曲がるとそこはもう風情溢れる素敵な小路です♪

 

 

 

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ここは「黒壁スクエア」というエリア。

滋賀の中でも屈指の観光スポットなんです(*´ω`)

 

白塗りの蔵に黒壁の建物。それに石畳の道。

駅前の整備された街並みとはまるで別世界のノスタルジックな空間が広がっています♪

 

 

と、ここでひとつ疑問が浮かびます。

なぜ長浜にはこのような古い建物がたくさん残されているのでしょうか?

 

 

 

安土桃山時代

浅井長政を倒した羽柴秀吉豊臣秀吉は、その功績により織田信長から長浜の地を与えられます。秀吉はこの地に長浜城を築城し、長浜は城下町として発展していきました。その活気は安土桃山時代以降も衰えることはなく、江戸時代には大通寺の門前町や北国海道の宿場町として、以後長きにわたって栄え続けました。

 

 

 

秀吉の築城から寂れることなく栄え続けたからこそ、今なお古い建物がたくさん残されているんですね!

 

 

 

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木造や土壁の建物が広がる黒壁スクエア。

歩いていると古き良き風情を存分に味わうことができるのですが、ここの魅力はなにも「古い」ということだけではありません。

 

先程も言った通り、黒壁スクエアは滋賀県屈指の観光地!

街の中を歩いていると、古い建物をリノベーションした様々なお店を見つけることができます。

 

お土産物屋やお食事処はもちろん、画廊、雑貨屋、ご当地和菓子のお店など観光客を意識した綺麗なお店がずらり!若い女性やカップルをターゲットにしているのか、開放的で写真映えしそうなオシャレなカフェもたくさんありました!(実際、カップルめちゃくちゃ多かったです)

 

 

 

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様々なお店が建ち並ぶこのエリア。

観光地らしい賑やかな雰囲気を楽しみながら歩いていると、突如異彩を放つお店が姿を現します。見つけた瞬間「ファッ!?」と声をあげてしまうお店。

 

それがこちら!

海洋堂フィギュアミュージアム!!

 

 

なぜ長浜に海洋堂なのか。それは僕にもわかりませんw

でも、思わず足を止めてしまう存在感ですよね!

 

3枚目の写真。タイトルは「女神様三重奏」

”女神様”としか書かれてませんが、どう見ても漫画『ああっ女神さまっ』のウルド、スクルドベルダンディーやないかっ(;゚Д゚)

懐かしいww

 

 

もしかしたらここは長浜のディープスポット的な場所なのかもしれませんね(笑)

 

 

 

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いろいろ歩き回って街の雰囲気にも慣れてきた頃。

ふと、あちらこちらに素敵な輝きがあることに気付きます。

 

街の雰囲気に溶け込むように、でもそれでいて目を引いてしまうほど美しいもの。

ガラス細工です(*^^*)

 

長浜は”ガラスの街”

目を凝らして見てみると、街のいろんなところにガラス細工を見つけることができます。

 

ここからは、ガラス細工に注目しながら街を回ってみましょうか(*^▽^*)

 

 

 

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通りを歩いていると、こんな可愛いガラス細工の品々もたくさん展示されています!

朝方降っていた雪の名残の水滴がキラキラ煌めいて綺麗ですよね(*´▽`*)

 

こうしたガラス細工制作を体験できるところもあるようで、「ガラス細工体験」や「ガラス細工を使った小物作り体験」といった看板もちらほら見かけました。

長浜を訪れた際は、記念に体験してみてもいいかもしれませんね!

 

もちろん、体験教室とは別に完成品のガラス細工を扱ったお店もたくさんあります。

お土産に、自分用に、長浜のガラス細工は外せません(*≧ω≦*)

 

 

 

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ガラス”細工”と言えるかどうかはわかりませんが、こんなものもありました。

ガラス製のベンチ!

 

ガラス製ではありますが、かなり重厚で強度があることは見た目からも伝わってきますね(;^ω^)

 

でも、光を受けて透き通るその様は見た目の重厚さに反してとても繊細で神秘的です。

思わず見ていてため息が漏れてしまいます。美しい。。。

 

 

 

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続いて、長浜にある意外と知られていない(というか、滋賀県民にも知られていない(;´Д`))日本一のものへとご案内しましょう!

 

写真右端の反転した「タピオカ」の幟も気になりますが、それはまぁ置いといて(笑)

 

 

 

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ご案内するのはこちら!

日本一の万華鏡です!!

 

 

万華鏡。

手のひらサイズで円柱状の形をしていて、光を通して片方の覗き穴から覗くと中に入れられた色紙やビーズなどがキラキラと煌めいてとても綺麗な、みなさんもよくご存知のアレです。

 

その万華鏡が、日本一・・・。

 

全く想像がつきませんね。。。

とにかく行ってみましょうか!

 

 

 

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案内された通りに進んでいくと、通りから少し外れた小道に入っていきます。

 

表の看板に「フリーマーケットガーデン」とも書かれていたので、普段は道の両側の空いたスペースなどを利用してフリーマーケットが開かれているのでしょう。

この日は開催日ではなかったのか、それとも訪れた時間が悪かったのか、がらんとしていて僕の他には誰もいませんでした。

 

とはいえ、これはこれでなかなかいい雰囲気。

まるで不思議の国のアリスのように不思議の世界へ誘われているようで冒険心をくすぐられます( *´艸`)♪

 

 

 

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そうして奥へ進むと、ドーンッ!と建った白い塔が見えてきました。

そう、これが日本一の万華鏡。

長浜の「日本一 竪型万華鏡」です!!

 

 

とは言うものの、頭は完全に置いてけぼりになります。

「これが・・・万華鏡?」

 

手に持って覗き込む万華鏡のイメージとは掛け離れすぎていて全く意味がわかりません(;・∀・)どうやって使うのでしょうか?

 

 

 

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混乱した頭も使い方を知ってみれば「ああ、なるほどね!」と落ち着くものです。

 

まず、この万華鏡は手に持つものではありません。(当たり前ですが・・・(;^_^A)

手に持って覗き込む代わりに、万華鏡の中に入ってしまうんです。

 

写真下側「日本一 竪型万華鏡」のプレートが掛けられているところから万華鏡(塔)の中に入り、上を見上げます。すると塔の内部、上方に向かって鏡の三角筒が作られていて、その先に万華鏡の絵柄となるガラス細工で作られたプレートが設置されています。

塔内部に入って上を見上げると、天から降り注ぐ自然光を利用して頭上に万華鏡の世界が広がる、という仕組みなんです。

 

では、メカニズムがわかったところで日本一の竪型万華鏡を体験してみましょう♪

 

 

 

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これが、竪型万華鏡の中に入って頭上を見上げた時に見える光景です!

おお、綺麗・・・(*´Д`)

 

雪が止んで晴天になったのが幸いしました。

冬のやわらかな光が反射してめちゃくちゃ美しいです。

 

 

ふと、横を見ると丸いハンドルが設置されていました。

これをゆっくりと回すと・・・。

 

 

 

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なんと、絵柄が変わるんです!

これぞ万華鏡!!

 

 

最初に載せた竪型万華鏡の全体像を見てもらうとわかると思うのですが、万華鏡の先に設置されたガラス細工のプレートは1枚ではなく、数枚のプレートが放射状に並べられて設置されています。ハンドルを回すとこのプレート群がプロペラのように回転し、万華鏡の絵柄を変えていく、という仕組みなんです。

 

 

手に持って覗き込む万華鏡もいいですが、ここまで大きい万華鏡を楽しめる感動は他に変えがたいものがあります!

長浜を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください(*≧▽≦*)

 

 

こんな素敵なスポット、長浜市ももっとプッシュすればいいのに・・・(*´з`)

 

 

 

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お腹減った!ということで、ご飯食べてから帰りましょうか(*^^*)

 

お邪魔したのは黒壁スクエアの中にある「そば八」さん。

お店の佇まいからして風情があって素敵ですよね!

 

お店の人気No.1メニュー「十六文」をいただきました!

見ての通り5種類のおそばを楽しめます♪

硬すぎず柔らかすぎない絶妙な歯触りのおそばは噛めば噛むほど風味が増して絶品です!5種類のおそばを順番に完食していくもよし、それぞれ少しずつ食べ進めていくもよし。違った味を贅沢に楽しめて飽きの来ないおそばでした(*´ `)♪

ごちそうさまでした!

 

 

 

ところで余談ですが、「十六文って不思議な名前・・・」と思った方もいるのではないでしょうか。

このメニュー名は、江戸時代の二八そば(うどん粉とそば粉の割合を2:8で作ったそば)が1杯16文だったことに由来しています。

落語が好きな方ならご存知かもしれませんが、「1杯16文のそば」をもとにした時そばという演目が有名ですよね!「おう、今何時でい?」ってやつです(*^^*)

面白い話なので、ご興味ある方はぜひ調べてみてください♪

 

 

 

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帰る前に、個人的にめちゃくちゃ興奮した場所をご紹介しましょう!

琵琶湖岸に設置された何の変哲もない看板です。しかし、滋賀県出身者なら「湖の子(うみのこ)」という文字に「懐かしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」と感涙するはずっ!!

 

 

滋賀県の小学校に通う子供たちは、5年生になると専用の学習船「うみのこ」に乗り、琵琶湖の湖上で1泊2日の郷土学習を行う「フローティングスクール」に参加します。(もちろん僕も参加しました♪)

そこで琵琶湖の水質や生息する生物、郷土史、船内での集団生活についてみっちり学習・体験するのですが、さすがに夜間の航行はできないので、夜になるとうみのこは港に繋留されます。その繋留地がココなのです!!

 

そういえば、フローティングスクールのとき渡されたしおりに『夜:長浜に停泊』みたいなことが書かれていたのですが、停泊したからといって下船できるわけではなかったですし、その当時僕はやんちゃな小学5年生、夜は激しい枕投げに明け暮れ(笑)船が今どこに停泊しているかなんて全く興味ありませんでしたからね(;^_^A

こうして約20年ぶりに「あの時俺はここに居たのか・・・」と知ることができたわけです。嗚呼、懐かしい。。。感慨深い。。。

 

 

僕が乗船した初代 うみのこは2018年に引退し、今は2代目 うみのこでフローティングスクールを行っているそうです。小学5年生の子供たちにとっては、今も昔も琵琶湖は学びの場なんですね(*^^*)

大きく羽ばたけ、滋賀の子供たち!!

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

滋賀県には琵琶湖しかない」とよく言われますが(実際、僕もよく言ってますが・・・(;^_^A)本当は素敵なところもたくさんあるんです♪

綺麗だったでしょ?(^_-)-☆

 

 

僕も今回の旅で生まれ育った滋賀県の魅力を再発見することができました!

まだまだ捨てたもんじゃないぜ、滋賀県!!

 

 

 

広大な琵琶湖と雄大伊吹山

そして情緒溢れる黒壁と美しいガラス細工に彩られた、湖国の北の街。

滋賀県 長浜市 黒壁スクエアでした(*^^*)

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!

海自艦艇をキミの手に!(護衛艦ペーパークラフト作ってみました)

ある休日の午後。

僕は深いため息をつき、自室の天井を仰ぎ見ました。

 

「・・・なんだかなぁ。」

 

思わず言葉が漏れます。

 

外出自粛が叫ばれる昨今。休日であっても1日自宅で過ごすことが多くなってしまいました。

幸い僕の場合、アニメやゲームといった室内の趣味もあるので「何もすることが無い」という事態にはならないのですが、それでもアニメやゲームだけの休日ばかりが続くと、しだいに「他のことしたいな・・・。」とあれこれ考え始めてしまうのです。

 

普段とは違うことがしたい。

何かないだろうか。アニメやゲーム以外で、家の中でできる、普段とは違うこと・・・。

 

そして僕は唐突にひらめきます。

 

 

護衛艦ペーパークラフトがあるじゃないか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・という三文芝居は置いといて(笑)

 

 

みなさんは海上自衛隊 大湊地方隊のホームページで護衛艦や航空機などのペーパークラフトがダウンロードできることをご存知でしょうか。

 

今回は護衛艦ペーパークラフトをちょっぴり気合入れて作成してみましたので、その様子をまとめてみたいと思います(*^^*)

 

 

 

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まずは、海上自衛隊 大湊地方隊のホームページにアクセスしてペーパークラフトをダウンロードします。

大湊基地所属の艦艇はもちろん、他の基地に所属する艦艇もたくさん掲載されていました。艦艇だけではありません。中には海自所属の航空機や海自正帽までありました!

 

どれを作ろうか目移りしてしまいますね(*´Д`)

 

(※海上自衛隊 大湊地方隊ホームページへのリンクはこの記事の最後に載せておきます)

 

 

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あれこれ悩みましたが、やっぱり1番好きな艦艇を選びました。

「DDG-175 みょうこう」!!

 

 

こちらのペーパークラフトPDFファイルとなります。

自宅にプリンターがあればそのままプリントアウトできるのですが、僕はそんな文明の利器持ってないので、いったんUSBフラッシュメモリに保存して、近くのコンビニでプリントアウトしました。

 

 

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そしてこちらがプリントアウトしたペーパークラフト組立説明図

大きさはB4サイズでプリントアウトしました!

 

ここで注意したいのが、ちょっとお金はかかるけどカラーでプリントアウトすること!じゃないと白黒の護衛艦になっちゃう(笑)

 

今気付いたけど、組立説明図は別にB4じゃなくてもよかったなw

 

 

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作成するうえで準備したものがこちら。

・のり

・ものさし

・カッター

・はさみ

・画用紙

 

画用紙は100円ショップで売ってるもので大丈夫です。

 

 

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準備が整ったのでいよいよ作成開始です!

気合入れていきますよ!!

 

 

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では、組立説明図に従ってパーツを切り取って・・・の前にペーパークラフトの紙をそのまま画用紙に貼り付けます。

 

これは各パーツに厚みをつけるため。

もちろんペラペラのプリンター用紙のまま組み立ててもいいのですが、やはりそれでは強度的に不安が残るのでこうしてひと手間加えて補強します。

 

 

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ちょっと雑っぽくなってしまいますが、のりはできる限り紙全体に厚くべっとりと塗り付けます。そうしないと、この後パーツを切り取った時にプリンター用紙と画用紙がペロっと剥がれてしまう可能性があるからです。

 

焦ってのり付けすると誤って紙をぐしゃっ!としてしまう危険があるので、なるべく丁寧に塗りましょう。

 

 

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たっぷりのり付けしたプリンター用紙を画用紙に貼り付けたら、柔らかい布やティッシュペーパーなどでこすってしわを伸ばしていきます。

このとき、紙の中心から外側に向けてこするのがコツ。プリンター用紙と画用紙の間に入った空気を外に押し出すようなイメージで優しくこすっていきます。

 

 

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そうして出来上がったペーパークラフト 画用紙Plus」!

ちょっとしわが残った部分もあるけど、まぁ細かいことは気にしない(笑)

 

じゃあ今度こそパーツ切ってくか!という気持ちになってしまいそうですがちょい待ち!

 

ここから最低でも丸一日は乾燥させましょう。

接着が不十分だとパーツを切り出したり組み付けたりするときにプリンター用紙と画用紙が剥がれて分離したりずれてしまったりしてしまう可能性があります。

 

 

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普通に乾燥させるとのりの水分で紙が曲がってしまうので、できるだけ平らな状態にして乾燥させます。

 

今回は画用紙が入っていた袋に入れ、重石として今はもう使っていない僕の旧ノートパソコンを上に乗せておくことにしました。

※ちょうどよかったので組立説明図も無くさないように一緒に入れておきました(笑)

 

 

 

そして数日後・・・

 

 

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完全乾燥完了!

ぴったりと綺麗に貼りついてくれました。

 

心なしか細かいしわも伸びてる?

 

 

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さぁいよいよ本格的に作成していきますよ!

よろしく頼むぞ相棒たち!!

 

 

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組立説明図を確認しながらパーツを切り出していきます。

曲線部分はフリーハンドになりますが、直線部分はものさしを使いつつ刃を入れていきます。切断線が波打ってしまわないように慎重に慎重に。

地味な作業ですが、ここを疎かにしてしまうと完成後の見た目が大きく崩れてしまうことさえあるので決して気を抜けない作業です。

 

あと、身近なツールと言えどカッターやはさみも立派な刃物。

取り扱いには十分注意しましょう。

 

 

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単純に輪郭に沿って切っていけばいい、というものでもないようです。

写真では少しわかりづらいですが、赤い線が入った場所は切り込みを入れるよう指示されています。

 

 

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そんなこんなで甲板部分のパーツを切り出せました!

こうやって切り出したパーツの写真撮るとペーパークラフト作ってる!」って説得力が増しますね(笑)

 

 

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切り出したパーツを折り線に従って折っていきます。

このとき、焦って一気に折り進めてしまわないように要注意。

 

今回の場合、画用紙を貼って厚みを持たせている分折りづらくなっています。一気に折ろうとすると変に力が加わって思わぬところに折り目がついてしまうことも!

少しずつ曲げるようにして折っていくのがコツです(^^)

 

 

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無事に折れたらのり付けしていきましょう。

場所によってはのりしろが小さいので、綿棒(の綿部分を切り飛ばしたもの)でのりを掬い取ってのり付けしていくことにしました。

 

 

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ここで緊急事態発生!!

画用紙を貼り付けて厚みを持たせている分”紙がまっすぐに戻ろうとする力(弾性)”が強すぎてのりが硬化するまでに剥がれてしまう( ;∀;)

 

プラモデルとかだったら輪ゴムで縛ったりとか洗濯ばさみで固定したりとかセロハンテープで仮留めしたりとかできるんだけど、これ紙だしなぁ・・・。

 

やっぱり強力・速乾な接着剤が必要か。。。

 

 

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と、いうわけで準備しました。

強力・速乾接着剤の代名詞「アロンアルファ」!!

 

接着剤が紙に染み込んでいってしまうのを防ぐためにゼリー状のものを選択しました。

 

ペーパークラフト作るのに瞬間接着剤使うなんてなんだか負けた気がしなくもないけど、これも護衛艦みょうこうを完成させるため!割り切って作業を再開です!!

 

 

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接着アクシデントを乗り越え、なんとか甲板パーツが完成!

なんかもうこれだけでも立派に見えてくる(涙)

 

とはいえ、制作はまだまだ始まったばかり。

他のパーツもガンガン作っていきます(`・ω・´)!

 

 

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大小様々なパーツがありますが、基本的にはこれまでに紹介した手順の繰り返し。

切って、折って、貼り付ける。

地味で単調な作業ですが、平面の紙から立体物が出来上がっていく様子を見るのは気持ちがいいものです(*´ω`)

 

中には「これどこのパーツ?」と思ってしまうようなものも。

艦のどの部分のパーツなのか予想しながら作成していくのも楽しいですよね!

 

 

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こちらは後部甲板

各パーツの中で一番簡単に作れたかも(笑)

切って折っただけで完成ですw

 

 

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こちらはなんでしょう?

 

護衛艦に詳しい方ならピンときたかもしれませんが、これは主砲「127ミリ単装速射砲」。艦の前部甲板に装備されてる艤装(艦船の装備のこと)ですね!

 

細かいディテールまでちゃんと表現されています!すごい!

 

 

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ちなみにこちらめっちゃ小さいです。

横に置いてる指は僕の小指

小指の爪くらいの大きさしかありません。

制作に夢中になって無くさないように気を付けましょう(;・∀・)

 

余談ですが、127ミリ単装速射砲の形ってスター・ウォーズに出てくる「スカウト・ウォーカー」の頭の形に似てません?(笑)

気になる人は「スカウト・ウォーカー」で検索検索ぅ♪

 

 

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では、こちらはなんでしょーかっ?

 

ヒント、これも艤装のひとつです。

デフォルメされているので棒が2本立ってるように見えますが、本物は3本だったりします。

 

 

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答えは、艦対艦ミサイル「ハープーン」発射筒でした!

 

これもちっちゃい(;^_^A

でも、こんなに小さくてもしっかりとハープーンっぽい角度で作り上げられるようになってるんですね!感動です(*≧ω≦*)

 

 

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では、超難問!

これはなんでしょうか?(笑)

 

これも艤装です。

艦の前方と後方に装備されています。

 

 

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答えは、「高性能20ミリ機関砲」通称ファランクス」の砲身部分でした!

「わかるか!」ってツッコミが聞こえてきそうですが(笑)

 

これも結構デフォルメされていますが、それでもちゃんとファランクスに見えますよね!このペーパークラフトを設計された方(海自の自衛官の方だそうです)本当にすごいです!!

 

 

これ完成後に気付いたことなんですが、実はこのファランクス作り方間違ってます(爆)

まぁちゃんとファランクスに見えるからよしとしようかw

 

 

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艦本体の制作も進めましょう!

 

艤装だけでなく本体のディテールも非常に細かいところまで表現されていて本当に感動します。上から艦橋前部煙突後部煙突内火艇

まさか内火艇まであるとは・・・。恐れ入りました(;・∀・)

 

 

最初、アロンアルファを用意したとき「ペーパークラフト作るのに瞬間接着剤使うなんてなんだか負けた気がする」なんて思ってましたが、結局ここまでの作業を思い返すとアロンアルファに助けられたものばかり。実際アロンアルファ無双でした。

 

もしかしたら瞬間接着剤は必須ツールなのかもしれません。

 

 

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細かく難しい作業も多く苦戦する時間も決して少なくありませんでしたが、なんとか各パーツの切り出し・組み上げを終えることができました!

 

ここまで来たならあと一息!

組み上げたパーツどうしを接着して乾燥させたら完成です!!

 

 

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そうして完成したのがこちら!

「DDG-175 みょうこう」!!

 

全長は約30cm。本物のみょうこうは全長161m(16100cm)なので、約1/535スケールといったところでしょうか。(B4サイズでプリントアウトした場合)

 

画用紙を貼り付けて厚みをつけたおかげでペーパークラフトながらかなり頑丈に組み上がってくれました!

自分で言うのもアレですが、めちゃくちゃカッコよくないですか!?

 

 

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艦橋やマスト、艦後方の煙突も非常に細かいところまで表現されているのでとても見応えがあります。(その分作るの大変だったけどw)

 

イージス艦の証である「イージスシステム」フェーズド・アレイ・レーダー(艦側面に付いてる八角形の板)も存在感があってカッコいいです( *´艸`)

 

 

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艦前部には、制作過程で紹介した「127ミリ単装速射砲」「高性能20ミリ機関砲(ファランクス)」ファランクスの下にはVLS垂直発射装置)」もしっかり表現されています。

 

左右両舷には、艦対艦ミサイル「ハープーン」の発射筒内火艇

内火艇に関しては収容ハンガーに掛かった状態が再現されているのが非常に素晴らしいです!(本当はもっと艦体側に引っ込んでないといけないんだけど、紙の弾性的にこれが限界でしたw)

 

 

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艦尾にはみょうこう」の文字。

そして、艦首には主錨まで表現されています!

 

主錨切り出すのめちゃくちゃ苦労しましたw

 

 

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完成したみょうこうを見てると惚れ惚れしてしまいます(*´Д`)

マジでかっこいいよぉ。。。

 

正直言うと、最初はあまり期待していませんでした。

無料でダウンロードできるペーパークラフトだからまぁクオリティーはお察しかなぁ、と。それが実際作ってみると、ここまでカッコよく表現されているなんて!!

本当に、いい意味で期待を裏切られるペーパークラフトでした(*^^*)

 

 

 

途中、のりの乾燥のために数日置きましたが、全体的な制作時間は約6時間ほど。

キットとしての難易度は、はっきり言って”高い”と思います。

僕自身、プラモデルなどを作るのが好きで手先は器用な方だと自負していますが、それでも苦戦する場面は結構多かったです。

 

難易度は高い!でもクオリティーも高い!!

そんなキットがこのペーパークラフトではないでしょうか(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護衛艦ペーパークラフト作りたい。でも難しいのはムリ・・・。」

中にはそういう方もいらっしゃると思います。

 

ご安心ください!

艦によっては簡易版のペーパークラフトも掲載されています!

 

 

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ちなみにこちらがみょうこうの簡易版ペーパークラフト

もうパーツの数からして全然違うww

 

 

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せっかくなので、こちらのペーパークラフトも全く同じ手順で作成してみました。

 

パーツ数が少ないので光の如く作業が進んでいきますw

こちらは約1時間で完成させることができました。さすが簡易版!

 

 

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こちらが完成した簡易版みょうこう

 

先程のハイクオリティーみょうこうを見てしまってる分、どうしても物足りなく感じてしまいますが、これはこれで可愛くて味があるのではないでしょうか(*^^*)

 

それにむしろペーパークラフト”っていったらこれくらいデフォルメされているのが普通なようにも思います。さっきのがハイクオリティー過ぎたんですよきっとw

 

 

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艦尾には「みょうこう」の文字。

シンプルですが護衛艦の雰囲気はしっかり出ているのではないでしょうか。

 

ただ、こちらのキットはひとつひとつのパーツが大きい分、画用紙で持たせた厚みが妨げとなってしまい、紙がうまく回り込みきらないところもちらほら見受けられました。

場所によっては「のりしろ」が見えてしまってるところも(笑)

 

簡易版の場合は画用紙を貼り付けず、プリンター用紙のまま作成した方がうまくいくかもしれません。

 

 

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難しい方のみょうこうとは対照的に、こちらは「簡単で時間がかからない」ということが魅力のペーパークラフトなのではないでしょうか(^^)

 

キットの紙にも「おきらくペーパークラフトって書いてますしね!

 

 

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”難しいけどハイクオリティーみょうこう”簡単で気軽に作れるみょうこう

制作時間や難易度は違いますが、どちらも変わらないのは完成したときの感動です(*^▽^*)

 

感動と達成感の大きさは市販のプラモデルを作り上げたときと全く遜色ありません!

 

先程ちらっとお話ししましたが、最初はあまり期待してなかったこちらのペーパークラフト今では他のプラモデルと同じように大切に部屋に飾ってます(*^^*)

 

 

 

 

 

これから梅雨の時期にも入り、家で過ごす時間が増えるかもしれません。

そんなときにはぜひ大湊地方隊のホームページにアクセスしてみてください。

あなたのお家にお迎えできる艦艇・航空機があるかもしれませんよ?(*^-^*)

 

 

 

海上自衛隊 大湊地方隊ホームページ(ペーパークラフトのページ)

www.mod.go.jp

気ままにcafeさんぽ1 *眞踏珈琲店(東京 神保町)*

 

コーヒーは好きですか?

じゃあ紅茶は?

日本茶もいいですよね!

 

 

 

 

 

僕はコーヒーも紅茶も日本茶も大好きです(*^^*)

 

例えば僕の場合、読書や何かを作成しているときなどキリっと集中したいときはコーヒーを飲みますし、ゲームやアニメを楽しむときは紅茶を飲みます。夏の夕暮れや秋の夜、窓を開けて風の香りや風情を感じたいときは日本茶を淹れます。(←ちゃんと急須使って淹れるんですよ♪)

 

 

こうした飲み物たちは単純に”喉を潤す”ということだけでなく、その時間を普通とは違うちょっと特別な瞬間に変えてくれる不思議な力を持っている、と僕は感じるんです。

 

だから、”この時間は特別”と感じたときはそのときの状況や気持ちに合わせてコーヒーか紅茶か日本茶を用意します。

 

 

 

それは自宅にいるときに限ったことではありません。

大好きな旅の途中やショッピングなどで街を歩いてるときだって特別な時間がいっぱい溢れています(*^▽^*)

 

そんなときに足を運ぶのがカフェ♪

外出先で美味しいコーヒーや紅茶、ときには日本茶を味わえるカフェは僕にとってとても大切で大好きな空間なんです(*^^*)

 

 

 

 この「気ままにcafeさんぽ」では、僕が旅をしてるときや街を歩いてるときに出会った素敵なカフェとそこでのひとときについてお話ししてみようと思います♪

 

ぜひコーヒーや紅茶、日本茶を飲みながら読んでみてくださいね!

 

 

 

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第1回となる今回お話しするのは、東京都千代田区 神保町駅が最寄の「眞踏珈琲店さんです♪

 

上の写真、思いっきり夜なんですけど、これは金曜日の仕事帰りにお邪魔したから。

一週間の仕事の終わりに美味しいコーヒー飲んで一息ついてから帰るなんてなんだかオシャレじゃん♪って思いまして(笑)

あと僕の仕事は土日が休みなので、どこか寄り道して帰るなら金曜日が一番楽ですしね!

 

ただ、このお店がある神保町は職場から見て僕の家とは全く逆方向なんです。

ついさっき「寄り道して帰るなら金曜日が一番楽♪」なんて言いましたが、一週間の仕事の疲れを抱えたまま自宅と逆方向に向かうのは正直精神的にちょっぴりキツかったです・・・(;^_^A

 

 

 

 

 

・・・が、お店を見た瞬間仕事の疲れなんて全部吹き飛びました!

 

外観からしてめっちゃオシャレじゃないですか?(^^)

一気に期待が高まります!!

 

こんなオシャレなお店なら僕自身もお店に合うように着飾ってきたかったなぁ・・・と少し残念に思いつつ(仕事あがりなのでこのときはビジネススーツでした)お店の扉を開けます。

 

 

 

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木の扉を開けて店内に入ると、そこはもうシックな大人の空間。

 

黒い壁に板の床、こじんまりとした店内を見ると入り口から店の奥へとカウンター席が伸びています。照明は少し暗く感じましたが、ギラギラと明るい光よりも適度に落ち着いた暗さがある方がお店の雰囲気に合っているように思えてかえって好感が持てました。

 

カウンター席に目をやるとお酒を楽しんでいるお客さんが数人。

どうやら、夜の時間はバーカウンターとしても営業しているようです。

 

「お酒飲むのもいいなぁ~」と少し心を惹かれましたが、今日のお目当てはあくまでもコーヒー。落ち着いてコーヒーを楽しむにはバーカウンターは少し場違いなように感じたので、お店入り口右側にある階段を上って2階へと向かいます。

 

 

 

2階は1階とはまた違った雰囲気になっていました。

例えるなら、”古びた古書店のよう。「古びた」とは言っていますが、それは汚いとか古臭いという意味ではありません。まるでハリー・ポッターの世界に出てくるかのような不思議で味わい深い木造の空間が広がっていました。

 

階段のすぐ横の席に座ります。

1階と同じく照明は少し暗いですが、やはりこの雰囲気にはこれくらいの光量がぴったりなように感じます。写真に写ってるスタンドライトも趣きがあっていいですよね!

 

メニューを開けてコーヒーを注文します。

 

 

 

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先ほど、「古びた古書店のよう」と言いましたが、なぜ本屋と例えたのか。

その理由がこれです。

 

テーブル横の壁はもちろん、階段横の壁まで全部本棚!しかも、その全てにぎっしりと本が収納されています!

まるで”本の壁”に囲まれているかのよう♪

 

さらにこの本たち。どれでも自由に読んでいいというのですから、本好きにとっては本当に楽園のような空間です(*´▽`*)

 

種類も小説やエッセイ、論文、漫画など様々なジャンルが揃っていてとても充実しています。どれを読もうか目移りしてしまいますね。

しばらくの間、席に座ったまま本棚に収められた数々の本をキョロキョロと見渡していました(笑)

 

 

 

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店内の雰囲気に感動しているとコーヒーが運ばれてきました。

店員さんが少し冗談っぽく笑いながら「今日はアレの日なのでこちらをどうぞ。」と、コーヒーと共に青い包み紙にくるまれた小さなお菓子を差し出してくれました。

 

僕がお邪魔したのは2月14日。

そういえばチョコレートが関係するなんかの日だったような気がしますね!僕は関係ないですけどww

ということで、お店から美味しいバレンタインチョコをサービスしていただきました!

ありがとうございます(*´▽`*)

 

ちなみにこのバレンタインチョコのサービスは”お一人でご来店されたお客様限定”だそうです。仮に、この日カップルで来店すると美味しいチョコレート・・・ではなく煮干し(※)がサービスされます!マジですww

お一人様バンザイですね!ヽ(^o^)丿w

 (※2月14日は「煮干しの日」でもあります)

 

 

 

話を戻しましょう(笑)

 

今回僕が注文したのは「珈琲 琥珀

メニューの名前までオシャレですよね♪

 

さっそくコーヒーをいただきます。

最初の一口目は絶対にブラックのままいただくのが自分ルールです。(※超甘党のくせにブラックも美味しく飲めちゃうのが僕の密かな自慢です(^^))

 

深みがあって酸味よりもコクを強く感じる上品なお味。口の中に広がったコクの後少し遅れて追いかけてくるキレのいい強めの苦みがとても心地いい素敵なコーヒーです。

飲むたびに頭がすっきりと覚醒するような、まさしく読書のお供にぴったりの一杯ですね(*^^*)

 

 

オシャレな店内と趣きのある本の空間、そして美味しいコーヒー。

これだけでも十分な贅沢です!

 

このままこの雰囲気とコーヒーを楽しみ続けたい気もしますが、せっかくこんなにいっぱい本があるんですから本も一緒に楽しみましょうか♪

 

 

 

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と、いうことで持ってきました!

 

数ある本の中から僕が選んだのは、市川春子 先生の漫画宝石の国

アニメ化もされた作品なので名前を聞いたことある人もいるのではないでしょうか。

主人公のフォスちゃん(フォスフォフィライト)が明るくてやんちゃでめっちゃ可愛いんですよ(*≧▽≦*)

世界観が独特なので最初理解するのに少し苦労するかもしれませんが、とてもおもしろい作品なのでご興味ある方はぜひ読んでみてください(^^♪

 

 

美味しいコーヒーを味わいながらゆっくりと漫画を読む時間。

あぁ至福・・・(*´ `*)

好きな漫画とコーヒーをたっぷり楽しみながら時間は過ぎていきました。。。

 

 

 

 

 

どれくらい経ったでしょうか・・・?

時計を確認してなかったので正確にはわかりませんでしたが、たぶん1時間半から2時間くらいは宝石の国を読み耽っていたと思います。

 

コーヒー1杯でこれ以上居座るのはさすがにちょっと気が引けたので、お話のキリのいいところで切り上げてお店を後にしました。

宝石の国の続きが気になりますし、他に読みたい漫画もたくさんあったのですが、それは次回お邪魔したときのお楽しみとして残しておきましょう(^^)

 

 

 

仕事終わりの金曜夜。

美味しいコーヒーと大好きな漫画を思う存分堪能した僕は、ホクホクした気持ちで家路についたのでした。

 

 

 

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 今回お話しした「眞踏珈琲店さんは神保町駅から徒歩10分ほど。大通りから見ると少し奥まった場所にあるので、こまめに地図を確認しながら行かれた方がいいかもしれません。また、場所が場所なだけに車や人通りといった交通量もかなり多いです。行かれる際は十分ご注意くださいね!

 

今回は仕事帰りだったためにビジネススーツでお邪魔することになってしまいましたが、次回はぜひお気に入りの服を着てコーヒーと本を楽しみに行きたいです(*^^*)

宝石の国の続きも気になりますしね!(笑)

 

 

 

素敵な雰囲気のお店と美味しいコーヒーを味わいながらゆっくりと読書を堪能するひととき。

今回は、東京 神保町にある「眞踏珈琲店」さんのことをお話しさせていただきました(^^)

 

次はどんなカフェに出会えるかな?

以上、気ままにcafeさんぽでした!

海自の街に思いを馳せて

 

5月に入って暑い日も続くようになってきました。

6月まであと一週間ちょっと。

 

2020年ももう半分が過ぎようとしているんですね。。。

 

 

そんなことを頭の片隅でぼんやりと考えていたある日。ふと、これまでに行った海上自衛隊 基地めぐり」の写真を見返してみました。

横須賀に呉に佐世保舞鶴に大湊。”海上自衛隊の基地がある街”という点ではみんな同じだけど、実際行ってみるとそれぞれの地域の特色があって、そこにしかない魅力がいっぱい詰まった素敵な街ばかりでした(*^^*)

 

 

どの街も楽しかったなぁ。最後に行ったのは2019年12月の横須賀かぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年の12月・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺もう半年近くも海自旅してないやんけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!(錯乱)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、僕は大の海自好き。

ひどいときには、ただ”護衛艦を見たい”という欲望の為だけに毎週末横須賀に通っていたほどの人間です。(ちなみに僕の家から横須賀までは電車で片道2時間)

 

そんな僕がもう半年も海自旅に出ていないなんて・・・。

 

 

まぁ外出自粛の情勢ですから仕方ないことなのですが、それでもこの事実はちょっと寂しい。。。

 

 

 

 

 

と、いうことで

今回の記事では、僕が今までに巡ってきた海自の街5ヵ所に思いを馳せつつ、その街で僕が個人的に好きなものについて自分勝手に語っていきたいと思います(≧∀≦)

 

それぞれの街で語っていく項目は下記の通り。

 

①僕が感じた地域の特色

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

③好きな場所

④美味しかったご当地グルメ(今回は敢えて海自カレー・海軍カレー以外で!)

 

 

では、さっそく語っていきましょうか♪♪

 

 

 

 

 

 

 

【横須賀】

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①僕が感じた地域の特色

首都圏から一番近い海自の街 横須賀。そのせいか、真っ先に感じるのは「人、多いなぁ」という感想。横須賀の中心街 横須賀中央駅周辺に比べれば、海自基地に一番近い汐入駅周辺はまだ落ち着いた雰囲気がありますが、それでも休日となれば結構な人の数となります。海自基地を巡るクルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」も盛んに行われていますし、とても活気があって賑やかな街ですね!

”横須賀にしか配備されていない艦艇”もたくさんあり、上記のYOKOSUKA軍港めぐりは非常に見どころ満載です!更に、海上自衛隊の艦艇とアメリカ海軍の艦艇を同時にたっぷり眺めることができるのも横須賀でしか味わうことのできない魅力ですね!

 

 

 

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

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やはり「DDH-183 いずも」でしょうか。

横須賀 ヴェルニー公園に入ってこのいずもが見えてくると「横須賀に来たー!!」と実感します。

ちなみにいずもの全長は248m自衛隊史上最大の大きさを誇ります。陸から眺めるいずももいいですが、YOKOSUKA軍港めぐりにて海から眺めるいずもの大きさは本当に「圧巻!」の一言ですよ♪

 

 

 

③好きな場所

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「世界三大記念艦 三笠」です♪

三笠公園」というよりも「三笠」そのものですね。

この戦艦 三笠。なんか普通にこの場所にドンッ!とあるのでついついレプリカのように思ってしまいますが、レプリカではありません!日露戦争中の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊と戦った本物の戦艦なんです。

そんなことなど全く知らずにここを訪れた初めての横須賀旅当時の僕。「主砲とか機銃とかレプリカにしてはえらくリアルじゃね?」と思いスマホで調べてみると、これらが本物である、ということが判明!あまりの衝撃的事実に「え!?これモノホン(死語)!?モノホン(死語)の戦艦!?」と三笠の艦上で一人興奮していたのも今となってはいい思い出です(笑)

 

 

 

④美味しかったご当地グルメ

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ヨコスカネイビーバーガーです!

上の写真はどぶ板通りにあるTSUNAMIさんのバーガー。アメリカ海軍の方もよく食べに来られるという有名なお店です。

ハンバーガー本場の方々にも愛されてるバーガーということだけあって、サイズもアメリカンサイズ!!あご外れるっ・・・!っていうくらい口あけてもかぶりつくのは難しいと思いますw

バーガーが運ばれてきたとき、その大きさに思わず「Oh...American...(;・∀・)」と呟いてしまうのではないでしょうか(笑)

 

 

 

★過去の横須賀海自旅記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

舞鶴

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①僕が感じた地域の特色

最寄り駅東舞鶴駅で降りた瞬間「あれ?海は?」と混乱する海自の街No.1(笑)駅から海自基地までは少し歩かなければいけません。

他の海自の街と比べると非常に落ち着いた印象の街です。京都府”という地名のイメージからしてもかなり静かに感じるのではないでしょうか。平たく言うと田舎です(笑)だが、それがいい京都市街のように華やかで賑やかな”京都”とはまた違う、静かで落ち着いた”京都”を楽しむことができれば、君はもう舞鶴の虜だ!

舞鶴赤れんがパーク」「北吸トンネル」など、旧日本海軍の史跡がそのままの形で地元の人たちの生活に根付いているのも舞鶴の特徴だと思います!

 

 

 

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

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これはもう絶対「DDG-175 みょうこうです!

僕が初めて目の当たりにした護衛艦、そしてそのロマンに触れ、海自を好きになるきっかけとなった護衛艦です!舞鶴 北吸桟橋から初めてみょうこうを見上げた時の光景と感動は今でもはっきりと思い出すことができます(*´ω`)

日本中の海自の街を旅し、様々な艦艇を見てきた今でも、「DDG-175 みょうこう」は海上自衛隊艦艇の中で1番大好きな艦艇なんです。

艦側面に八角形の薄グレーの板が見えますね。これはイージスシステムの「フェーズドアレイレーダー」。みょうこうは日本に8隻ある(注意:現時点ではまだ就役していない艦もあります)イージス艦のひとつなんです(^^♪

 

 

 

③好きな場所

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「ん?DD-130 まつゆき?」と思われてしまうかもしれませんが、「北吸桟橋」です。すいません、桟橋全体を撮った写真がなかったので、比較的桟橋が写り込んでるまつゆきの写真で勘弁してください(;^_^A

北吸桟橋は舞鶴基地内の桟橋で全長約1kmにも及ぶ桟橋です。海自の桟橋の中では全国1位の長さを誇ります。海自エリアなので艦艇見学の時しか立ち入ることはできませんが、長い長い桟橋に一切のガタつきなく一直線に繋留された艦艇群は溜め息が出てしまうほど美しいんです。

艦これをプレイしてる人なら「これが単縦陣か・・・!」と興奮することでしょう(*^^*)

 

 

 

④美味しかったご当地グルメ

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「Essen」さんの「京都舞鶴カレーパン」です♪

創業30年。地元の人に愛されるパン屋さんは東舞鶴駅の南口を出て少し歩いたところにあります。舞鶴基地方面とは反対側の出口になるので、もしかしたら海自好きの方々にもあまり知られていないお店なのかもしれませんが、このカレーパンが本当に本当に絶品なんですよ!これ食べたら市販のカレーパン食べられなくなるんじゃないでしょうか(笑)舞鶴を訪れた際には是非味わっていただきたいパンです!

ただ、1日のうちに作られる数には限りがあるので、来店する時間が遅いと売り切れてしまっていることもあります。確実に食べたいならできる限り早い時間に訪れることをお勧めします。

 

 

 

★過去の舞鶴海自旅記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

【呉】

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①僕が感じた地域の特色

横須賀に負けず劣らず賑やかな街 呉。いや、駅前の建物の大きさや密集感は横須賀(汐入)以上のものがあるのではないでしょうか。

広島市福山市に次いで県内第3位の人口を誇る呉市街の規模も人の多さもハンパじゃないです。とはいえ、人や車が多い分道幅も広いのでとても歩きやすいです。夜も街灯がたくさん灯って明るいし周りにはいっぱい人が歩いているので、一人旅でも全然寂しく感じない街ですね!

”戦艦 大和が生まれた場所”としても有名で、駅からほど近い場所に大和ミュージアム呉市海事歴史科学館)」「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」があり、旧日本海軍海上自衛隊のことを勉強するのにもうってつけ。海自関係以外にも「RECRE」ゆめタウン 呉」などのショッピングセンターも充実しているので家族や友達、恋人と訪れても楽しめる街だと思います(^^♪

 

 

 

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

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「AOS-5201 ひびき」です!

音響測定艦というカテゴリの艦艇で、厳密にいうと「護衛艦」とはまた違った艦となります。よく見ると艦の形も他の艦艇とはちょっと違いますよね!

音響測定艦”という艦種名の通り、海中の音の測定・情報収集を行うことを任務としているのですが、その能力や運用などは機密として一切公開されていないんです。そういう意味では、海上自衛隊の艦艇の中でも多くの謎のベールに包まれた艦艇であると言えます。

そういうミステリアスなところが、他の艦艇には無いひびきならではの魅力なのではないでしょうか(^^)

 

 

 

③好きな場所

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僕と同じくこの場所を好きな方は多いのではないでしょうか。「歴史の見える丘」です!呉駅から少し山側に上った場所にあります。

眼下に見渡せるのは「ジャパンマリンユナイテッド  呉工場」。その昔、戦艦 大和はこの造船所で建造されました。上の写真2枚目の左端。海まで続いた長い建物が、まさしく戦艦 大和が建造された場所です。大和を建造したドック自体は現在ではもう埋め立てられてしまっているのですが、建造中の大和を覆い隠すために造られた大屋根は今でもこうして見ることができます。

戦艦 大和の大きさと歴史を肌で感じられる貴重な場所ですね(*^▽^*)

 

 

 

④美味しかったご当地グルメ

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呉は”屋台の街”としても有名なんです♪

夜になると呉市街を流れる「堺川」に沿ってたくさんの屋台が軒を連ねます。

そんな呉の屋台で食べた一品。「たんや華智」さんの「牛尾拉麺(テールラーメン)」です。スープの中にはにんにくがたっぷり。チャーシューの代わりに牛尾の輪切りが骨ごと入ってるワイルドなラーメンです!見た目通りにんにくの味はがっつりくるのですが、それでいて全くしつこくなく、不思議とさらっとスープまで飲み干せてしまいます。

旅で歩き回った身体にじんわりと染み渡る美味しさなんです(^^♪

 

 

 

★過去の呉海自旅記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

佐世保

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①僕が感じた地域の特色

呉と同じく非常に賑やかな印象の佐世保。ただ、呉と少し違っているのは”駅前や駅周辺から海自海自していない”というところでしょうか。

例えば、呉には駅から近い場所に「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」がありますよね。佐世保にも同じく「セイルタワー(海上自衛隊佐世保史料館)」があるのですが、こちらは駅から少し離れた場所にあります。また、佐世保駅 みなと口の前には「させぼ五番街というオシャレなショッピングモールがあり、休日にはイベントなども催され、若い人たちや家族連れで大いに賑わいます。そういう点では、駅前の雰囲気は”海自の街”というよりも”長崎のオシャレどころ”といった感じが強いと思います(^^♪

海上自衛隊の旅、オシャレにショッピング、どちらもたっぷりと満喫できるのがこの街なんです!

海自の街の雰囲気とオシャレな繁華街の雰囲気が絶妙にマッチした佐世保。そういう意味では海自旅初心者の方には一番おススメの街かもしれません(*^-^*)

 

 

 

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

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補給艦「AOE-426 おうみ」です♪

これはもう艦名にシンパシーを感じた、としか言いようがありませんw

おうみは漢字で書くと「近江」。これは琵琶湖の古名であり滋賀県旧国名でもあります。そして、僕は滋賀県出身。・・・もう説明は十分ですね(笑)

佐世保でおうみを見たとき無駄に親近感を感じてましたw

ちなみにおうみを建造したのはユニバーサル造船 舞鶴事業所。名前はおうみでも生まれは全然滋賀県じゃありませんでしたww

艦種名の通り、他の艦艇に燃料や物資を補給するのが主な任務のおうみ。全長は221mと(いずもやかがほどではありませんが)かなり大きな艦艇なんです(*^^*)

 

 

 

③好きな場所

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佐世保市街から少し離れてしまうのですが「弓張岳展望台」です!

見てくださいこの絶景!!細かな説明なんて必要ありませんね(*^^*)

本当に美しくて言葉になりません。。。

佐世保港は別名「葉港」とも呼ばれています。由来としては主に2つあり、一つは「サ」「セ」「ホ」の字を縦に並べてギュッと潰したら「葉」という文字になるから。そしてもう一つは、湾の形がちょうどかえでの葉のような形をしているから、だそうです。確かにこの展望台から見ると、湾の手前が葉先の部分、そして奥が茎の部分でかえでの葉のように見えますね♪

奥へいくほど霞む島々が本当に綺麗です。。。

 

 

 

④美味しかったご当地グルメ

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レモンステーキです!こちらは佐世保駅から北に少し歩いたところにある「Lemoned Raymond」さんでいただいたもの。

甘辛いタレに柔らかい肉、そしてほんのり香るレモンの風味。もう絶対間違いない美味しさです( *´艸`)

お店の雰囲気もとても良く店員さんも気さくな方ばかりなので、ついあれこれと話し込んでしまいました。アットホームで一人でも気軽に入ることのできるとてもいいお店です♪皆さんも佐世保を訪れたときはぜひ(^^)

 

 

 

★過去の佐世保海自旅記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

【大湊】

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 ①僕が感じた地域の特色

北の海を護る大湊地方隊がある青森県 大湊。駅前に大きなビルや商業施設などはなく本当に静かな雰囲気で”田舎の港町”という言葉がとても似合います。

他の4ヵ所に比べたらどうしてもマイナーなイメージがあるこの街。そのためか、他の地域から海自を見に来る人も少ないようです。タクシーの運転手さんに「僕みたいに海自目的で大湊来る人多いですか?」と尋ねると「いやいやそんな人全然いないよ!お客さんかなり珍しいですよ!」と言われてしまいました(笑)しかし、この情報は海自好きにとっては逆に朗報ではないでしょうか!人混みを気にせずゆっくりと艦艇を眺められる、そんな貴重な空間が大湊にはあるんです(*≧ω≦*)

海自好きは大湊へ行こう!!

 

 

 

②所属艦艇の中で1番好きな艦艇

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写真奥になってしまいますが「DD-103 ゆうだち」です!

むらさめ型護衛艦のシャープな形カッコよくないですか!?艦首がギュンッ!て感じで前に突き出してるのがなんとも少年心をくすぐられます( *´艸`)

あと、僕単純に艦これの夕立好きなのでw改造前よりもやっぱり改二の姿の方が好き。

護衛艦のゆうだちを見ていても「ぽいぽい」言いたくなってしまいますw

 

 

 

③好きな場所

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大湊と言えばやっぱりここ!自衛隊桟橋近くの空き地(宇田児童公園前の広場)」です。

民間エリアにも関わらず護衛艦を至近距離で見られる貴重な場所!しかもフェンスや塀もない!特に立ち入りが制限されている場所でもないので、基本的にはいつでも自由に艦艇を眺められる!僕何時間でもここに居られます(笑)

上で書いた通り、海自を見に来る人も少ないので人混みでごった返すこともほぼありません。ゆっくりと落ち着いて艦艇を眺めたい人には本当におススメの場所です!!

 

 

 

④美味しかったご当地グルメ

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大湊駅前の居酒屋「北海亭」さんでいただいた「味噌貝焼き」です!

北海亭さんでは「味噌貝焼き」と教わりましたが、地域によって呼び方が異なり「貝味噌焼き」「貝焼き味噌」と呼ばれることもあるそうです。

ホタテにサケにわかめに豆腐、そこに味噌と玉子。美味しいに決まってる(*≧ω≦*)!!

もう写真から美味しさが伝わってきますよね!

しかも北海亭さんのマスターは海上自衛隊の元自衛官なんです!!貴重なお話をたくさん聞かせていただきました!女将さんも本当に素敵な方で「ひとりでお酒飲むなんて寂しいでしょ?」と、僕と一緒にお酒を飲んでくださいました。

帰り際、冗談っぽく「このお店があるうちにまた来てね」と言ってくださいました。

もちろんです!絶対絶対また伺います!!(*^-^*)

 

 

 

★過去の大湊海自旅記事↓↓

tabino-kanatani.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

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こうやって改めて各地域を思い返すと、どの街にもその土地にしかない素敵な魅力がいっぱいいっぱい詰まっていることがはっきりとわかりますね!

 

日本に5ヵ所ある海上自衛隊の基地とその街。

”海自の街”という括りではみんな同じですが、街の雰囲気、人の往来、空気の香りから食べ物まで、その全てにその地域の特色が息づいていて、ひとつとして全く同じものはありません。だからこそ全ての街を知りたくなるし、その魅力に触れることで何度も訪れたくなるんですね!

 

またそれぞれの街を旅するのが楽しみです(*^^*)

 

 

 

今回は各”海自の街”について好き勝手に語ってみました。

「雑談」のカテゴリにありながら結構ボリューミーな記事になってしまいましたが、みなさんの旅心をくすぐることはできたでしょうか?(*^-^*)

 

それぞれの海自の街に思いを馳せて・・・

 

 

では、また次回の記事でお会いしましょう!

GINのラーメンレポート5 【北海道らーめん 楓(平和島)】

 

たまに無性に食べたくなる魔性の食べ物。

それが・・・ラーメン!!

 

「ダメだ!食ったら太るぞ!!」と強く自分に言い聞かせても、ついつい欲望に負けて食べちゃうんですよね~。

 

 

中学生とか高校生の時は毎日部活後に近くのスーパーでアイス買って食べて、帰宅後は晩御飯の前に袋ラーメン作って食べて、そのあとの晩御飯でご飯おかわりして、食後にデザートで果物とか食べてたんですけどね。それでも全く太らなかったですよ。。。

 

高校生の時、たまに友達とプールに遊びに行ってたんですが、その時の写真見たら僕のお腹、見事に6パック!でした。すげぇな・・・若いっていいな・・・。

 

 

 

 

さて!(笑)

そんなふうに過去を羨ましく思いつつ今回ご紹介するのは、

「北海道らーめん 楓」さんです!

場所は、仕事の都合でよくGINが出没したりしなかったりする平和島(*^^*)

 

それでは、早速ご紹介していきましょう!

 

 

 

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こちらが「北海道らーめん 楓」さんのラーメン。

僕は「味噌らーめん」をいただきました!

 

 

一言でいうと”飾らない味噌ラーメン”

味自体はとてもシンプルなのですが、そのぶん味噌本来の深みやまろやかさが存分に引き立っています!麺は札幌の老舗製麺所から直送してもらっているという特注ちぢれ麺。そんなこだわりのもちもち麺は濃厚スープによく絡んで、一口頬張るとまるで口の中全体が幸せで満たされるようです(*´ω`)

 

ただ、僕のイチオシはトッピングされたもやしなんです!

トッピングの方かよ!とツッコまれそうですが、侮ってはいけません。このもやしがめっっっっっちゃ美味しいんです!!

新鮮さ、そしてみずみずしさ、「あれ、このもやしもしかして生で食べても美味しいです?」と思ってしまうくらい美味!!

できればこのもやしで某アイドルマスターの某アイドルのようにもやしパーティーをしてみたいですね(笑)

 

 

トッピングにまで感動させられた「北海道らーめん 楓」さんの一品。

北海道の豊かな自然と壮大な風景が心の中に広がるようでした(*^-^*)

 

 

 

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今回ご紹介した「北海道らーめん 楓」さんは、品川駅から京急本線に乗車し約15分。平和島駅で下車して徒歩1分の場所にあります。

 

上の地図画像の通り、平和島駅 東口を出て左に進むとすぐのところにありますのでおそらく道に迷うことはないと思います。ただ、駅前の車道は交通量が多いですし、歩道も狭いので、行かれる際は自動車や自転車に十分注意してくださいね。

 

 

余談ですが、僕が平和島を訪れるときはいつも仕事時なのですが、なにぶん海自好きですので、京急本線に乗車してると「あぁ、このまま横須賀まで行きたい・・・」と、いつも思ってしまいます( ´Д`)

それだけ(笑)

 

 

 

みなさんもぜひ食べに行ってみてくださいね!

以上、GINのラーメンレポートでした!

さぁ悪夢の話を

 

こんにちは!

GIN<ジン>です(*^-^*)

 

いつも”旅”を中心に記事を書いてる僕ですが、ふと「そういえば最近雑談記事書いてないなぁ・・・。」と気付いたので、今日はひっっっっっっっっっっっさしぶりに雑談をしていきたいと思います(´▽`*)

 

毎回緩い僕の記事ですが、今回はより緩くなるのでよろしくお願いします(?)ね!

 

 

 

そんな今日の記事は何をテーマに雑談しようかといいますと・・・

先日僕が見た悪夢について話してみようかと思います(<●>皿<●>)

 

 

まぁ悪夢と言ってもおばけ系やグロテスク系ではないので、そういうのが苦手な方も安心して読んでいただけると思います!

 

とはいえ、夢の中の僕は本当に地獄のような苦しみを経験したので、これはみなさんにお話ししなければ、と(笑)

そしてその状況を想像していただいて、みなさんにもぜひ地獄のような苦しみを感じていただきたいな、と(悪笑)

 

 

まぁ今回はそんなことを企みつつ緩~く書いていく記事ですので、みなさんもどうか肩の力を抜いて緩~くお楽しみください(*^^*)

 

 

 

【注意】

※これはあくまでも先日寝てるときに見た夢の話です。GIN<ジン>の実体験ではないのでご注意ください。そして正夢にならないように願いたいです。。。

※ぜひ夢の中の状況を想像しながら読んでください。じゃないと僕が何やら見た夢のことをひとり朗々と語る変人に成り果ててしまいます。よろしくお願いします。

 

 

 

では、ちょっと寝てみましょうか。

おやすみ~(ノД`)・゜・。

 

 

 

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ぼんやりと霞んでいた意識が急に覚醒します。僕は立っていました。

 

とりあえず、ゆっくりと周りを見回します。そこは大きな四角い部屋の真ん中。”大きな”と言ってもそこまで巨大なわけではありません。中学校や高校の教室よりひと回り大きいくらいの広さでしょうか。床はフローリングで、少し高めの天井にはいくつもの電灯が取り付けられていて十分な明るさを保っています。壁は白色、ですが僕の目の前の壁だけ一面鏡張りとなっていました。

どうやらここは、ダンスやお芝居などの稽古をする「レッスンスタジオ」のようです。(バレエのレッスン室を想像してもらうとわかりやすいかな?)

周りには僕と同じくらいの年代の男女が十数名。2~3人で真剣そうに話したり、冊子のようなものをじっと眺めたり、何やらみんな各々で忙しそうにしていました。

 

「よーし、じゃあ一回通しでやってみようか!」

 

いきなり男性の大きな声が響きました。

周りには同年代の男女しかいないと思っていたのですが、見ると、50代くらいのおじさんが一人、前方の鏡壁の右端辺りに置かれた椅子に座っていました。

 

そこでようやく状況を理解しました。僕はこの光景に見覚えがあったのです。

実は僕は以前、役者業をしていたことがあって(←これは夢じゃなくて本当の話です)、今見てるこの光景は舞台演劇の稽古をしているときのレッスンスタジオそのものだったのです。そして、先程おじさんが言った「通し」とはいわゆる「通し稽古」のことで、演る演目を本番と同じように最初から最後までノンストップで進める稽古のことを指します。つまり、今ここは舞台演劇の稽古をしているレッスンスタジオで、周りにいる同年代の男女は演劇に出演する役者や裏方の人たち(そしておそらく僕もこの劇団の一員)。とすると、あのおじさんは演出家(舞台演劇における監督的立場の人)といったところでしょうか。そして今まさに、これまでの稽古を経て作品の完成度を見るために通し稽古が始まろうとしている、という状況でした。

 

おじさんの号令を受けて、周りにいる男女たちは一斉に準備に取り掛かります。バタバタと騒がしい足音が響くレッスンスタジオ内。そこで僕はふと、ある疑問に気付きます。

 

「・・・あれ?俺は何をすればいいの?」

 

”何をすればいいか”どころの話ではありません!

僕も劇団の一員としてレッスンスタジオの中にいるのに、いくら考えても自分に与えられた役目が思い出せません!というか、今から始まる通し稽古に関する一切のことが思い出せないんです!

 

 

 

演目は? 俺の役は? 準備するものは?

 

 

 

いくら頭を悩ませてみても一向に思い出せません。

忙しなく動き回る仲間の中で、僕はただただ突っ立っていることしかできませんでした。。。

 

 

そんな僕を尻目に着々と準備は進みます。

前方鏡壁のすぐ前には2枚のパーテーションが置かれます。一枚は鏡壁の右端、そしてもう一枚は鏡壁の左端に。鏡壁を背にして見ると、ちょうど間が大きく開いた「ハ」の字の形です。これは舞台演劇の稽古なので、パーテーションの裏、鏡壁とパーテーションの間の狭い空間を「舞台袖」、そして左右のパーテーションの間にできた3mほどの空間を「舞台」と見立てているのでしょう。先程号令を掛けた演出家のおじさんは僕のちょうど真後ろ、レッスンスタジオ後方の壁前真ん中に椅子を持っていき座り直します。鏡壁側を舞台、レッスンスタジオ後方の壁側を客席としたセッティングです。

 

 

やがてセッティングが終わり、準備を終えた仲間たちはそれぞれ演目開始前の初期位置につきスタンバイを始めます。ところが、相変わらず僕はレッスンスタジオの真ん中に突っ立ったままでした。だって、今から演る演目はおろか、自分が役者なのか裏方なのかすらわからないのですから初期位置になんてつきようがありません。僕は右にも左にも後ろにも前にも動き出せず、ただオロオロとうろたえることしかできませんでした。

 

仲間全員が配置につき、とうとう僕一人だけ取り残されてしまいました。レッスンスタジオのど真ん中で挙動不審のようにキョロキョロと周りを見回すことしかできない僕。

やがて、「あいつ何してんの?」と周りから怪訝な視線が飛んでくるようになります。

みんなを待たせてしまっていることへの申し訳なさと何も思い出せないことへの焦りとで頭は混乱し、背中にはジワっと嫌な汗が滲みました。ど、どうしよう・・・。

 

すると、「こっちこっち」と小さな声が聞こえました。

見ると、前方の右端、鏡壁前に置かれたパーテーションの裏から男の子(とはいえ同年代なんだけど・・・)が早く来いといった様子で必死に手招きをしているのが見えました。僕は突き刺さる視線から逃れたい一心で、招かれるまま後先考えずパーテーションの裏に滑り込みます。先程も書きましたが、パーテーションの裏は「舞台袖」。どうやら僕は裏方ではなく役者として演目に参加するようです。よかった・・・とりあえず初期位置にはつけた・・・。

 

「じゃあいくよ!よーい、スタートッ!」

 

僕がパーテーションの裏に潜り込むと間髪入れずに演出家のおじさんが声をあげ、通し稽古をスタートさせます。まるで「一秒たりとも無駄にはできない!」といった様子です。

最初に登場する役がパーテーションの間(舞台)に出ていき演技を始めます。僕は先程の痛い視線から何とか逃れられた安心感で、その演技をしばらくぼ~っと眺めていました。

しかし安心したのも束の間、次なる問題に気付きます。

 

 

 

・・・舞台袖にいるということは、俺は役者・・・。

俺って何の役なの!?

 

 

 

男の子の助け舟で初期位置にはつけたものの、だからといって自分の役目を思い出せたわけではありません。依然、通し稽古に関する記憶は真っ白です。演劇が始まっているというのに演目すら思い出せません。

 

 

もう自分で考えても無駄!ここまで来たら覚悟を決めるしかない!!

そう悟った僕は、恥を承知で先程助け舟を出してくれた男の子に恐る恐る問いかけます。

 

「あの・・・俺って何の役なの・・・?」

 

男の子の表情が一瞬のうちに「こいつ何言ってんの!?信じられない!」というものに変わりました。

そりゃそうです。通し稽古といえば、個々の練習はもちろん、各場面の稽古もしっかり固め終わった後に、まさしく”稽古の最終段階”として行うものです。そんな通し稽古の最中に「自分の役って何?」などと世迷い言を言っている奴がいるのですから。

でも、僕も引けません。更に言葉を重ねます。

 

「ごめん、忘れちゃって・・・。」

 

すると男の子は溜め息をつき「じゃあ台本見ろよ・・・。」と呆れた様子で僕の右手を見ました。僕もそれにつられて自分の右手に目を向けます。すると、右手には今回の演目のものであろう台本が握られていました。今まで全く気付かなかったけど・・・最初からこんなの持ってたっけ・・・?

 

 

少々疑問は残りますが、とにかく台本を持っているのはラッキー!すぐさま台本を開けて中を確認します!

すると、なんと不思議なことに、台本自体には全く見覚えは無いのですが、なぜか中に書かれたセリフの数々には薄っすらと既視感を覚えるのです。なんとなく見たことある・・・ような気がする・・・!!

 

 

これはチャンス!!

この調子なら自分の役やセリフを思い出せるかも!急いで台本を読み進めます!!

 

 

 

 

 

俺の役はどれだ!?

 

思い出せ!!

 

 

 

 

 

思い出せ!

 

 

 

 

 

思い出せ

 

 

 

 

 

思い出せ・・・

 

 

 

 

 

思い出せ・・・ないッ!!( ;∀;)

 

 

 

なんでッ!?

セリフには薄っすら見覚えがあるのにッ!!

なんで自分の役だけ思い出せないんだよッ!!

 

 

 

 

 

その瞬間、背後から先程の男の子の声が聞こえました。小さな、しかしとても芯の通った声で、僕の一番恐れていた言葉を投げかけてきました。

 

 

「おい、お前の出番だぞ。」

 

 

 

 

終わった・・・。

台本の中身には薄っすらと見覚えはあるものの、自分の役もわからない、セリフも思い出せない。そんな状態で”稽古の最終段階 通し稽古”の場に立たされる・・・。

 

 

 

僕はふらふらと舞台へ出ていきました。舞台上には男の子が2人。ひとりは片膝をついた姿勢で、もうひとりは、けがをしている設定なのかその傍らに苦しそうに寝そべっていました。もう、何がなんだかわかりません・・・。

 

 

舞台上の2人、舞台袖に控えている役者のみんな、レッスンスタジオ後方に座っている裏方の人たち、そしてその奥壁際に座っている演出家のおじさん。全員の視線が僕に注がれます。その雰囲気からはっきりわかりました。

 

 

 

・・・ああ、俺のセリフの番なんだな・・・。

 

 

 

しかし、一言も、最初の一文字さえもセリフは浮かんできません。

黙りこくる僕に、全員の怪訝な視線が突き刺さります。またしてもこの状況に立たされてしまいました。先程と違うのは、僕がもううろたえず、全てを諦めたかのように力なくうな垂れていることだけ。

 

 

ただ黙って俯き続ける僕に痺れを切らしたのか、演出家のおじさんが言葉を投げてきます。それに柔らかさは微塵もなく、まるで僕の状況を見透かしたような言葉でした。

 

 

「おい、ちゃんと練習してきたのか。」

「えっと・・・。」

 

 

僕は言葉に詰まります。まさか「この演劇のことを何も思い出せません」なんて口が裂けても言えません。というか、台本の中身には薄っすらと見覚えがあるのだから”何も”思い出せないわけではないのです。極端な話ですが、自分の役やセリフを丸々全部ド忘れしてしまったのではないか、とまで思えてきてしまいます。

 

 

 

「すいません・・・。」

 

 

 

ギリギリ絞り出せたのがこの一言だけ。周りの空気が一気に凍り付くのがわかりました。

 

通し稽古をする段階で、セリフはおろか、自分の役すらもわかってない奴がいるなんて。しかもそんな奴と一緒に舞台演劇を演るなんて。こいつ本当に大丈夫か!?やる気あるのか!?

 

辺りは静まり返っていましたが、身体中に容赦なく突き刺さる視線と共に、みんなの心の声がはっきりと聞こえたような気がしました。

 

 

 

 

みんなに申し訳ない。つらい。逃げたい。でもどうすることもできない。

なんで、なんでこんなことに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして僕は目を覚ましました。

 

 

 

 

目の前には朝の陽射しに照らされた見慣れた自室の天井がありました。

 

 

「・・・きっつ・・・。」

 

 

小さく独り言ちた僕はこれが夢であったことに心から安堵するのでした。。。

 

 

 

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どうでしたか?

結構マジで悪夢じゃなかったですか?(笑)

 

 

夢だったとわかった今でも思い出すと冷や汗かきそうになります・・・(*_*;

これまで演劇やダンス、歌などで舞台に立った経験のある方ならよりリアルに肝を冷やせたのではないでしょうか(笑)

 

 

『慣れたことでも決して油断してはいけない』ということなのかもしれませんね!(ちょっと違う気もするけどw)

 

 

 

ちなみに、実際の僕はセリフを覚えるのめちゃくちゃ得意なんですよ(*^^*)

自分の役のセリフではなく、自分以外の役のセリフを覚えるのがコツなんです!一見遠まわりなように思えますが、他の人のセリフを覚えることによって・・・

 

・・・というのはまた別の話なので、ここで話すのはやめておきますね( *´艸`)

 

 

 

 

 

久々の雑談記事でしたが、楽しんでいただけましたか?

ちょくちょくこういう記事も書いていければいいな(*^-^*)

 

 

では、また次回の記事でお会いしましょう!

くれぐれも悪夢にはお気をつけくださいね~(笑)

暁の水平線に勝利を刻め!≪北の防人 大湊警備府≫ ~青森県 むつ市 大湊~

 

1886年(明治19年)に制定された「海軍条例」に基づき日本に設置された4つの鎮守府横須賀鎮守府舞鶴鎮守府、呉鎮守府佐世保鎮守府

 

これらの鎮守府は戦後、旧日本海軍海上自衛隊となった後もそれぞれが”海上自衛隊の主要基地”として編成され、今もなお私たちの生活を護ってくれています。

 

大人気の艦隊育成ゲーム艦隊これくしょん‐艦これ‐」の中でもサーバー名に各鎮守府の名前が割り当てられていて人気を集めていますよね!

 

 

 

ところで

戦時中、日本周辺の海域を護るために、上記の4鎮守府に加えもう1ヵ所重要な海軍港が置かれていたことをご存知でしょうか?

そういえば、旧日本海軍鎮守府は4ヵ所ですが、海上自衛隊の主要基地はそれよりも1ヵ所多い全5ヵ所となっていますね。。。

 

 

 

今回の旅はその残る1ヵ所が舞台。

北の防人「大湊警備府」が置かれた町、青森県 大湊を旅していきたいと思います!

もちろん、今回も僕らしく「艦これ」を絡めつつ紹介していきますのでご安心(?)くださいね(*^^*)

 

 

では、大湊に向けて出発しましょう!

艦隊、抜錨!!

 

 

 

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青森県野辺地駅からJR大湊線に乗車し、ゆったりと電車に揺られながら下北半島を進むこと約1時間。JR大湊線の終着駅大湊駅に到着です!

 

 

駅舎の玄関口には”てっぺんの終着駅 大湊駅と書かれた看板が掲げられています。

 

「単純に”(本州)最北端”って書いちゃダメなの?」と思ったあなた・・・。

 

 

いい質問ですね!!

 

 

JR大湊線下北駅を発車後すぐに路線が「へ」の字に曲がり、その後終着駅の大湊駅に到着します。下北駅が「へ」の字のてっぺん部分に位置し、大湊駅が「へ」の字の書き出し部分に位置すると考えてもらうとイメージしやすいでしょうか。

つまり、大湊駅は緯度的に言うと下北駅よりも若干南に位置しているんです。そのため”最北端”は名乗れないので、”てっぺんの終着駅”というフレーズになってるんですね。

 

・・・もう何というかドンマイとしか言いようがないww

 

 

 

駅前は”落ち着いた田舎町そのもの”といった雰囲気で、正直「あれ?海自は?(;・∀・)」と不安になってしまうほど(笑)

 

 

大湊駅から海上自衛隊 大湊地方隊までは少し離れています。距離にして約4kmほど。

駅前からタクシーに乗って大湊基地へ向かう人もいますが、僕にとっては4kmなんて”近場”でしかありません。当たり前のように歩いて向かいます。

 

大湊駅から大湊基地までの海沿いの道って歩いてるとめちゃくちゃ気持ちいいんです!

それに、歩いて行くからこそのお楽しみもあるんですよ(*^^*)

 

 

 

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大湊駅から大湊基地まで海沿いの道が続いています。(地元では「下道」と呼ばれているそうです。)

”遊歩道”と言えるほどのものではないかもしれませんが、”地元の方の散歩道”と言った雰囲気の道です。目の前に広がる陸奥湾を眺めながらのんびりと歩ける素敵なスポットです(*´ω`)

 

陸奥湾を背にして陸側を見上げると、なだらかに「釜臥山(かまふせやま)が広がっています。僕が大湊を訪れたのは7月。夏の大きな晴れ空に映える釜臥山の緑がとても綺麗ですね(*^_^*)

 

道中で出会った猫ちゃんとも遊びつつ歩を進めます♪

 

 

 

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歩いていると、町のいたるところで水が流れ出ている場所を見かけます。

 

実は、大湊は日本有数の”湧水地”なんです!

釜臥山が蓄えた雪解け水や雨水が地下水となって湧き出ているのだそう。

 

場所によってはコップが備え付けてあり誰でも自由に水を飲めるようになっています。

先程言った”歩いて行くからこそのお楽しみ”とはこのこと!

一点の濁りもない澄みきった湧き水はひんやり冷たくて、口に含むと”飲む”というよりもまるで”身体に染み渡っていく”かのよう( *´艸`)

 

穏やかに広がる陸奥湾や青空に映える釜臥山を眺めながらいただく湧き水は最高のごちそうです(≧ω≦)!

 

 

 

大湊の町に数ヵ所ある湧水群は「大湊天然水巡礼」として巡礼マップも作成されています↓↓

【PDFファイル】

https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/shoko/mu-gisen/files/map.pdf

(「ものづくりでまちづくり実行委員会事務局-青森県立むつ高等技術専門校」さんより引用)

 

 

 

ジョギングの給水所としてこの湧水所を利用されている方もちらほら見かけました。

海上自衛隊の方でしょうか(^^)

 

 

 

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海沿いの景色や湧水を楽しみながら歩くこと十数分。

いよいよ護衛艦の艦影が見えてきました!

沿岸に建つ民家と比べて見てみると、いかに護衛艦が大きいかがわかりますね!

 

 

 

では、そろそろ大湊警備府のことも詳しくお話ししましょうか♪

 

既に疑問に思った方も多いと思いますが、戦時中、大湊に置かれたのは鎮守府」ではなく「警備府」という海軍港なんです。

「警備府」とは、海軍規模の拡大に伴い、鎮守府の諸業務を分掌させるために要港部を改組し、より権限を拡大したもののことをいいます。

わかりやすく言うと、”主に鎮守府のサポートをする海軍港”のこと。

 

グレードとしては”鎮守府”のひとつ下となりますが、大湊警備府には水雷艇などが配備され、千島方面への防備強化、艦隊の後方支援、海上護衛などの任務に従事したそうです。戦後、旧日本海軍海上自衛隊となったあとは、他の4鎮守府と同様に海自主要基地(地方隊)として編成され、今日まで北方の海の安全を護り続けてくれています。

 

警備府が由来ではありますが、海自地方隊としての地位は他の4基地と同等のため、そういう意味では実質鎮守府へと昇格した”と言えますね(^^)

 

 

 

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そうこう話してるうちに大湊基地が近付いてきました。

 

そこで見てほしいのがこの写真!

大湊を訪れて僕が一番たまげた風景です!

何か気付くことはありませんか??

 

 

 

 

海上において、民間エリアと海自エリアを区切る仕切りが一切無いんです!!

 

 

 

 

他の海自基地を訪れたことのある方ならなんとなくイメージできるかもしれませんが、いくら海自基地が”気軽に訪れることができる場所”とはいえ、そこは軍事機密の塊。地上であろうと海上であろうと、民間エリアと海自エリアの間には何かしらの仕切りや囲いがあるのは当然のことです。

 

しかし、上の写真のように大湊は海上に民間エリアと海自エリアを隔てる仕切りが無いんです!ぶっちゃけ、行こうと思えばここからボートに乗って護衛艦に近付くこともできてしまいます。(もちろん、そんなことをしたら罪に問われるので本当にしちゃダメだよ!)

 

 

こんな風景が見られるのは日本中でも大湊だけではないでしょうか。

大湊に住む方々にとって海上自衛隊がいかに身近な存在であるかを物語っているようです。

 

 

 

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ついに大湊基地に到着しました!!

 

護衛艦3隻が出迎えてくれました!

左から「114 すずなみ」「120 しらぬい」「103 ゆうだち」です!!

「120 しらぬい」は2019年2月に就役したばかり!ピカピカです(´▽`*)

 

 

ちなみに艦これにも駆逐艦 不知火」駆逐艦 夕立」がいますね!

不知火と夕立。艦これではなかなか見かけない組み合わせですが、いったい何をお話ししてるのでしょうか?( *´艸`)

 

不知火「不知火に何か落ち度でも?」

夕立「ぽいぽい」

 

 

 

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ちなみにこの場所、自衛隊桟橋近くの空き地(宇田児童公園の前)になります。

ネット上で「多目的スペース」や「多目的公園」と呼ばれているのを目にしたことはありますが、どうやら場所としての正式名称は無いようです。

 

この場所、仕切りや鉄柵無しで護衛艦をこんなに近くで見られるのに、なんと民間のスペースなんです!!

 

立ち入るのに許可や申請は一切要りません!いつでも自由に立ち入って好きなだけ護衛艦を眺められるんです!すげぇよヤバイよ!!!

 

 

 

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時間によって閉鎖されることもないので(※)、こんな夜闇の中の護衛艦も撮ることができます!

(※)冬場は終日閉鎖されることもあるようです。

 

夜間、ここまで近距離で護衛艦を撮影できるのは、本当に日本中で大湊だけだと思います!

大湊に住む方々にとっては日常の光景かもしれませんが、他所から来た海自好きにとってはこの上ない貴重な瞬間!!興奮が止まりませんでした!!

 

 

 

[注意]

夜間、撮影をしていると海自の方に声を掛けられることがあります。これは、夜間のスパイ活動を警戒するためのものなので、話しかけられた際は正直に”趣味での撮影である”ということを伝えましょう。

声を掛けられたときは少しびっくりしますが、怖がらなくて大丈夫です(^^)

 

 

 

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ここまで好条件が揃っているこの自衛隊桟橋近くのスペース。

もちろん、休日には海自ファンの方々が集まる”護衛艦撮影スポット”となります。・・・とはいえ、僕が知る限り(イベントとかでない限り)人でごった返すことはないと思われます。

 

僕が訪れたのは7月の3連休。更に年に一度の大規模掃海訓練が行われる期間であったにも関わらず、護衛艦を見に来ている人の数は多いときで7~10人程度。

「え!?なんで!?なんでみんな護衛艦見に来ないの!?こんなに近くで見られるのに興奮しないの!?」と周りの人に問いただして回りたいほどでした(笑)

 

 

ともあれ、人が少ないのは嬉しいこと(*^^*)

心ゆくまでゆっくりと護衛艦を眺められます♪

 

 

 

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護衛艦の配置変更や各基地からの入港は、基本的には朝に行われます。

つまり、早朝から海自基地を訪れると航行している護衛艦を見られる可能性が高いんです。

 

僕は”海自基地めぐり”をするとき、基本的に朝イチで基地を訪れます。

この日も朝7時頃から例の自衛隊桟橋近くのスペースを訪れていました。

 

すると、沖合から基地に近付いてくる艦がちらほら・・・。

 

 

上でも少し書きましたが、僕が大湊を訪れた3連休は、年に一度の大規模掃海訓練が行われる期間だったんです!(別に狙って訪れたわけではありません。僕もこの日、地元の方に聞いて初めて知りました(;^ω^))

訓練自体は陸奥湾沖で行われるため見学することはできませんが、この訓練のために続々と入港してくる艦を見ることができました!!

 

 

掃海艦「304 あわじ」掃海艇「606 はつしま」

「あわじ」も「はつしま」も横須賀基地所属の艦艇です!!

 

 

 

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「あわじ」や「はつしま」だけではありません!

掃海母艦「464 ぶんご」「463 うらが」も入港してきました!!

 

しかもこの2隻に関しては、近くの自衛隊桟橋(桟橋を挟んで「103 ゆうだち」の隣)に並んで着岸・繋留してくれました!

 

 

巨大な掃海母艦がゆっくりと桟橋へ接近し、そこから細心の注意を払って行われる着岸・繋留作業。

 

こんな貴重な瞬間を、

こんなに間近で見られるなんて(≧ω≦)!!

 

感激すぎて過呼吸になるところでした(笑)

 

 

 

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そして撮影することができたレアシーン!!

 

護衛艦「114 すずなみ」「120 しらぬい」「103 ゆうだち」は大湊基地所属

掃海母艦「464 ぶんご」は呉基地所属

掃海母艦「463 うらが」は横須賀基地所属

海上自衛隊5基地のうち、3基地の艦艇が1枚の写真の中におさまってます!!(しかも「しらぬい」「ゆうだち」は満艦飾!)

 

 

こんな貴重すぎる瞬間、この先また見られるかどうか・・・。

写真と共にしっかりと瞼にも焼き付けた感激の瞬間でした!!

 

 

 

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護衛艦を見てテンション上がりすぎました(;^ω^)

熱を冷ますため基地を離れて少し歩きましょう。

 

訪れたのは大湊基地から少し丘を登ったところにある「北の防人 大湊」という公園施設。カフェテリアや展望台、児童図書館やイベントスペースなどがあり、休日には家族連れで賑わう憩いの公園です(^^)

 

 

上の写真の建物は「安渡館(あんどかん)

館内にはカフェテリアや売店などがあり、一息休憩する場所として最適です♪

 

 

 

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こちらは「海望館」

その名の通り海側(大湊基地側)を一望できる展望台です。

 

外観からするとそれほど高くないようにも見えますが、実際に上ってみると結構いい眺めなんです!夜景も綺麗ですよね(*^^*)♪

 

しかもこの海望館、なんと無料で入ることができます!

ここからゆっくりと海を眺めるのもまたいいものです(*´ω`)

 

 

ちなみに、海望館からほっこり海を眺めてるときにふと近付いてくる艦影を見つけて「あの艦なに!?」ダッシュ自衛隊桟橋前まで戻る!みたいなことも何回かありました(笑)

 

 

 

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カフェテリアや展望台などホッと落ち着ける憩いのスペースが多い「北の防人 大湊」ですが、実は旧日本海軍に関係する施設も多く残されているんです。

 

 

上の写真は「弐番館」(上の写真)「壱番館」(下の写真)と呼ばれる建物。

これらは戦時中、旧日本海軍 士官の「士官官舎」として使用されていました。

 

「官舎」というのは宿舎のこと。

つまりここは、旧日本海軍の偉い人たちの宿舎として使われていた建物なんです。

 

 

壱番館は廃屋となっていますが、弐番館の方は内部が改修され、現在ではサークル活動の場や展示スペースなどとして使用されています。

 

 

 

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「北の防人 大湊」の敷地を出て、少し基地側に戻ってみましょう。

すると、鉄柵に囲われた古い建物が見えてきます。

 

ここは「北洋館」

先程訪れた「安渡館」や「海望館」と名前の印象が似ていますが、ここは「北の防人 大湊」の施設ではなく海上自衛隊の施設となります。

建物の前には魚雷発射管や、2005年にその役目を終え除籍となった輸送艦「4103 ねむろ」の主錨が置かれています。

 

 

北洋館は大正5年に大湊の「水交支社」(海軍士官の社交場のこと)として建てられたものだそうです。現在では、大湊地方隊の史料館として一般公開されています。

 

 

 

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この北洋館、館内には約1000点の貴重な史料が展示されていて、普通に見て回るだけでもかなり見ごたえのある史料館となっています。

入館料などはかからず無料で入れるのですが、無料で見て回っているのがなんだか申し訳なくなってくるほど。

 

本当に貴重な史料ばかりで、旧日本海軍に興味のある方なら1~2時間ほどは出てこられないのではないでしょうか。実際僕も1時間半出てこられませんでした(笑)

 

 

 

ちなみに北洋館は、大湊地方隊における”艦艇見学(艦艇一般公開)”に参加する際の集合・解散場所にもなっています。艦艇見学の前や見学の後、少し時間を作ってぜひ北洋館に入ってみてください!大湊警備府や海上自衛隊 大湊地方隊を知るうえで非常に有意義な施設となっています(*^^*)

(見学には規則がありますので、行かれる際は必ず「海上自衛隊 大湊地方隊ホームページ」を確認してください)

 

 

 

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そうそう。旧日本海軍の軍人さんの中で僕の1番好きな人が北洋館で紹介されているので、ぜひお話しさせてください。

 

 

この人は木村昌福 少将」

軽巡洋艦 阿武隈の艦長で、旧日本海軍史の中でも屈指の難作戦キスカ島撤退作戦」を成功させた人物です。

 

敵軍に包囲され、完全に孤立したキスカ。そこにはまだ約5200人の日本兵が取り残されています。その日本兵を助け出す作戦がキスカ島撤退作戦」でした。

目的地のキスカ島周辺には日本の救助艦隊を迎撃するための敵軍の大艦隊が今か今かと待ち構えています。しかも「キスカ島撤退作戦」が発令されたのは、日本軍が大敗したミッドウェー海戦の翌年1943年。日本にはもう雀の涙ほどの戦力しか残っていませんでした。極小の戦力で大艦隊の包囲網を突破し、更に救出活動をして、日本に帰還する。文字通り絶望的な作戦でした。

そんな絶望的な作戦の指揮を任されたのが木村昌福 少将でした。

正面から突っ込んでも勝機は無い。相手の目を欺くために、木村少将は海上に濃霧(視界ゼロになるほど濃いもの)が発生するのを何日間もじっと待ち続けます。しかし、時間だって無限にあるわけではありません。こうしている間にも、キスカ島に残された日本兵目掛けて敵軍が攻め込むかもしれません。やがて部下たちから「作戦を強行しましょう!」と声が上がり始めます。痺れを切らした軍上層部からも「早くしろ!」と催促され始めます。催促や非難は日に日に大きくなっていきました。それでも、木村少将はじっと濃霧を待ち続けました。

1943年7月29日。ついに待ちに待った濃霧が発生します。木村少将は艦隊を率いて直ちにキスカ島へ突入。わずか1時間という短時間で約5200人全ての日本兵を収容し、全速力でキスカ島を離脱。絶望的な作戦であった「キスカ島撤退作戦」を見事成功させたのでした。

 

この間、奇跡的に敵艦隊に発見されることはありませんでした。なので、敵との戦闘行為は行っていません。敵側にも味方側にも、死者はおろか、一滴の血さえも流れずに「キスカ島撤退作戦」は成功したのです。

 

キスカ島撤退作戦」は後に「奇跡の作戦」と呼ばれ、作戦を成功に導いた木村昌福 少将は昭和天皇に拝謁する名誉を受けたそうです。

 

 

 

 

 

「帰ろう。帰ればまた来られるから。」

 

この言葉は、いざ作戦開始と出撃したものの、濃霧が出ていなかった為その日の作戦遂行を断念し引き返そうとしたとき「これ以上待ってられない!このまま強行突入しましょう!」と苛立つ部下たちを諭すために発せられた言葉だそうです。

 

 

 

実は木村少将を知るまで、僕は「旧日本軍はみんな玉砕主義の、血も涙もない鬼のような人ばかりなんだ」と思い込み、旧日本軍を嫌悪していました。でも木村少将のことを知って、ここまで冷静に状況を判断し、催促や非難に耐え、優しく部下を諭せる人もいたんだと知りました。

木村少将は僕の旧日本軍のイメージを変えてくれた人なんです。

僕が艦これや海自を通して旧日本海軍や戦争のことを知り、そのうえで改めて平和学習をしていこうと思えたのは、木村少将のことを知ったからかもしれませんね(*^^*)

 

 

 

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では最後に「大湊に来たなら絶対見ておかなきゃね!」という場所に向かいましょう!

 

ここは「北の防人 大湊」からもう少し山側へ登ったところにある旧日本海軍の史跡「沈澄池堰堤(ちんちょうちえんてい)です。

 

海軍専用の水道施設として造られたもので、この池に宇田川と大湊川から水を流し込み、そのまま溜めることで土砂を沈殿、清浄化させ、綺麗になった水を下流に建てられた水槽に送水していました。

こうして作られた水は、艦船を動かすための真水や官舎・大湊警備府の生活用水としても使用されていたそうです。

 

 

周囲の木々の色付きと共に四季折々の表情を見ることができ、大湊のシンボルスポットとして愛されています(*´ω`)

 

 

 

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記事を締める前に腹ごしらえ(≧ω≦)

大湊に来たならやっぱり「おおみなと 海自カレー」食べないとね!!

 

海自の街ではお馴染みの海自カレー。もちろん大湊にもあります♪

 

 

「ああ、呉の海自カレーの大湊版?(´▽`*)」と、思ったあなた。

 

 

はっきり言おう・・・。

呉 海自カレーとは

別物と考えた方がいい(<●><●>)

 

 

 

もちろん”海自カレー”という括りでは呉の海自カレーと同じです。

しかし、呉 海自カレーとはしっかり差別化されているのが「おおみなと 海自カレー」のすごいところ!

 

上の写真を見て気付くことはありませんか?

そう、どれもテッパンなんです!!

 

 

 

呉で海自カレーを食べたことある人ならわかるかと思いますが、「呉 海自カレー」はそのほとんどが”お皿”で出される一品料理ですよね!付いてもサラダくらい。

 

でも、「おおみなと 海自カレー」はそのほぼ全てが”テッパン”で出てくるんです!

サラダが付くのは当たり前。そこから更に揚げ物に卵にデザートに、と一食いただくだけでお腹いっぱいになります(;^ω^)

 

その代わり、呉の約30種類に対して大湊は約10種類と数は少なめ。

種類で勝負の呉、品目で勝負の大湊!といった感じでしょうか。(別に戦いじゃないんですけどねw)

 

 

 

とはいえ、こうして呉と比較するかのように書いてますが、海自カレーが美味しいのは大湊も呉も同じ(*^^*)

1度の旅では到底制覇できそうにないので、大湊にもくり返し訪れる必要がありますね!

 

 

 

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いかがだったでしょうか。

 

 

北方の海を護っていた大湊警備府。そして、今も護り続けてくれている大湊地方隊。

ここは、他4ヵ所の海自基地の街に決して負けない唯一無二の魅力と歴史が詰まったとても素敵な町なんです(*^^*)

 

 

もうはっきり言います。

海自好きは大湊行ったほうがいい!!

 

そうすれば僕のようにヘロヘロになるほど興奮できることでしょう(笑)

 

 

僕もまた大湊行かなきゃ(*^-^*)♪

 

 

 

かつて大湊警備府が置かれた地。

そして、北の海を護る海上自衛隊 大湊地方隊がある町。

青森県 大湊でした!

 

みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!